なにからなにまで
すべてのことが出来る
オールマイティーな人、
トランプならジョーカーでしょうか?
そういう人にあこがれたことは
ないでしょうか?
ひとりで、何でも出来る。
それ自体はすごいことです。
本当に出来ればいいのかなと
私も思ったことがありました。
でも、やっぱり
それでは、だめなんですね。
どんなにがんばっても
一人で出来ることというのは
限界があります。
「一人ビジネス」という言葉もあって
ある程度のところまでは
一人の方がいいのかもしれません。
でも、ある程度の規模に
なってくると、この
オールマイティの自分自身が
成長の阻害因子になってきます。
オールマイティーが成長の阻害因子になる
要は、自分がやるよりも
だれかにやってもらった方が絶対に早い
そう思える業務がいくつも
出てくるからですね。
逆にそう感じないということなら
あなたの仕事のスキルレベルが
本当にとんでもないくらいに高いか
それとも、仕事量が大したことがないので
そんなこと感じることがない
そのどちらかなんだろうと思います。
成長していくためには、やはり
一人というのはよくありません。
頼めることは頼み
任せられることは任せる
そういう態度が必須ですね。
仕事のスキルレベルが高い人ほど、
人に任せるというのが苦手だ
というのはよくお聞きすることです。
スキルレベルが高いほど任せるのが苦手
「人に任せると、自分と同じレベルの
仕事は絶対に出来ない」
そう思うからですよね。
「人に任せると仕事の質が落ちる」
必ず出てくる言葉です。
これは確かに真実です。
だからこそ、その人の価値があるわけですよね。
でも、その人がもっている技術
それをさらに発展させていくためには
最終的には人に任せるという形に
もっていかないと、その人一代で
その技術は終わってしまうわけです。
その人の世代で、もっと
仕事を大きく展開したいなら
その人と同じレベルまで到達していない他の人に
任せることができるようにならないと
だめということになります。
人に任せるというのは
自分よりもレベルが低い人に任せる、
でも、そういう人でもきちんと出来るような
仕組みを用意するということです。
自分より出来ない人に任せられるか?
自分と同じ、あるいは、
自分よりも優れた人
なんて事を考えていたら、
あっと言う間に人生が終わってしまいます。
親から子供への教育でも
学校の教育でも
すべてそうですね。
自分よりも出来ない人に
どうやって教えて
自分と同じレベルの事が
出来るようにしていくかが
とても重要なポイントです。
なのに、仕事ということになると
急に、そこのところが変わってしまって
自分と同じレベルの人にしか
任せることは出来ない
となってしまうわけです。
仕事においても教育は大事です
もちろん、教育と仕事の実務を
同じように考えるのは無理があります。
ただ、人を育てる、育成という点では
仕事でも教育と同じ考え方が必要です。
人育てが上手な人は
任せるということを
とても上手にやっているようです。
逆に人が育たないと言う場合
任せるということが出来ないようです。
名選手が名監督になれない理由は
やはり、出来ない人の気持ちがわからないからです。
出来ない人が、どうしたら出来るようになるのか?
そもそも、名選手は意識しなくても出来てしまうので
その根本的なところがわからない。
オールマイティであるゆえに
出来ないということがわからない
そんなところでしょうか?
オールマイティーな人は教育の素人?
なので、この場合のオールマイティーというのは
本当はオールマイティーではないんですね。
教育というとても大切なスキルについては
全くの素人ということですから。
人を育てる、教育するというのは
「自分はなにも出来なかった。出来が悪かった。」
そう思っている人のほうが
向いているのかもしれませんね。
ムッシュスカラー
PS:もし、もともと何も出来なかった人が、ものすごく努力してオールマイティーになったのであれば、その人は教育者としても、オールマイティーになれそうですね。