システムを作る、仕組み化する
これは、仕事を進めていくうえで
大切な事だとよく言われています。
でも、どんなことでもそうですが
100%よいことばかりではありません。
プラス面があるならマイナス面もあります。
システム化すると、
その中で働く人が、
自分の頭で考えなくなる、
そういうデメリットが
出てくることがあります。
システム化のデメリット
システム化するという事は
一定のバラつきの範囲内で
誰がやっても同じ結果が出るように
仕組みをつくるということです。
ですから、仕事について、
バラつきが減り、一定レベルの質
(均質化といったりしますが、)
というのが確保されます。
ただ、その分、個人の裁量というか、
個人の自由度は減ります。
それまで自由に出来ていたことが
出来なくなるということも出てきます。
一定のレベル以下の結果は出なくなりますが
一方で、とびぬけて素晴らしいレベルの結果も
出にくくなってしまいます。
とびぬけた成果が出にくい
そういう弊害を除くために
仕組み化(システム化)するといっても
「みんな同じことしかやってはいけない」
ではなく、ある程度の範囲で、
個人の自由、個人の裁量を認める
そういうケースもあります。
実際にシステム化するとわかりますが
優秀で、いつもアイデアが
いっぱい出てくるような人ほど、
自由度の低いシステムに入ると
その中にいるのがいやになります。
どんどん、やる気がなくなり、
最悪の場合、やめてしまう
なんて事になりかねません。
アイデアマンはシステム化と相性が良くない
ただ、一方で、かなりの割合で、
「これはどうやるのが正しいですか?」
と、自分では何も考えないで、
なんでもかんでも尋ねてくる人が出てきます。
システム化するときには
いろいろなケースを想定して
マニュアルを作ります。
そのマニュアルに記載しているケースと、
ほんの少しでも違う場合に
「マニュアルにはこのケースは書いていません。
どうしたらいいですか?」
そんな感じの質問ですね。
マニュアルに記載が無いケース
そういうことが頻繁に起きる場合は、
マニュアルの作り方が悪い可能性があります。
あるいは、マニュアルを含めた
教育の方法が悪い可能性もあります。
なぜ、その作業が必要なのか?
どういう目的でその作業をしているか?
そのあたりの基本的なことを
十分に理解してもらっていないからですね。
マニュアルに記載されていない
ケースに遭遇した場合に
自分で判断するための
基準が示されていないからです。
判断の基準が示されているか
システム化されていても
仕事の目的に沿って、
自分の頭で考えるということを
やれるようにした方がいいですね。
そうじゃないと、ほんとに、
毎日が、単純作業になってしまいます。
向上するとか、改善するとか、
そういう発想が、出てこなくなります。
それじゃあ、つまんない
そんなふうには思われませんか?
もちろん、このあたりは、
個人の人生観みたいなものなので
押し付ける事はできません。
人生、楽しい方がいい
ただ、やっぱり人生、
楽しい方がいいですよね。
人生に占める仕事の割合は
結構、大きいですから。
昨日も、今日も、明日も
今年も、来年も、再来年も
ずっと同じ事の繰り返し
それは、あんまり楽しくない。
私は、そう思います。
ムッシュスカラー