失敗したときに、
あなたはどのくらい
その失敗を引きずるでしょうか?
失敗したことは、
すでに過去のことですから
それ自体は、どんなに後悔しても
やり直すことはできません。
「そんなこと、あたりまえ、
言われなくてもわかっている。」
そうですよね。
そう言いたくなりますよね。
本当に冷静になれば
誰でもわかることです。
でも、人というのは、
そんな簡単な生き物ではありません。
理屈ではわかっているつもり、
そう、十分に理解しているつもりです。
でも、どうにもならない、
全然、理解の通りに出来ない、
そんなことって、
本当にたくさんあるものです。
そのたくさんあるものの中の
一つが、この、過去の失敗を
いつまでも引きずるということです。
どんだけ、昔の話やねん!
「それって、どんだけ、昔の話やねん!」
と突っ込みを入れたくなるほど、
とんでもなく昔の失敗のことを
今でも後悔し続けている人、
案外、多いのではないでしょうか?
(私も、たまに、その一人になりますが…)
逆に、まれにですが、
こういうふうに、びしっと
おっしゃる方もいらっしゃいます。
「過去の失敗なんて
どうということはありません。
その失敗は、すべて、
今の成功につながっているんです。
だから、失敗という言葉なんて、
私にはありません。」
そう、素晴らしい、おっしゃるとおり。
自分も、そう考えられるようになりたい。
皮肉ではなく、本当にそう思えるようになりたいです。
本当にそう思えるようになりたい
でも、いざ、現実に、
何か、大きな失敗をしてしまうと
これが、なかなかそうならないですね。
「失敗は成功につながっている」
というような言葉はいつの間にか、
どこかに飛んで行ってしまいます。
「ああ、なぜ、あんなことを
してしまったんだろうか?」
「ああ、なぜ、あんなことを
言ってしまったんだろうか?」
「ああ、なぜ、あんなことを
考えてしまったんだろうか?」
大きな失敗をする度に、
過去の失敗の時に感じた
後悔の感情が、次から次へと、
本当に、湯水のように湧いてきます。
後悔の感情が湯水のように湧いてくる
本当に情けないくらいに、
どんどん湧き出てきますね。
でも、これは、誰でもそうです。
おそらく例外はありません。
人間である限りしかたがないことです。
どんなに失敗を気にしないという人でも
人間である以上は、
過去に引っ張られることはあります。
完全にゼロということはありません。
逆に、毎日毎日、
過去の失敗を悔み続けているような、
そんな後悔ばかりの人でも、
ほんの少しは割り切ることが
出来るということです。
過去には全く引きずられないという人も、
過去の後悔だけで生きているという人も、
どちらもいないということです。
要は、程度の差です。
過去には誰でも引きずられるものです。
ただ、その程度がみんな違うというだけです。
みんな同じ、程度が違うだけ
その程度の違いというのは、
その過去の失敗の内容にもよりますし、
関わっていた人の多少などにもよりますね。
他の様々な事と同じです。
誰一人として同じ人間はいません。
みんな違います。
過去の失敗も、同じことです。
ひとつとして、同じということはありません。
ちなみに、その人が、
どの程度、過去を引きずるかについて、
これを客観的な数値で示せるものは
私の知る限り、ありません。
なので、人と比べることもできません。
平均がどうこうという話も出来ません。
結局のところ、
他人がどうのこうの、
平均がどうのこうの、
世間の一般の人がどうのこうの、
というような話ではありません。
自分自身の感覚として、
過去の失敗について、
割り切れるかどうか、
そこが問題ということですね。
私などは、もともとは、どちらかというと
思いっきり過去に引きずられるタイプです。
それは、自覚しているつもりです。
でも、これも本当のところ、
他人と比べてどうなのかは
よくわかりません。
他人ではなく、過去の自分と比べる
なので、他人と比べるのでなく
過去の自分と比較して、
過去に引きずられる程度を
出来るだけ少なくするように、
心がけています。
なかなか難しいことですが、
全く何も意識しないよりは、
少しはましです。
少しはベターということです。
こうやって、ブログを書くことも
過去に引きずられないようにするための
一つの方法でしょうか。
何かあると、すぐに後悔の方向に
走ってしまう自分というものを
チェックするためですね。
今日も、後悔の気持ちを、
前向きな気持ちに切り替えていくように
日々、工夫をしているところです。
ちなみに、人が、
「過去の失敗を後悔しない」
それを一番実行できているのは、
赤ちゃんから幼児期に至る頃でしょうか。
赤ちゃんは後悔しない(と思う)
このころは、やることなすこと
すべて失敗ばかりです。
当然ですよね、初めての事ばかりですから。
でも、赤ちゃんというのは、
その失敗の山の中で、
何度も泣いたりはしますが、
後悔したりはしませんね。
(本当は後悔しているかもしれませんが
大人からは、そうは見えませんね…)
思いっきり泣いた後は、
何もなかったかのように、
出来なかったことを繰り返しトライして、
本当に少しずつ、成功体験というものを
積み上げていきますね。
全く動けなかったところから
寝返りが出来るようになる。
ハイハイができるようになる。
そして、歩けるようになる。
いきなり、寝返りが出来るわけではありません。
いきなり、ハイハイが出来るわけではありません。
いきなり、歩けるようになるわけではありません。
これは失敗の積み重ねがあって、
その結果として、成功にいたった大きな経験です。
失敗の積み重ねから成功にいたる
言葉を話すことも同じです。
最初は、まったく話せません。
赤ちゃんがいきなり話したらびっくりです。
赤ちゃんは、失敗しながら、
本当に、少しずつ話せるように
なっていきますね。
赤ちゃんや、小さな子供は、
後悔をしません。
それを見習ってやっていくのが
一番、良さそうですね。
ムッシュスカラー
PS:私にとっての気分の切り替えの工夫の一つは、ノートに自分の気持ちを書き出すことです。普通の紙のノートにボールペンで、自分のこんがらがった気持ちを書いていくのが、一番自分にとっては合っているように思います。もちろん、このブログのようにパソコンのキーボードから入力して書き出しても悪くはありません。ただ、個人的な経験では、紙のノートにボールペンで書き出していく方が、より効果があるように感じています。
PPS:ブログの場合は、公開される文章なので、誰が読んでも問題ないように、よそ行きの文章にしています。一方で、自分の紙のノートは、非公開で、自分だけしか見ませんから、もっと直接的な心の声を書き出している感じです。時々、見返して、自分を見直したりしています。同じ自分という人間なのに、気持ちというのは大きくブレているものだなと感じることが多いですね。
PPPS:もちろん、いちばん大きく気分が変わるのは、気持ちの良い人に会って、話をすることです。人と会って話すことが、一人でいろいろとやるよりも、大きく気分が変わるのは確かです。ただ、この場合、変な人と交流してしまうと、マイナスも大きくなります。その点は注意が必要ですね。