すばらしい製品
すばらしいプログラム
すばらしい書籍
何でもそうですが
すばらしい成果物を
できるだけ早く
世の中に出したいなら
最初から100点を目指してはいけません。
最初は60点で十分です。
というより60点がベストです。
まず、60点で世の中に出す
そして、それでフィードバックをもらって
改善をしていく
それがベストな方法ですね。
60点で出してフィードバックをもらう
すぐに,世の中に出すのが難しいなら,
まずは,身近な社内の人の意見を聞いて、
問題点をどんどんあぶり出していく
早めに失敗をどんどんしていく
小さな失敗をどんどん重ねていく
成功のためには,それが大切ですね。
すばらしい完成品,
最高品質の製品を目指す人は
往々にして最初から
パーフェクトをめざしがちです。
最初からパーフェクトをめざしがちですが…
もちろん、芸術作品
たとえば,彫刻や、音楽演奏など
やりなおしがきかないものは例外ですが
通常の製品、プログラム,書籍などは
バージョンアップができます。
いわゆるやり直し(改訂)ができるわけです。
よく例に出されますが
マイクロソフトのWindowsは
いったい何度バージョンアップ
しているでしょうか?
バージョンアップしているということは、
最初のWindows95というのは
完璧ではなかった,
言い方を変えれば60点程度の
未熟なソフトだったということです。
未熟なままで販売開始したのです。
Windowsは満点ではないが販売している
アップルだって同じです。
iPhoneであれ、iMacであれ
次々にバージョンアップしています。
最初から満点ではなかった,
つまり未熟だったということです。
未熟なまま発売したということです。
そもそも,現実の世の中の製品では
100点満点なんて存在しないのですね。
ですから,最初からパーフェクトを目指す
なんていうことはナンセンス
ということになります。
それに,完璧主義の人は
自分では気づいていないかもしれませんが
次のようなことが言われています。
完璧主義の人が完璧を目指す理由
完璧主義の人が,
なぜ完璧を目指すかというと
製品が完璧でなかった場合
他人から批判されるのが怖い
プライドに傷がつくのが怖い
評価が下がるのが怖い
実は成果物そのものの
質がどうであるか?
ということより、むしろ
人間としての自分を批判されるのが嫌
自分のプライドが傷つくのが嫌
自分の評価が下がるのが嫌
つまりは,その人の心の問題です。
ものの問題ではなく,むしろ人の心の問題
言い換えると,
・他人からフィードバックを受けることに
どうしても耐えられない
・人から何か言われるのは嫌
・傷つきたくない
そういうことなんですね。
ちょっと掘り下げて考えてみると
この件は,実に人間的な
問題だったわけです。
製品の質(クォリティー)の追求と言えば,
とってもかっこよく聞こえますが
要は、「恥をかきたくない!」
そんな、とってもシンプルな
人間の感情の問題だったわけです。
ケチョンケチョンに言われても平気ですか?
未熟な段階で、
ケチョンケチョンに言われることで
つまり,人からフィードバックを受けることで
どんどんと成長していく
そして新しい方向性を見つけて
さらに自分をバージョンアップしていく。
そういう行動をかっこわるいと見るか
かっこいいと見るか問題はそこですね。
他人の事なら,その人が
ケチョンケチョンに言われても
「そりゃあ,フィードバックを
もらうべきでしょうね。」
そう答えることができます。
他人ならOK,でも自分が当事者だと…
でも,いざ自分が当事者になると
なかなかに難しいです。
やっぱりダメだしをされるのは
誰でも好きではありません。
まだまだそこまではできていません。
なので,未熟な段階で
どんどんフィードバックを受け入れる人
本当にスゴい人だなと思います。
そういう人は,今は未熟であっても
おそらく,あっという間に成長して,
あっという間に,我々を追い越していきます。
末恐ろしささえ感じますね。
末恐ろしい人たち,でもめったにいない
でも,めったにそういう人はいないです。
だからこそ,そういう人は
いずれ大物になるんだろうと思います。
今からでも、多少なりとも
そういう人たちのまねをして
未熟なうちから
どんどんフィードバックを受けて
成長していけたらと思っています。
成長していくのに
定年はありませんものね。
死ぬまで成長ですね。
ムッシュスカラー
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