しばらく前のブログでも
少し紹介しましたが、
1月から、読書法の勉強を
しなおしています。
「フォーカス・リーディング」
という読書法です。
何年か前に、会社員の時代に
一度、やりかけて
その時には、物にできないまま
挫折してしまいました。
今回は、何とかものにしようと
頑張っているところです。
この読書法で、開発者の
寺田先生が言われていることは
「フォーカス・リーディング」の中の
速読法は、体育会系の
習得方法だということです。
「読書法」が「体育会系」というのは
なんとも不思議な感じです。
でも、やっていくうちに、
その意味合いがわかるように
なってきたかなという感じがします。
「感じがする」というような
ふわっとした表現しか出来ないのは
まだまだ、この読書法を
習得したというレベルまで
来ていないからだと思います。
ただ、練習していて感じることは
この読書法は、特に日本の武道、
あるいはスポーツ全般に
通じるものがあるといういうことです。
武道、スポーツ全般に通じる
この読書法の解説書である
「フォーカス・リーディング習得ハンドブック」
の中では、合気道や、空手が
例に出されていますが、
私の場合は、剣道の経験者なので
説明されていることの内容は
完璧ではないにしても、
ある程度の理解が出来ます。
例えば「観の目付」と
いうのがあります。
剣道でも、相手を見る時に、
熟練者ほど、相手の一部、
例えば、相手の目だけを
凝視することはしません。
身体の力を抜いてリラックスしつつ
神経を研ぎ澄まして
相手の身体全体をふんわりと見る。
そして、全体を見ながら
「ここだ!」という隙を見つけて
瞬発的に、身体に力を入れて技を出す。
という感じになります。
全体を見ながら細部も見る
この、技を出す前の
身体の力を抜いて、
リラックスした状態で
相手全体をふんわりと見る。
そして同時に細部も見ている。
これが、今、練習している速読の
キモになるようなんですね。
ページの広い部分を
ゆったりと見ながら、
かつ、鋭く各行に
目を走らせるという感じです。
リラックスしながら集中する。
そんな矛盾したことを同時に
行っていくという感じですね。
剣道の練習でも、最初は
竹刀を持ったら、全身に力が入っています。
また、相手を見る時にも、
相手の顔というか、相手の目を
一生懸命に見ます。
目だけ見ているとついていけない
でも、不思議なもので、
相手の目だけを
一生懸命に見れば見るほど、
相手の身体の動きに
ついていけなくなります。
練習を重ねるにつれて
全身の力が自然に抜けて、
力みが消えたリラックスした状態で
構えを取れるようになります。
また、相手を見る時にも
相手の目だけを見るのではなくて
相手の全身をふんわりと見る
という感じになります。
もちろん、相手の目も見ていますが
相手の目だけを見ているのではなく、
相手の全身をふんわりと見ながら、
相手の目も見ている、
という表現になります。
これを読書に応用したものが
今、勉強している読書法の
速読に関する技術的な解説です。
というか、私の解釈ですね。
武道・スポーツの読書への応用
かなりマニアックな説明ですが、
こうやって説明すると
武道やスポーツの経験者なら
わかったような気に
なるんじゃないでしょうか?
もちろん、理屈ではわかっても、
身体は、簡単には動いてくれません。
なので、練習が必要になります。
練習して身体で感覚をつかむしかありません。
なので、体育会系なんですね。
ただ、この体育会系の練習ですが、
読書法に応用する場合、
武道やスポーツの場合よりも、
さらに難易度が上がるような気がします。
なぜ難易度が上がるかというと、
それぞれの人の読書法というのが
すでに自分の中で完成しているからです。
言い換えれば、一つの常識になっているからです。
読書法はすでに固まっている
というのも、武道やスポーツと違って
日本人なら誰でも、小さい時から
特別に教えられてはいないですが、
自然にやってきた読書法というのがあります。
端的に言えば、親から教わった読書法、
あるいは、小学校で教わった読書法ですね。
ほとんどの人は、読書といのは、
「本の最初の一行目から、
一つ一つの文字を、一言一句、
しっかりと受け止めながら
順番に、漏らさないで読んでいく。」
というふうに、教えられてきています。
小学校の授業で、教科書をそうやって
読んでいきましたよね。
なので、自然と、本を
そうやって読むようになっています。
なので、日本人のほとんどの人は、
本は、最初から順番に、一言一句もらさず
順番に読み進めていくというのが
スタンダード,常識になっています。
日本人の読書のスタンダード
つまり、小さいころから
「読書というのは最初から順番に
一言一句漏らさず読み進めていくものだ」
というのが身体に沁みついているわけです。
すでに、自分の中に、
自然に沁みついているものは、
そう簡単には変わりません。
新しい読書法をものにするには
「読書というのは、こういうものだ」という
自分の中の常識を変えないといけないわけです。
実際、ここのところが、
一番難しいポイントだと思います。
少しがんばってみて、出来たと思っても
気が付いたら、元通りのやり方に
戻ってしまっている、
そういうことが頻繁に起きるわけです。
新しい習慣を身につけて
古い習慣を上書きするには
それなりの時間がかかります。
それまでは、しつこくしつこく
やっていくしかないんだろうと思います。
習慣の上書きには時間がかかる
もちろん、やっていくなかで
どうしても「これは違うな」と
思うことがあるかもしれません。
その時は、少し立ち止まって
考えてみればいいですね。
世の中に絶対的な正解というものはありません。
また、新しいものがすべて良いとは限りません。
さらに言えば、99%の人が良いといっても、
自分には合わないとい場合もありますね。
なので、そこは、冷静に、
自分を俯瞰して、
判断する必要があります。
ちなみに、私の場合、
今回のチャレンジに関しては
今のところ、習得して
自分の習慣になるまで
やり続けることにしています。
小さい時から身につけてきた
読書法を踏まえたうえで
十分にトライするだけの価値がある読書法だと
現時点で判断しているからですね。
現時点では続けることにしています
もちろん、最終的には、
どうなるかはわかりません。
やれるだけやってみて、
その結果として、
「自分には合わないなあ」
と思うかもしれません。
その時には、やめるだけです。
でも、それは、それで
やっただけの価値はあったということです。
「自分に合わなかった」
という結論が出れば
それはそれで、有益なことです。
要は、自分として
何等かの結論が出るまで
やり続けてみることなのかなと思います。
とりあえず、もうしばらくは
続けていきたいと思っています。
ムッシュスカラー
PS:今、勉強しているフォーカスリーディングの中の速読法は、科学的な裏付けが多くて、信用できる速読法だと思っています。他の速読法についても、少しだけですが試したことはあるのですが、納得できる科学的な裏付けはほとんどなかったように思います。
PPS:まあ、詰まるところ、方法、手段はどんなものでもいいですよね。試してみて、結果的に、自分に有用であれば、それでいいと思います。
PPS:「フォーカス・リーディング習得ハンドブック」は、ネットで購入できます。ただ自分自身、まだ結果が出ていないので、自分として責任をもってお薦めできるレベルではありません。なので、あえてリンクは張っていませんので、興味がある方はググってみてください。