グラデーション

「それは、僕にはできませんよ。
無理無理、絶対に無理。」

「これ、やってくれないかな?」
と誰かに頼んだときに、
その人から、こういう反応が返ってきたら、
まず、それは、やってもらえません。

また、無理にやらせようとしても、
最終的には、ダメという確率が、
非常に高いと、言われています。
自分の経験でもそう思います。

どうしてそうなってしまうのか?
その原因というのは、
その人が口にする言葉にあるそうです。

人というのは、自分が無意識に
話している言葉に
物凄く大きな影響を受けるんだそうです。

人は自分が話す言葉に大きな影響を受ける

自分で「出来ない。」と言えば、
本当に出来なくなります。
自分で、「それは、無理。」と言えば
本当に無理になります。

自分が口にだす言葉というのは
それくらい、影響力が大きいのですね。

なので、いつも、前向きな言葉を使っている人は、
必然的に行動も前向きになっていきます。
逆に、「俺は駄目な人間だ」と言い続けている人は、
本当に「駄目な人間」になっていくわけです。
恐ろしいけれど本当のことです。

自分が言ったとおりの人間になっていく

それなら、「出来ない」と思うことでも、
「出来る」と言えばいいじゃないか。
そういうことになりますよね。

でも、これって、実際にやってみればわかりますが
なかなか難しいです。
おなかの中で考えていることと
全く違うことをはっきりと口に出すというのは
思っている以上に難しいものです。

確かに、一度や二度なら何とかなります。
でも、それを、ずっと言い続けるというのは
これは結構大変なことです。
なかなかできることではありません。

自分が口から出す言葉と
自分の内面が全く違うという状況は
人間にとっては不自然で
気持ちが悪いんでしょうね。

では、どうやったら、出来ない自分を
出来る自分に変えていけるのか?

どうやったら変えていけるのか?

実は、すぐに「出来ない。」
と言ってしまう人には
特徴があるんだそうです。

それは、「出来る」「出来ない」という
それぞれのイメージが、
はっきりと、真っ二つに別れている
ということらしいのです。

つまり、
100%完璧に出来るか、
0%全く出来ないか、
の、2択なんだそうです。
そのあいだというのがないんですね。

逆に、不可能を可能にするぞ
というタイプの人は、
出来る、出来ないの間にグラデーションがある、
100%と0%の間に濃淡があるということです。

白か黒かでなくグレーがあるんですね。
それも白に近い薄いグレーから
黒に近い濃いグレーまで
いろいろな濃さのグレーがあるというわけです。

100か0かではなくグラデーションで考える

つまり、
少しは出来る(10%くらい)、
半分くらいなら出来る(50%くらい)、
8割位なら出来る(80%くらい)、
という感じです。

出来るか、出来ないか、ではなくて、
どこまでなら出来るか?
というような感じですね。

なので、基本的に
「出来ません。」
とか、
「無理です。」
という返事にはなりません。

「そうですね。60%くらいなら
出来るかもしれません。」
そんな返事になってきますね。

60%くらいなら出来るかもしれません

でも、その分、
今の自分ならどこまで出来るか?
どうやって、いつまでに
何%までもっていくか?
色々と考えないといけないので、
たいへんですし、面倒です。

なので、そんな面倒なことを考えずに
「出来ません。」
の一言で終わらせた方が楽ですよね。
だから、100かゼロかの人が多いんですね。
考えなくていいですから。

なので、人生、気楽にいくなら
「出来ません。」
とこたえておくのが無難です。
何も考えなくてもいいし
何もしなくてもいいですから。

気楽にいくなら「出来ません」が無難ですが…

でも、あなたが、もし、
これまで出来なかったことを
出来るようになりたい、
今の自分を何とか変えたい、
そう思っているなら、
100か0かではなく、グラデーションをつけて
考えてみることをお奨めします。

少しくらいなら出来る、
半分くらいなら出来る、
8割くらまでなら出来る、
そう言いながらやっていけば、
これまで無理だと思っていたいろんなことが、
出来るようになる確率がぐっと上がります。

騙されたと思って、
是非やってみてください。
私も、やってみます。

 

ムッシュスカラー

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