今は、すでにアディショナルタイムですよ。
だから、急ぐんですよ。
あるインタビューで、
素晴らしい成果を出されている
企業の経営者が言われていました。
この方は、若い時に
火事で大やけどをされて
何週間も生死の間をさまよった
そんな経験があるということでした。
それまでは、会社が儲かっていたので
うまくいっていれば、それでいい、
そんな刹那的な考え方だったそうです。
しかし、自分の命というのが
簡単に消えそうになってしまった
そういう経験をしたことで
今、自分が生きている時間がいかに貴重か
こうやって生きていること自体が
ものすごく貴重なことなんだ
そう、思われるようになったそうです。
若いあなたには、おそらく、
あまり実感はないと思います。
私自身も、若い時には、
「死」ということについて
実感というものがありませんでした。
でも、たとえば、自分の親戚でも
自分の友人であっても
もちろん両親でも、兄弟でも
死というものに直面すると
いやでも死というものを
考えざるを得なくなります。
そこで、「死」というものを
「人生の締め切り」
と考えた場合には、
よく言われることですが
「締め切り効果」というのがあります。
締め切りを設定すると仕事の効率が良くなる、
締め切りを設定しないとなかなか仕事が終わらない、
締め切りがあることで
仕事のスピードアップ、
質と量のバランスの改善、
いわゆる仕事の効率化ができる
そういう効果のことです。
「死」というのはいわば「人生の締め切り」です。
死を意識した時に、
それを自分の人生の締め切りとして意識することで、
今をしっかりと生きることができる。
そんなふうに考えることができます。
締め切りのない仕事はない
と同じように
締め切りのない人生はない
そんな感じです。
なので、ぼーっと1日を
過ごしてしまった時には
ああ、締め切りまでの時間を
無駄に過ごしてしまったなあと反省します。
そして、今日こそ、締め切りに
間に合うようにしっかりとやるぞ
と自分で自分にはっぱをかけるわけです。
冒頭の経営者の言葉である
アディショナルタイムという発想は
すでに、もともとの締め切りの時間は来ている
しかし、幸い、神様が締め切りの時間を
すこし延長してくれた
そんな感じですね。
いつ、人生の終了の笛を吹かれるかわからない。
だから、それまでの本当に限られた今の時間
すなわちアディショナルタイムを
精一杯にやりあげる、そんな考え方です。
聞いていて、とても共感できるところがありました。
なので、あなたにもシェアーさせていただきました。
人生の締め切り、意識されていますか?
ムッシュスカラー