全員にベストな教育方法って

すべての人が成長していくために
ベストな教育、指導の方法。
もし、そういう方法があるのであれば
それはすばらしいと思います。
でも、現実には、そんな方法があるのでしょうか?

ほんの数人のグループでも
全員にとって良い、全員にベストだ、
そんな教育、指導の方法というのは、
案外、ないんじゃないでしょうか?

Aさんにとっては、この方法がやりやすい
ところが、Bさんはその方法はやりにくい
Cさんはそんなでもないが、別の方法がもっと良い。

こんなことは日常茶飯事ですね。
世界中に同じ人が一人もいないのですから
どの人にとっても最適な方法というのは
やはり、存在しませんよね。
まあ、考えてみれば当たり前のことです。

どの人にとっても最適という方法は存在しない

しかし、現実の社会では、
この当たり前のことを無視して
教育、指導というのが行われています。

全員を同じ方法で、
同じように教育、指導する
そんなもともと無理なやり方で
教育、指導をするわけですから
いろいろな問題が出てきますね。

よくあるパターンとしては
その分野のことはよく知っていて
とっても得意な人にとっては
全員一律の教育、指導ほど
つまらないし、退屈なものはありません。

全員一律の教育がつまらない理由

この場合、教えられることは、
その人にとっては、すでに知っている
当たり前のことばかりです。
すでに知っていることを
また、あらためて教えられるわけですから
つまらないし、そんな時間が
もったいないと思うわけです。

それは、態度にも表れてきます。
「あーあ、つまんないな。やってられないよ。」
そうなってしまいがちですね。
優秀な人ほど、そうなりがちですね。

それは、その人が悪いというより
教育のレベルがあっていないということです。
そういう人にはもっとレベルの高い
教育、指導が必要ですよね。

教育のレベルが合っていない

ただ、グループ全体を考えた時に
そんな人が、そんな態度で、
同じグループにいると
全体のモチベーションが下がりますよね。
それは、けっこう難しい問題です。

逆に、その分野がものすごく苦手な人
そんな人にとっても、
一律の教育、指導というのは
苦痛以外のなにものでもありません。

一律の教育というのは、
全体からみて平均的なレベルの人に合わせる
ということが多いからですね。

もともと苦手なものが、
少し進むたびに、さらに
わからなくなっていきます。

苦手なものがさらに苦手になる

真面目な人は、ものすごい罪悪感を
感じるようになります。
あるいは、あきらめを感じてしまいます。

ああ、いやだ、いやだ。
なんでこんなに嫌な思いまでして
指導をうけないといけないんだ。

こういうのも当然態度に出ますよね。
これも、その人が悪いというより、
その人に合わせた、別のレベルの教育が必要です。
一律の教育では難しいですね。

これも、始めの方に書いたケースと同じで、
グループ全体として見たとき、
こういう人が同じグループにいると
全体のモチベーションに影響しますよね。

全体のモチベーションに影響する

でも、こうやって書いているとわかりますが、
そもそも、一律の教育というものに
大きな無理が含まれています。
一律の教育というのが、本当は
どの程度まで必要なのか、考えさせられますね。

おそらく、本当の最低限の知識、
この世の中の原理、原則のようなものなど
人間として、最低、これだけは知っておくべき
そういうことだけでいいのかもしれませんね。
そこから先は、個人の資質に応じて
勉強をしていくといいのかもしれません。

本来、教育、指導というものは、
人によって最適な方法というのがあって
それは、一律の教育とは
正反対の方向にあるように感じます。

一律の教育と最適な教育は正反対

つまり、1対1の個別教育が最も効率がよいし
ストレスも少ないし、モチベーションも維持できる。
そういうことになりますよね。
また、1対1ということでなくても、
少人数であれば、やり方によっては
教育の効率はあがるのかもしれません。

ただ、人には相性というのがあります。
1対1での指導の場合には、
指導者と指導を受ける人の個性が
うまくかみ合っていないといけません。

それがわかっているので、
プロと言われる人たちは
自分にあった、自分と相性がよい
自分専任のコーチをつけています。

プロは自分にコーチをつけている

さて、もし、あなたが、
教育や指導に携わっているなら
どういうやり方をやっていけばいいと思いますか?
現実の現場がなかなか難しいのであれば
頭の中だけでも考えてみませんか?

子供の教育、指導も
親が指導者と思えば、同じことですね。
子供も一人一人、みんな違いますからね。
みんなを同じように教育は出来ませんよね。

今日のブログが、
子供の教育、指導も含めて、
いろいろな教育、指導というものについて
あらためて考えていただく
ひとつの機会になればうれしいです。

 

ムッシュスカラー

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