ともだおれ

ともだおれ
嫌な言葉ですよね。
でも、真面目な人ほど
おちいりやすい罠です。

身近な例で言えば、
高齢者である親の介護など、
その典型ですよね。
自分の親の面倒を見るのは
人として当たり前のことです。

なので、真面目な親思いの人ほど
何とか自分の力で面倒をみようとします。
もちろん、それ自体は褒められることはあっても
非難されるようなことは一つもありません。
ただし、そこには危険な罠があります。

それは、すべてを自分だけで
解決しようとしてしまうことです。

すべて自分だけで解決しようとする

他の人に迷惑をかけてはいけない、
自分だけで何とかする、
そういう思いで、
人に頼ることを一切しない。

そうやって、
自分の力だけで何とかしようとすると
本当に頑張りぬいた末に、
「ともだおれ」という
最悪の結果を招くことがあります。

これは、本当に今の時代にありがちです。
真面目な親思いの人ほど、そうなりがちです。
でも、「ともだおれ」になってしまったら
本当に元も子もありません。

「ともだおれ」になったらすべてがダメになる

自分が倒れてしまったら
親の面倒を見る人はいなくなります。
それに、自分自身の生活も
出来なくなってしまいます。

あっと言う間に、すべてが
ダメになってしまいます。
この事態は本当におそろしいものです。
でも、一生懸命になって親の世話をしていると
こういうところまで考えが及びません。

がんばっていたら何とかなっていくだろう。
これだけ真面目にやっているんだから
きっと神様は見ている。
そんなことを考えてしまうのかもしれません。

でも、現実はきびしいです。
残念ながら、真面目に頑張っていても
必ず報われるとは限りません。

真面目に頑張っていても報われないことはある

どんなにがんばっても無理なものは無理です。
そこは冷静に現実を見極める必要があります。

じゃあ、どうすればいいか?
解決策はシンプルです。
一人で抱え込まないことです。

ともだおれになる前に、
出来れば、かなり早い段階で、
まわりに助けを求めておくのですね。
たとえば、介護関連のサービスを
いろいろと探して、担当者に相談しておく、
自分以外の身内が居れば
その人達にも相談しておくなどです。

とにかく、一人でがんばるというのは
リスクが高すぎます。
自分だけが倒れるだけなら
自分が立ち直ればいいだけ
なんてことを言う方がおられますが
それはあまりに考えが狭いです。

あなたが倒れたらいろんな人が立ち行かなくなる

あなたが倒れたら
あなたが世話をしている人は
たちまち生きていけなくなります。
それに、倒れたあなたを
世話する人が必要になります。
あなた一人の問題ではないわけです。

このあたりのことを
冷静に考える必要があります。
思いの強さ、情熱、根性、
それだけではダメです。

頑張りぬいて、精魂尽き果てたすえに、
「もうだめだ」と言って倒れる
これは小説なら感動する話かもしれません。
でも、現実の出来事ならものすごく悲惨な話です。

早い時期に助けを求める

そこまで行く前に助けを求める。
これはとっても大切なことです。

この話は、何も介護に限りません。
日常の仕事、会社の業務でも全く同じです。
にっちもさっちもいかなくなってから
期限がもう数時間後に迫ってから
「もうだめです」といっても
それでは遅すぎです。

本当に無理だというタイミングの
ずっと前に、助けを求めること
これはビジネスにおいても
ものすごく大切なことです。

ビジネスの世界でも、
助けを求めないままに、
消えていく人は本当に多いです。
真面目な人ほど要注意です。

 

ムッシュスカラー

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