忘れる!

初冬の御堂筋

この前言いましたよね!
1週間まえにメールしたじゃないですか?
何回言えばわかるんですか?

こんな感じで詰め寄られたこと
あなたはありませんか?
私は、何度もあります。

でも、特別な能力のある人以外
普通の人なら、教えてもらったことを
1回や2回で正確に覚えられるなんて、
ほとんどないですよね。

1回や2回では覚えられない

私などは、器が小さい人間なので、
こういうことを言われる度に
「あなたはどうなんだ?」
と言い返してやりたくなります。

でも、まあ、こういうことを言う人に
そう言い返したところで
ほとんど得になることはないので
「ああ、どうもすみません。」
と言ってそれでおしまいにします。

この「1回や2回で人は覚えられない」
このことはかなり大切なことです。

1回メールを送ったから
1回レクチャーしたから
1回口頭で注意したから
それで、伝わっている、覚えてもらっている、
なんて考えている方に無理があると思います。

1回で伝わるというのは無理がある

メールしたとか、レクチャーしたとか
それは、その人が伝える作業をした
という事実が担保されただけです。

伝えたいことが、正確に相手に伝わって
かつ、それが相手のものになったか
ということとは、レベルが全然違うわけです。

正しく相手に伝えるだけでなく
相手がそれをものにするまでサポートする
そこまでいって初めて
相手に伝わったということになります。

冒頭に書いた、
私に詰め寄ってこられた人たちは、
人に正確に伝えるとか、
人を教育するとかということとは
ほど遠い人達だろうと思います。

伝える、教育するというのは難しい

「自分が言ったことは相手が忘れずに全部覚えている」
「自分が送ったメールは相手は全部見ている」
「自分が発信したニュースはみんな見ている」

そんな感覚の人が
けっこうたくさんいらっしゃいます。
というか、ほとんどの人がそうです。

でも、現実の世界では、
みんな、そこまで出来ていませんよね。

あなたが言ったことを
明日まで覚えている人がいったい何人いるか?
あなたが送ったメールを
すべて読んで覚えている人はいったい何人いるか?
おそらく、ほとんどいないですよね。

粘り強さが必要ですね

人に伝える、人を教育するには
粘り強さが何よりも必要です。
1回でダメなら2回、2回でだめなら3回
3回でダメなら4回、4回でダメなら5回
これを延々と繰り返すことが出来るかです。

もちろん、繰り返す中で、どうやったら
伝わりやすいか、理解されやすいか
そういったことは試行錯誤する必要はあります。
でも、基本はあきらめないで
やり続けることが中心ですね。

伝えること、教育することは、
忘れるということを前提に
粘り強くやっていくこと。
そうしないと、たちゆかないということですね。

人間は忘れます。
誰だって忘れます。
それを意識してやっていくことが大切ですね。

ムッシュスカラー

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