やりたくないけど

それだけはやりたくない。
それだけは勘弁してほしい。
そこだけは触れてほしくない。

そんな事は、誰にでも一つや二つあると思います。

具体的にいうと、
「この人だけには頭を下げたくない、そんな人に頭を下げる」
だとか、
「この人の顔だけは見たくない、そんな人と一緒に仕事をする」
だとか、
「ものすごく無愛想な人に、ニコッと『こんにちは』と、あいさつをする」
だとかです。

こういうことって、出来る人からみたら、案外、なんてことないことなんです。でも、当の本人からみたら「それだけは死んでもしたくない!」なんてことをよくお聞きします。

「死んでもしたくない!」

まあ、「死んでも嫌だ!」と言って、本当に死んだ人は見たことはないですが…。

まあ、それはさておき…。
人というのは、そういう「死んでもしたくないこと」を、やっていくときに、一皮も二皮もむけて成長していくということです。

よく言われるコンフォートゾーンの話ですよね。自分の気分の良い範囲だけで生きていると、次第に行き詰まっていくということです。「コンフォートゾーンから出ることが大切ですよ」なんて言われていますね。自分にとって気分の良い人達だけと付き合っていると、自分の人間関係が固定されて広がらなくなるからですね。

コンフォートゾーンから出る

商売なら、新規顧客が、全く入って来なくなるということになります。もちろん、対象になる見込み客が、自分と気の合う人の範囲だけで十分な数がある、絶対に枯渇しないということなら、それでもいいかもしれません。でも、普通に考えれば、いずれは頭打ちになりますよね。

新しく人間関係を広げていかない限り、成長、発展ということはありません。今の人間関係を継続していくだけというのでは、いずれ行き詰まっていく、成長できずに、落ちぶれていくということになります。

現状維持という言葉の意味

現状維持なんて言葉がありますが、この言葉は、誤解をまねきやすい言葉です。あくまで、頑張った結果として現状維持なのです。現状維持をしたいなら、相当に頑張らないといけません。今のままの努力でいいなんて言っていたら、あっという間に下り坂を転げ落ちていくという感じです。

少し大げさな感じで書きましたが、実際そうなんですね。世界中が右肩上がりの成長をしていた時代ならともかく、今の世の中、世界中、安定なんて場所はありません。右肩上がりというのも、かなり難しい時代です。明日どんなことになるか、なかなか予測も難しいですよね。

また、理由はわかりませんが、最近は自然災害も多いですね。日本は特にそうですが、あなたの住んでいる所も、もちろん私の住んでいる所も、「絶対に大丈夫」と言えるのかというと、それは誰にもわかりません。最近の自然災害は、我々の予測を遥かに超えていますよね。

どんなことをしても完璧はない

ということは、どんなことをしても完全ということはないということですよね。となれば、後悔をしないためには、常に最善を尽くして日々やっていくしかありません。「ぼーっと生きてんじゃねーよ。」なんて言って笑ってますが、実はそのとおり、ぼーっとしている場合じゃないということです。

今のままで良いというのは、よほど、現状が素晴らしい状況で、かつ、将来にむけても十分な備えが出来ている人だけが言えることだと思います。ただ、現実には、そんな人は、この世の中に、まずほとんどいないと言ってもいいと思います。

どんな時代になっても生き残っていけるだけの実力、たくましさ、したたかさ、しなやかさ、打たれ強さ、そんな事が今まで以上に必要になるんじゃないかと思います。

そうするためには、冒頭に書いたように「やりたくないことをやる」なんて事も、少しは考えていくほうがよいのだろうと思います。

私も、日々、悪戦苦闘中です。あきらめずにがんばっていければいいですよね。

 

ムッシュスカラー

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