ひとりでやっているという誤解

人間というのは、本当に
一人では生きていけないものです。

というか、人類は、役割を分担して、
お互いに、助け合ってきたからこそ
これほど、発展できたのですよね。

「いや、自分は、一人でやってきた。
誰にも助けてもらわず、
自分の力だけでやってきた。」

たまに、そんなことを
おっしゃるかたがいらっしゃいます。

でも、冷静に考えてみれば、
それは、無理な話というものです。

ひとりだけでなんて、無理な話です

たとえば、最低限、人間に必要な
「衣食住」ということを考えてみると
わかりやすいと思います。

まず、自分が来ている衣服について、
洋服でも、和服でも、考えてみてください。
下着も含めて、これらは
すべて自分で作ったものでしょうか?

次に、食事はどうでしょう?
お米、パン、野菜、お肉、調味料など
こういうもの、すべて自分で
作ったものでしょうか?
お鍋や、おやかん、お箸、
包丁や電子レンジは、いかがでしょう?
それも、自分で作ったのでしょうか?

住むところもそうです。
「私は、だれの手も借りずに
自分だけで、この家を建てました。
それに、電気もガスも水道も、
すべて、自分で作り出している。」
そんな人が、いるでしょうか?

必ず他人とかかわっています

そう考えたら、自分一人だけで
他人とのかかわりを一切持たずに、
日常の生活ができるなどという人は
この世の中に、一人として存在しません。

直接、目に見える形であれ、
直接には、目に見えない形であれ
必ず、他の人の手を借りて、
それぞれが、相互に依存しながら
助け合いながら、生きているということです。

他にも、水道、電気、ガス等のライフライン、
道路、鉄道、公共施設等のインフラ、
物流、医療、警察、消防、救急などなど
数え上げればキリがありません。

これら、すべての人たちとの協力関係があって
普段の当たり前の生活が成り立っています。

協力関係があって生きてられる

どれ一つ欠けても
当たり前の生活は
立ち行かなくなりますね。

それを考えたら、
「自分ひとりだけの力で生きている」
なんてことは、どう考えても
誤解であることがわかります。

でも、そんな事実を、
忘れてしまう時があるんですね。

それは、自分のことで
頭がいっぱいになった時です。

他の人が自分の役に立ってくれている、
多くの人が、お互いに協力しあっている。

そういう相互の依存、
相互の助け合いというのが
すぽっと頭の中から
抜け落ちてしまっている時です。

とても危うい時

そういう時は、
自分のことしか考えていない時です。
おそらく、とても危うい時ですね。

「普段から、周りの人と、
上手に協力してやっていく。」

当たり前のようですが、
冷静に考えれば、それが
我々が発展するための
一番、確実な方法ですね。

当たり前のようですが、
その当たり前のことが、
当たり前でなくなっている、
最近は、そんな気がすることがあるので、
自戒の念を込めて書いてみました。

ひとりでは何もできない。
社会は、助け合いです。
それを、改めて意識すれば
感謝も、しやすくなりそうですよね。

 

ムッシュスカラー

 

PS:「自分だけの力で、今までやってきた」と考えている人というのは、実は、まだ世間を何もしらない学生の頃、本当に、傲慢だったころの自分のことです。ちょっと気を抜くと、今でも、その傲慢さが顔を出してしまうことがあります。よほど、気を付けないといけないなと思って、今日はブログに書いてみました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です