先日、初めて、
泌尿器科クリニックを受診しました。
なぜ、そうなったかというと
排尿障害が起きたからです。
といっても、そんなに
大変な状態ではありません。
以前から、「オシッコ」の出方が
若い時よりも勢いがなくなったな、
一度、泌尿器科で相談したいな
なんてことを考えていました。
ちょうど、そのいい機会に
なったということです。
今回、泌尿器科を
初めて受診したきっかけは
こういうことです。
私は、もともとスギ花粉症があって、
かかりつけの耳鼻科で、
花粉症シーズンの少し前から、
お薬をもらうことにしています。
今年も例年どおり、
いつものお薬をもらっていましたが、
少し鼻水がひどくなったので
毎シーズン服用している
抗アレルギー剤に加えて、
漢方薬の「小青竜湯」を追加で
処方してもらったんです。
私の場合、「小青竜湯」はよく効きました。
鼻水が見事におさまりました。
小青竜湯はよく効いたのですが…
ですが、今回、
少し違うなと感じたのは、
「小青竜湯」服用と同時に、
明らかにオシッコが
出にくくなったんですね。
感覚としては、尿が、尿道まで
なかなか出てこなくて、
膀胱の出口のところで
止まっているような感じでした。
まあ、それでも、全く出ないと
いうことはなくて、
いつもより、少し時間をかけたら
いつもどおり、排尿は出来たので、
尿が出なくなったというわけではありません。
それまで、「小青竜湯」を服用しても
このような感覚はなかったので、
ネットで「小青竜湯」の添付文書を
しっかりと読んでみました。
添付文書を読んでみると…
そうすると、
「特定の背景を有する患者に関する注意」
のところに、
「排尿障害のある患者」では
「当該疾患及びその症状が悪化するおそれがある。」
という記載がありました。
なるほど、やっぱり、そうか、
という感じでしたね。
また、それに加えて、私の場合、
父の介護をしていた時に、
父が「尿閉」で救急搬送されたことが
あったのも、大きかったです。
というか、父が救急搬送された時には
既往の胆石の再発かと思ったのですが、
搬送先の病院で「尿閉」ということがわかり
泌尿器科医師による尿道カテーテル挿入で
大事には至らなかったという経験がありました。
その時に、「尿閉」の怖さについて、
父の症状を、目の前で見ていて
実感として持っていたので、
「オシッコ」が出ないということ、
つまり「尿閉」の危険性については、
特に敏感になっていたのかもしれませんね。
「尿閉」の危険性
ということで、とりあえず、
「小青竜湯」の服用を中止したうえで、
思い切って、泌尿器科を受診してみた
ということです。
ちなみに、私は、製薬メーカーに
勤めていたのですが
基本的に、薬は嫌いです。
出来れば、薬は使わないで
何とかしたいと思う方です。
ただ、定年退職した後、
あらためて、薬のこと、
健康のこと、栄養のことなど
いろいろと勉強していると、
考え方が変わってきましたね。
実際には、薬も、食品も、
その線引きは、そもそもは
かなりあいまいです。
薬も食品もそもそもの線引きはあいまい
まだ、薬という概念がなかった時代には
ここからは薬で、ここからは食品と
明確に線引きが出来ない場合が
ほとんどだったのではないかと思います。
もちろん、現代社会においては
医薬品については、
法律上の明確な定義があります。
日本では、「薬機法」ですね。
ただ、もともとは、
さまざまな食品の中で、
病気の時に食べると
何かしら病気が良くなった、
そんなことがあったのでしょうね。
そして、その食品の中で、
特にこの部分が大事かも?
そんなことを研究しているうちに、
その成分が薬と言われるようになった
それが薬の始まりかもしれませんね。
薬の始まり
なので、一律に薬は人体にとって
異物だから危険である。
というのも行き過ぎなのかなと
思うようになりました。
食品と言われるものであっても、
すべてが安全というわけではありません。
自然界の天然物の中にも、
毒もあれば薬もあります。
なので、薬とは
「上手に付き合う」
ということでしょうか。
話は戻って、
今回、泌尿器科を受診するにあたって
排尿障害の治療薬だけでなく、
排尿障害そのものに関しても、
いろいろと情報を検索して
自分なりに勉強してみました。
で、いろいろと調べていると
排尿障害のベースにあるのが
生活習慣であることが
少しずつですが、わかってきました。
排尿障害の原因は生活習慣?
その生活習慣のキーワードになるのが
「念のため」という言葉です。
どういう「念のため」かというと
「これから始まるイベントの途中で
トイレに行きたくならないように
別に尿意は感じないけど
今のうちに『念のため』に
オシッコを済ませておこう。」
というような「念のため」です。
この「念のため」を
日常的に繰り返していると
つまり、生活習慣にしていると
そのうちに、排尿が
うまく出来なくなるそうなんです。
こういう「『念のため』のトイレ」、
あなたも思い当たることが
あるのではないでしょうか?
「念のため」のトイレ
この「念のため」というのは、
いわば、その人の生活のくせですね。
つまり、生活習慣です。
それは、もしかすると、
小さいころから、家庭や、学校で
そうすることを推奨された結果
定着してしまった生活習慣かもしれません。
また、
「オシッコを我慢すると膀胱炎になる」
というような話から、
「オシッコを我慢するのは良くない。」
だから、
「できるだけ早くトイレにいく。」
という生活習慣になっているのかも
しれませんね。
まあ、どのような経緯があるにしても
上記のような様々な理由から、
排尿障害も、詰まるところ
「生活習慣病」ということに
なるみたいなんです。
男性の前立腺肥大
もちろん、男性の場合は、
上記の生活習慣以外に、
「前立腺肥大」という
加齢現象が重要になりますね。
ほとんどの男性は、
前立腺肥大のため、
50歳を超えたころから、
程度の差こそあれ、尿が出にくくなる、
これは避けられないことのようです。
ただ、その程度が、日常生活に
支障をきたす程度になるか
ほとんど気にならない程度か、
そこは個人差があるということです。
ただ、そこにも、
その人の生活習慣が
関わっているようです。
生活習慣の占める割合が大きい
さらに言えば、
人によっては生活習慣の方が
前立腺肥大の程度よりも
排尿障害の大きな要因になっている、
そういうことがあるようです。
このことに関して
自分の場合にはどうか、
今、自分の生活習慣を少し変えることで
実際にどのようになるか、
自分の身体で試しているところです。
また、どのような結果になるか
状況がわかってきたら
情報共有させていただこうと思います。
(そんな話、聞きたくないという方は
もちろん、聞かなくてもいいですよ。)
とりあえず、長くなりましたので、
今回はここまでにしておきます。
ムッシュスカラー
PS:今回の排尿障害の件、インターネットで調べてみると、本当にいろいろな情報がヒットしました。というか、これだけ排尿障害で悩んでいる人は多いんだなというのが、率直な感想です。実際、私が受診した泌尿器科クリニックも、完全予約性なのですが、若い人から、高齢の方まで、男女を問わず、多くの方が受診している印象です。もちろん、全員が排尿障害のための受診ということではないと思いますが…。
PPS:もちろん、ネット情報は玉石混交です。素晴らしい情報もあれば、とんでもないウソの情報もあるのでしょうね。そこは、自分として納得性が高いものを選んで採用していくことが大事ですね。そのためには、基礎の知識というのが大事になってくるのでしょうね。その都度、基本に立ち返って勉強すると、とっても身に付きそうな気がします。