「それは,Aですか?
それともBですか?」
という質問に対して
「そうですね。それはAでもあるし
まあ,Bでもありますね。」
なんて答えると,
「それでは,答えになってないでしょ!
Aなんですか?Bなんですか?」
というように,強い口調で
追求される。
こういう場面が
テレビの討論番組や
国会中継のニュースとか
よくあるような気がしませんか?
何でもAll or Nothing?
なんでも1か,ゼロか。
All or Nothing
白か?黒か?
どちらかにしなければならない
そのあいだというのは認めない
というような無言の圧力があります。
でも,本当に白黒
はっきりつけることが
良いことなんでしょうか?
もともと白黒はっきり
していることなんて
現実の社会,自然界には
そうそうないですよね。
人間を見ても,
完全に善人という人もいないですし
完全に悪人という人もいないでしょう。
みんな,そのあいだにいます。
「これは100%がAだ」
なんてことはほとんどなくて
「80%程度はAで,残りはBだ」,とか
「AとBのちょうど真ん中くらいだ」,とか
「時にはAで,場合によってはBかな」,とか
現実の世界は微妙なバランスの上にある
現実の世界は
そういう微妙なバランスの
上に成り立っています。
その微妙なバランスを感じながら
すさまじいスピードで
多くの情報を処理して
自分の頭で判断していくのが
人間というものだと思います。
そういう微妙なバランス感覚というか
AとBのあいだの感覚というのを
私たちは最近は許容できなく
なっているような気がしませんか?
1なのか100なのか?
All or Nothingというような
単純な判断しか出来なくなっている
そんな感じですね。
マスコミ報道,ニュースも???
特にマスコミ報道や
中立のはずのニュース番組でも
常にAか?常にBか?
Aでなければ必ずBだ!
そういう論調が多いですね。
なんか変です。
そういうのを見ていると
つい突っ込みを入れたくなりますね。
そんな単純な話かい!
その微妙なバランスのところを
ちゃんと説明せんかい!
Aか?Bか?そんな話やないやろ!
という感じですね。
ただ,気を付けないと
いけないと思うのは
そういうつっこみをいれながら
自分自身が,同じ間違いを
日常的にやっている可能性が
大きいということですね。
自分もAll or Nothingになっていないか?
自分もAll or Nothingになってないか?
それは,気を付ける必要がありますね。
Aか?Bか?みたいな
単純な発想ではなく
信頼性の高い情報を収集して
バランス感覚を磨くこと
これがこれからますます大事になるな
そう強く思う今日この頃です。
あなたはいかがですか?
ムッシュスカラー
PS:ご意見,ご要望は以下のお問合せフォームからどうぞ。もちろん,コメント欄に直接コメントを記入いただいても結構です。