具体的であると何がいいのか?

「具体的であることは重要である」
会社に勤めていた時に、
上司からよく言われていました。

当時は、
「まあ、そんなものなんだろう」
という程度で考えていました。
深く考えたことはなかったです。
「その方がわかりやすいよね。」
という程度でした。

でも、最近になって
「なぜ、具体的であることが重要なのか?」
「具体的であると何がいいのか?」
「なぜ、具体性を求められるのか?」

少しわかってきました。

どんなことがわかってきたか?
というと、こういうことです。

具体的であると興味を持ちやすい

具体的であると、
わかりやすいことに加えて、
相手が興味を持ちやすくなる
ということです。

相手に興味を持ってほしいなら
とにかく具体的な表現を用いることです。

たとえば、「数字」や「固有名詞」を
入れて伝えることです。

メッセージに、
「数字」や「固有名詞」がはいると
イメージが一気に広がります。
そして、興味が湧いてくる
ということです。

ちなみに、
「具体的」の反対語は「抽象的」です。
抽象的な表現というのは
多くの人にとって、
興味の対象になりにくいですね。

もちろん、なかには、
抽象的な表現が大好き
という人もいます。

「抽象的」が大好きな人もいる

抽象的な表現というのは
なんとなく、学術的に見えて
哲学的というか、高尚なことを
言っているように見えます。

なので、自分を
かっこよく見せたいという人が
好んで使う傾向があります。

ただ、世間のほとんどの人は、
そんな抽象的な言葉には
興味はひかれません。

どちらかというと、
「ああ、めんどくさ。」
「ああ、むずかし。」
「ああ、ややこし。」
そんな感じですね。

「出来れば、関わりたくない」
そんな感じではないでしょうか。

具体的な表現には興味をひかれる

逆に、具体的な表現には
とても興味をひかれます。

「たくさんの人が使っています。」
だと、あまり興味がひかれませんが、
「2546人の人が使っています。」
だと、ちょっと興味が出てきませんか?

「この問題は、過去に大学入試で出題された問題です。」
という表現よりも
「この問題は、2020年、大阪大学理学部入試の
二次試験で出題された問題です。」

と書いてある方が、興味がわきませんか?

「この人、いい人なんです。」
と言われても、ピンときませんが、
「この人は、笑顔を絶やさない人です。
毎朝、『おはようございます。』と
大きな声であいさつしてくれます。」

と言うと、より興味をひきますよね。

具体的な表現の方が興味をひかれる

ただ、いつも、継続的に
具体的な表現を使うというのは
案外、難しいです。

具体的に表現するのは
ちょっと手間がかかるので、
楽な方法、つまり、
少ない言葉で、簡単な表現で
すませてしまいがちですね。

自分自身、このブログでもそうです。
簡単で、短い表現になりがちですし、
話が長くなりそうなときには
抽象的な言葉を使いがちです。

特に、自分の心の中のことを
伝えたいと思った時は
抽象的な表現になりがちですよね。

人に伝えることを真剣に考えれば…

でも、「人に伝える」ということを
真剣に考えた場合には、
それではだめなようです。

自分の考えていることを
できるだけ正確に、
できるだけ十分に、
「人に伝える」ためには、
やはり、できるだけ具体的に
表現する必要があります。

そうしないと、
自分の伝えようとしていることが
うまく伝わらないというか、
そもそも相手が、あなたの言葉に
興味を持ってくれません。

興味をもってくれないと
伝わるものも伝わりません。

興味をもってくれないと伝わらない

「自分なりの言葉で伝えるしかない」
というと、かっこよく聞こえますが、
それで、相手に伝わらないのであれば、
「自分なりの言葉」は、
無意味になってしまいます。

相手が興味を持ってくれなくて、
相手に伝わらないのであれば、
どれほど、たくさんの言葉を使ったとしても、
それは何も伝えていないのと同じです。

相手が「わかった」と納得して、初めて
「伝えた」ということです。
「伝えたつもり」ではいけないわけです。

伝わったかどうかは、
相手が決めることです。
そこのところを
よく間違ってしまいます。

伝わったかどうかは相手が決める

「伝える」ということは
日常、誰もが、していることですが、
実は、案外、難しいことです。

その伝えるというスキルのなかで
「具体的に伝える」というのは、
もっとも基本的なことであり、
かつ大切なことなんですね。

賢明なあなたにとっては、
すでに当たり前のことかもしれません。
でも、私にとっては、そうではありませんでした。
最近、ようやく、わかってきたところです。

あとは、実践ですね。
このブログも可能な限り具体的に
書いていけたらいいなと思っています。

 

ムッシュスカラー

 

PS:なんとなく知っていることでも、それがなぜそうなっているのか、本当のところを知らないことって、たくさんありますね。そんな話があれば、また共有したいと思います。

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