前回、「適当って難しい」って
書きましたが、
今日は、それに対する回答のような話です。
話自体は、そんなに難しくありません。
結論から言うと、対応策は
「締め切り」をつくることです。
どんなことでも締め切りを作る、
それだけで、嫌でも、
適当ということを意識するようになります。
完璧主義の人というのは
どんなことでも完璧になるまで
やめようとしません。
完璧主義の人は完璧になるまでやめない
そのためなら寝ることを忘れて
食べることも忘れて
それに没頭するという人もいます。
芸術家にはこういう人が多いですよね。
時間的にそれが許されているなら
それもいいと思います。
たとえば、本当に完璧な作品を一つ
この世に残していければ
それで何も悔いは無い、
そんな人が時々いますよね。
本当にそういう純粋な思いだけで
仕事をしている芸術家であれば
一つの作品に何日、何カ月、何年
それこそ一生かけてもいいと思います。
でも、よくよく考えてみると…
でも、よくよく考えてみれば
一つの作品に一生かけられるような
そんな生活が出来るためには、
生活の基盤が無くてはなりません。
毎日の生活をするためには
食べなければなりませんし、
住むところも必要です。
そのためには、最低限の収入を
得ていく必要があります。
さきほど、時間的に許されるなら
と書きましたが
それ以外に経済的にも余裕があって、
健康面でも安定していなければ
完璧を目指すなんてことは出来ません。
経済的な安定のためには、
純粋な芸術家の仕事以外に
芸術家としての生活をするための
いわば、食べていくための仕事を
嫌でもやっていかないといけません。
食べていくための仕事をする必要がある
そこには必ず締め切りというのがあります。
社会において、期限の設定がなくて
何の見返りも求めないで
お金をもらえるなんて
そんなうまい話はありません。
何らかの仕事をすることで
相手の役に立つ、
それで、はじめて収入が得られます。
その仕事の量、質に応じて
得られる収入も変わってきますが、
一番の問題は、その仕事には、
必ず締め切りがあるということです。
ここが決定的に大切なところです。
仕事には必ず締め切りがある
どんなによい仕事ができるといっても
仕事の結果が出てくるのが、
5年後や10年後だったら、
全く意味がないわけです。
できるなら今すぐ、
すくなくとも数日から数週間以内に、
仕事の結果を出してほしい
長期的に見るといっても
3カ月くらいが限界でしょうか?
それが普通の社会人の感覚です。
そうなれば、絶対的に必要なことは
締め切り、期限ですよね。
これを守れないと、
社会では生きていけません。
期限を守れないと社会では生きていけない
完璧主義の人の問題は
まさにここにあります。
完璧を求めるあまり締め切りを守れない。
あるいは締め切り自体を設定できない。
完璧なもの以外は出せない、
完璧でないものを出すのはプライドが許さない、
そんなことを考えていると
締め切りは設定できないわけです。
このあたり抽象的ですが、
とっても大切なことですよね。
あなたも、知らず知らずのうちに
完璧主義になっていませんか?
締め切りを先延ばしにしていませんか?
ぜひ、一度考えてみてはいかがでしょうか?
ムッシュスカラー