以前にも書いたことが
あるかもしれませんが
がんばることと、無理することの
違いってご存知ですか?
古い話になりますが、
私の学生時代に、私の友人が
私たち二人の共通の先生に
質問したことがあったんですね。
実は、私も当時、
同じ事が気になっていました。
がんばる事と、無理することの
違いを知りたいと思ってました。
興味津々で先生の答えを待ってました
それで、興味津々で、
その友人の質問に対する
先生の答えを待っていました。
すると、先生の答えは、こんな感じでした。
「頑張りは頑張り、無理は無理、
そうとしか言えないね。
ここまでが頑張りで、ここからが無理なんて
きれいに線引きはできないね。
後は自分で考えなさい。」
その時は、
「ええっ、教えてくれないんですか?
本当は、なにかはっきりとした
違いがあるんじゃないですか?
そんなもったいぶらないで教えてくださいよ。」
と思ったのを覚えています。
ええっ?教えてくれないんですか?
当時の自分は(その友人も)、世の中には、
絶対的な原理、原則というのがあるはずだ。
すべてのことには正解というのがあるはずだ。
それを自分が、知らないだけだ。
人生の先輩方は、きっと知っているに違いない。
特に、あの素晴らしい先生なら
明確に教えてくれるに違いない。
そう思って、質問したのですね。
まあ、今から思えば、
いろいろなことに興味をもって
ちょっと勉強し始めたころでした。
そういう時に、よくありがちな
頭でっかちの理屈ばかりの
若者だったということです。
「7つの習慣」のような原理原則
もちろん、有名な「7つの習慣」に
代表されるような原理、原則
というのは確かに、あります。
でも、それは、
それぞれの個人が感じている
個々のケースの疑問に対して
それぞれに個別に正解を提示する
ようなものではありません。
原理・原則というのは
すべての人に共通している
根本的な事実、法則です。
すべての自然、社会の現象の
根本、基本ということです。
自分用に最適化する
個人レベルで利用するためには
それぞれの人間が、
自分の状況に合わせて
応用することが必要です。
自分用に、最適化することが必要ですね。
根本的な原理、原則を知ったとしても、
それを実際に自分が利用するためには、
自分のケースでは、具体的にどうするか、
自分の頭で考えて、判断しないと
役には立たないということです。
「自分が何をしたらいいか?
細かいところまで、全部教えてください。」
「全部教えてください」では成長しない
そういう話をよく聞きますが
(若い時の自分もそうでした。)
それでは、成長は望めない
ということなんでしょうね。
人間、誰でも弱いところがあります。
なので、できれば、自分では何も考えず、
指導者から、「これだけやればいい」と
言われた方が楽かも知れないですね。
もちろん、最初の一歩は
それでいいのでしょうが、
そこからもっと伸びていこうと思えば、
自分の頭で考えるということが
必ず必要になってきます。
頼ってばかりでは成長しない
いつまでも、何かに、
あるいは、誰かに頼ってばかりでは、
大きな成長は難しい、
そういうことなんだろうと思います。
で、冒頭の質問ですがどうでしょうか?
確かにあの時、先生が言われたとおりです。
頑張りは頑張り、無理は無理
としか言いようがありません。
ただし、今なら、自分の中に、
ある程度の基準はあります。
でも、確かにこれは、
自分独自の基準ですね。
おそらく他の人には全く使えない基準です。
自分で試行錯誤してたどり着いたものです。
これからも変わるかもしれませんし…。
さて、あなたは、いかがでしょうか。
ムッシュスカラー