あなたも、私も、みんなそうです。
自分の考えと、全く同じ考えを
持っている他人というのは
この世の中に一人もいません。
ある程度、同じ考えを持っているとしても
究極的には、必ず異なる点があります。
これは、どんな場合でもそうです。
国レベル、一般社会レベル、
勤めている会社レベルでは
当たり前のことです。
冷静に考えればわかります。
ところが、身近なところになると
そう思えないことがありますね。
特に家族の場合がそうですね。
特に夫婦や兄弟の場合
考え方が似ていると思いがちです。
「このくらいのこと
わかってくれているだろう。」
そう思ってしまうわけですね。
確かに似ている部分はありますが、
家族といえども、その考え方が
「まったく同じ」ということは
絶対と言っていいほどありません。
そして、もっと言えば、
その家族の中でも、
最も身近で、最も難しいのが、
夫婦の間の考え方の
違いだろうと思います。
(最近のブログでも書きましたね…)
一番難しい人間関係
あなたはいかがでしょうか?
もし、あなたが結婚しているとして、
(もし、結婚していないなら、
結婚していると思って、想像してみてください。)
毎日、一緒に生活していて
自分の考え方と、パートナーの考え方が
「全く同じだ」
と考えられる瞬間は
どれくらいあると思いますか?
逆に、「考え方がちょっと違うなあ」、
そう思う瞬間はどれくらい
あると思いますか?
たいていの場合、
(もちろん、私も含めて)
ほとんどの夫婦では、
「あれっ?えっ?そう考えるの?」
っていうことの方が多いと思います。
つまり、「考え方が違う」
と思う方が多いということですね。
考え方が違うと思う方が多い
意外に感じるかもしれませんが、
実際、これが普通なんだそうです。
夫婦というのは、
性格がまったく逆であって、
考え方もまったく逆の人の組み合わせです。
なぜか、自然にそうなるんだそうです。
というか、自分とは性格が逆の人が
自然に、自分のパートナーになるんだそうです。
少し具体的に言うと、
「せっかちな夫には、おっとりした奥さん」
「アバウトでいいよという夫には、とても細かい奥さん」
「お金を派手に使う夫には、節約好きな奥さん」
という感じで、自然に、パートナーになるんだそうです。
逆に、性格、考え方が
まったく同じ人の組み合わせは、
すぐに嫌になって、たいてい、
短期間で破綻するそうです。
性格が同じだと短期間で破綻する
ちなみに、人間の性格を
定量的に表すことは不可能です。
なので、夫婦の性格が
正反対だということについて
エビデンスを見せろと言われても
それは無理な話です。
その点はご了承ください。
ただ、あなたご自身、
また、あなたのご両親、
また、あなたの回りの
お知り合いの方々を
ちょっと考えてみてください。
そうすると、おおよそ夫婦というのは、
性格が正反対、考え方も正反対、
そうなっているのではないでしょうか?
ここからが大切な話です
で、ここからが
大切な話なんですが、
全く性格が反対の人と
一緒に生活をしていると
どういうことになるか?
真逆の2パターンが考えられます。
最悪(ワースト)と最良(ベスト)の
2パターンです。
最悪(ワースト)のケースはこういう感じです。
「あなたは私のことを
全くわかってくれない。
だから協力なんて出来ない。
もう、別れるしかない。」
性格が反対なので、このパターンは
とっても多そうな気がしますね。
世間で、離婚が
それなりに多いのもうなずけます。
最悪(ワースト)と最良(ベスト)
でも、それとは逆の
最良(ベスト)のパターンというのも
実はあるんですね。
「あなたは、そんなふうに考えるんだ。
私には、全然、思いもよらなかった。
私には考えられない視点で、
あなたはものを考えることが出来る。
あなたと一緒でよかった。」
とまあ、こういう感じです。
性格が反対なら、
当然、あり得るパターンですよね。
いわば、お互いの長所を認め合って
お互いの短所をカバーし合う
そういう間柄です。
この関係性が構築できれば
これこそ、1+1=2ではなくて
1+1が3にも、4にも
場合によっては10にも100にも、
なっていきます。
一人ではできないことを二人で達成する
一人では、まず達成できなかったことが
二人になることで、大きく超過達成できる。
そういう素晴らしい
パートナーシップということです。
ものすごく、現実的に考えると
それこそが、人が結婚することの
大きな意味合いだといえます。
一人では、達成できないことが
二人でなら、達成できるということです。
ちょっと打算的な感じがしますか?
でも、現実はそういうことです。
もちろん、そういう
現実的な話だけでなく
愛情も大事です。
二人の間に愛情がないと、
「大きなものが得られるから頑張ろうよ。」
と、どんなに、説得しても、
どうにもこうにもならないでしょうね。
愛情がないと難しいですが…
ただ、愛情の基本になる部分で、
上記のような、ものすごく現実的な
考え方も必要ですね。
愛情だけでは、飯は食えません。
現実に、飯を食っていくためには
二人で力を合わせて
やっていくしかありません。
お互いが、相手の短所を指摘し合って
「なぜ、わかってくれない!」
なんてやっていると、
全く前には進めないということですね。
(これが、ワーストのパターンです。)
前にも書きましたが、
夫婦というのは、
人間が一生を生きていく上で
また、過去から未来へ
人が歴史をつないでいく上で
最も基礎となる人間関係です。
できることなら、
自分になくて、相手にあるものを
お互い認め合って、
それで、一人ではできないことを
二人で実現していく、
そういう人間関係を続けていきたいものです。
なかなか、難しいですが、
やっていくだけの価値はあります。
「夫婦だけに、ふーふー言いながら頑張っていく」
(ある知人の言葉の受け売りです…)
ということでしょうね。
ムッシュスカラー
PS:これも前にも書いたことがあるかもしれませんが、夫婦というのは大変です。だから、結婚しないで、一人の方が気楽でいいという考え方もありますね。もちろん、それもありだと思います。そこは、それぞれの個人の価値観の問題です。ただ、私個人の価値感としては、両親からもらった命というものを、出来れば、次の世代につなげられたら、それは、それで、素晴らしいことなのではないかなと思っています。もちろん、結婚しても子供を授からないこともあります。子供を亡くすこともあります。絶対にこうでなくてはならないということはありません。
PPS:性格が正反対の人が組むことで、大きな成長を遂げることが出来るというのは、ビジネスの世界では、よくあるパターンです。トップとナンバー2の関係として、よく言われる話ですね。トップが型破りの人なら、ナンバー2は、ものすごく堅実な人というような話です。少し古い話になりますが、ホンダの本田宗一郎さんと、藤沢武夫さんの話が有名でしょうか。