情報過多への対処

iPad

スマホでもパソコンでも
全然動かなくなることがありますよね。
いわゆるフリーズです。
「わあ、パソコンが固まった。」
よく聞きますよね。

これって、理由は簡単です。
そのスマホやパソコンの性能では
処理できないような大量のデータを
がんばって処理しようとするからですね。

Excelのような表計算ソフトでも
データ数が50個(50行)くらいなら
問題なくサクサク動きますが、
データ数が100を超えて、
1000くらいのレベルになってくると
徐々に動作が遅くなってきます。
フリーズしてしまうこともありますよね。

そういうのを見ていて
これって人間も同じだなあと
最近、よく感じます。

今の時代、いろんなところから
入ってくる情報があまりに多すぎて、
自分の頭の中で処理が追いついていません。
そのため、自分の頭で考えられていない、
つまり、フリーズしてしまっていることが
けっこう起きています。

つまり、考えが追い付かないので
考えることをやめているという状態です。
あなたは、そんなことはありませんか?

年輩の方なら、
パソコンが普及する前のことを
思い出していただいたら
今がどれだけ状況が変わっているか
何となくイメージが出来ると思います。
インターネットが無かった時代というと
もっとわかりやすいでしょうか?

そのころは、入ってくる情報は
そんなに多くはありませんでした。
というか、情報というのは、
積極的に自分から取りにいかないと
手に入れることが難しい時代でした。

たとえば、知識を得たいなら
自分で本を探して読むということが
必須の作業でしたね。
あるいは、知っている人に
話を聞きに行くというのも
大切な情報収集の手段でした。
とっても能動的な動きでしたね。

座っていて、受動的に
情報を得られるのは
新聞やテレビ、ラジオくらいで
それ以外には、簡単に情報は
入ってこない時代でした。

そんな時代には、
入ってくる情報が少ない分、
人間は自分の頭で考えるということを
今よりはもっと時間をかけて
やっていたように思います。

今は、AIなどが活用されて
考える前に情報が
パソコンやスマホの画面に
ポップアップしてくる時代です。

アマゾンでも、
自分が好きそうなアイテムを
自動的に目の前に出してきてくれます。
とても便利なんですが、
自分の頭で考えることを
どんどん、しなくなっていますよね。

本当は、考えられるだけの頭があるのに
どんどん考えなくなっていく
せっかく素晴らしい能力があるのに
もったいないことです。

このような情報過多の時代の対処法としては
自分で積極的に情報を遮断することです。
これは、とても有効な手段ではないかと思います。
もちろん、すべて遮断するわけではありません。
必要な情報だけに限定するということです。

スマホやパソコンで言えば
データ処理に使用するデータを
厳選するということです。
データ量が少ないならば
ショボい性能のスマホ、パソコンでも
サクサク動きますよね。

本当に必要と考えられるデータだけを入力して、
それだけを処理するという方法ですね。
「データの選択と集中」とも言えます。

最近の流れは、膨大なデータを
最新の高速CPUで力技で解析する、
つまり、ビッグデータを
スーパーコンピューターで分析する
そんな流れですが、それとは
反対の方向性です。

でも、個人的には、
「データの選択と集中」という方向性は
大切にしたいと思います。
もちろん、スーパーコンピューターによる
ビッグデータの解析は
これはこれで、この時代には必要です。
そうでなければ分析できないことはあります。

ただ、そういう方法でなくても
「データの選択と集中」で
対応できることがたくさんあります。
むしろ、ビッグデータの分析では
隠れてしまう事実が、おそらくたくさんあります。

なので、「データの選択と集中」、
これはますます重要になるのかなと思います。

情報が多すぎると人間もフリーズします。
情報を絞り込んで、適切な判断をする。
そして、適切な行動を重ねていく。
フリーズして動けなくなるよりも
よほどよいのではないかと思います。

平成から令和に変わるタイミングで
改めて考えてみてはいかがでしょうか?

 

ムッシュスカラー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です