「可能性は無限だ!」って本当?

これは,あなたもよくやる
勘違いではないでしょうか?

どんな勘違いかと言うと
あなたが仕事の効率をあげさえすれば
あなたは無限に仕事が出来るようになる。
という勘違いです。

「ええっ?そうじゃないの?
仕事のやり方を変えて効率化すれば
仕事はどんどん無限にできるんじゃないの?」
あなたはそう思いませんでしたか?

可能性は無限でしょうか?

仕事の効率を上げることで
無限に可能性が拡大する。
夢もなんでもかなう。
小さいころからそんなふうに
教えられてきませんでしたか?

効率至上主義というか
仕事の効率をあげることの
素晴らしさを訴える話
けっこう今もあなたのまわりに
ころがってませんか?

でも、これ、大きな勘違いです。
どんなに仕事を短時間でやりあげても
つまり,どんなに仕事の効率をあげても
最終的には,自分がやりたいこと
そのすべてができるほど,
時間というのは余ってきません。

時間は常に足りなくなる

どの段階かはわかりませんが,
ある段階に来れば
やるべきことを取捨選択しないと
仕事が回らなくなります。
どんなに効率を上げたとしてもです。

これはやる、これはやらない。
あれは少しだけやる、
これはいっさいやらない。

そんなふうに仕事の取捨選択を
しないといけないときが必ず来ます。
どうやっても時間は足りなくなるものです。

特にやりたいことがいっぱいある人は
とっても,そう思うものですし,
実際そうなるものです。

やりたいことがいっぱいあるとなおさらです

これは人生でもおなじです。
「自分には無限の可能性がある」
そう信じたいのはわかりますが、
残念ながら人間も生物ですから
かならず寿命というのがあります。

つまりは,生きていられる時間,
人間の命というのは有限です。
その有限の中でできることですから
当然、人生で出来ることも有限です。
無限の可能性というのはありません。

もちろん,考え方として、
無限の可能性を
自分の頭の中でイメージして、
いろんなことに取り組むのは
決してわるいことではありません。

人生でも絞り込んでいくことは必須

しかし,人生も,仕事と同じように
どこかの時点で,できることを
絞り込む必要があります。

言い方を変えれば,
やりたいことに集中するために
何かを諦めなければならない,
そういう時が必ず来ます。

日常の仕事においても
自分の人生においても
詰まるところ、ありきたりですが
「選択と集中」
と言う言葉に落ち着きます。

自分の仕事を何にかけるか?
自分の人生を何にかけるか?
どこかの時点で、決断すること
しかも、自分で決断すること
それってとっても大切ですよね。

決断を先延ばしにする人が多い

でも,現実の世界では
決断を,どんどん先延ばしにして
「自分は,人生に何をかけるか?」
その答えを出さないままに
人生を終えてしまう人,
残念ながら多いようです。

答えを出すことを
先延ばしにしたままだと
死ぬ時に,たぶん
「おれの人生は何だったんだ?」
って,後悔するんだろうなあ
と思います。

私は,そういうのは避けたいです。
「おれは精一杯生きたぞ!
面白い人生だった!」
そう言って死にたいですよね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

今日の話は,とっても現実的で
「あなたの可能性は無限だ!」
というような夢のある話ではなくって
興ざめかもしれません。
でもこれが,現実の話なんですね。

ついつい夢ばかり見てしまう
自分への戒めです。

でもまあ,現実の世界,
自分に残された時間
それを冷静に踏まえたうえで
夢を見ることができれば
それはそれでいいのだろうと思います。

さて,あなたはいかがでしょうか?

 

ムッシュスカラー

 

PS:ご意見、ご要望等はこちらの問合せフォームからどうぞ。
もちろん、下のコメント欄に記入いただいても結構です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です