あの人は根に持たないから
さわやかでいいよね。
人を恨んだりしないから
とっても好感が持てるよね。
世間では、そんな話が、
よく聞こえてきますよね。
確かにそんな人は
すてきな人だと思います。
でも、世間で成功している人は
案外、過去のことを根に持ったり
「あいつは許せない!」
というような気持ちを
持ちつづけている人だったりします。
人が何かの行動をするときの
きっかけであったり、
その行動を維持するための
モチベーションというのがありますよね。
強いモチベーションの裏にある感情
「あの時のことが悔しくて忘れられない!」
「絶対にいつか見返してやる!」
「あいつにだけは負けない!」
ものすごく強い意志、
モチベーションの裏には、
上記のようなネガティブな感情が
意識の根っこにあることが
とっても多いそうです。
「人とは関係なく、私はこうなりたい。」
「人生、競争じゃないし。」
「みんな、なかよくだよね。」
そういうおだやかな、
ピュアーな気持ちだけでは
どんな事も、達成するのは難しいようです。
おだやかなピュアーな気持ちだけでは…
もちろん、例外はあります。
人と競争することなく、
ものすごく高いレベルで
世界最高と言われるような
ことを成し遂げる人もいます。
でも、それは本当に例外です。
そういう例外を除いた、
ほとんどの人間の特徴として、
行動心理の世界では
「あいつを見返してやる」
というような感情は、
行動の大きな動機付けになること、
その動機付けの効果の強さが
はっきりと確認されているそうです。
普通に考えても
過去の悔しい出来事は
結構いつまでも、記憶に残りますよね。
悔しい記憶は鮮明に残っている
私などは、40年以上まえの
高校時代の剣道の試合で、
大きな大会で負けた時のことを
今でも鮮明に覚えています。
あの時、あの試合の前に、
あの技をマスターしていれば、
あんなやつに負けることは無かった。
絶対に勝てていた相手なんだよなあ。
などということを今でも思う事があります。
人というのは、
うれしかったことも
もちろん覚えていますが
それよりも悔しかったことを
もっと強くはっきりと覚えています。
モチベーション維持に利用できる感情
なので、日々の行動の
モチベーションとしては、
どちらかというと、
この悔しさを利用するのが
案外、良い方法だったりします。
以前にバカにされたあいつを
見返すために何としても
これだけは達成するぞ。
男の人なら、以前に、
ふられたあの子を、見返すために、
めちゃくちゃすごい男になるぞ。
ものすごく俗っぽいですが
こんな感じでしょうかね。
そして、実際、こういう気持ちを
うまく利用して、世間で
大きな成功をしている人は多いです。
ネガティブな経験、感情で行動が変わる
こういうネガティブな気持ち
というより、ネガティブな経験でしょうか?
一度、そういう耐え難い経験をすることで
人間というのは行動が変わります。
というより、変わることが出来る人がいます。
そういう言い方の方がより正しいのかと思います。
なぜかって、そういう苦い経験をしても
「私はどうせそういう人なんだ」
「そういう事しか起きないんだ」
「何をやってもだめだ」
そんなふうに、すねてしまう人も
実際、たくさんいるからですよね。
ネガティブな耐え難い経験を
その後、どう生かすかで
その人の人生は180度変わりますよね。
世間で成功している人の
ほぼ100%は、必ず苦い経験をしています。
耐え難い、屈辱的な経験ですね。
苦い経験への対処は人により異なる
ただ、そのあと、
「ようし、それなら
これからは絶対にそんな経験をしないように
今から、成長して見返してやる!」
そんな気持ちを持って
人よりも頑張るというわけですね。
で、おもしろいのは、
成功して立派な業績をあげるようになると
人のありがたさというものがわかって
人を見返すというような気持ちは
表には出てこなくなるんですね。
見下されたり、侮辱されたりが
ほとんど無くなっていくからでしょうかね?
なので、成功者と言われる人の
成功してからの話は、あんまり参考になりません。
成功してからの話は参考にならない
それよりも、成功する前の
本当に大変だった時期のことが参考になります。
人からボロクソに言われていた時期
人から見下されていたような時期のことですね。
そのころの話を聞くのがいいですよね。
「心身ともにボロボロだ。
いったいどうしたらいいんだ?」
そういうところを
どうやって乗り越えてきたか?
そっちの方が、これから成長していこうと
思っている人にとっては、重要です。
成功した人の、苦しかった時代の話には、
とっても重要な、生き方のヒントが
いっぱい詰まっているように思います。
もちろん、そういう話は、
なかなかすぐには教えてもらえませんよね。
だから、そのためには、
そういう話が教えてもらえるような
信頼関係を作っていくこと
人間関係を作っていくことです。
信頼関係、人間関係をつくっていく
何かを成し遂げたいと思えば
必ず、何度も苦しい場面に遭遇します。
また、そんな大げさなことでなく、
普通に、特に何も成し遂げたいと思わなくても
苦しい場面には遭遇します。
そういう苦しい場面に遭遇した時に
人生の先輩方は、どうやって
そういった修羅場をどうくぐり抜けたか
そんな体験談はとっても参考になります。
いろんな人に話を聞いてみるといいですね。
ムッシュスカラー