「この人、この1年間で、
何か別人になったよね。
人間が変わったみたいだよね。」
とあなたが感じる人が,
あなたのまわりにどれくらい
いらっしゃいますか?
100人に,そう尋ねたら
おそらく99人は,
「そんな人はいない。」
って,答えるんじゃないでしょうか?
たぶん,そう言い切っても
大きなまちがいではないと思います。
ほとんどの人は変わらない
いろんな研修や,
○○メソッドとやらで,
自分を変えることができます!
なんて,よく言われたりします。
本当に自分が変われるなら
それはとっても
すばらしいことだと思います。
でも,実際には、それは
超困難なのだろうと思います。
そう簡単に変われるのなら
誰も苦労はしないですし
人間関係で苦労する人も
いないですよね。
そもそも,人間というのは、
何から何まで,無意識の中で動いています。
何かあるたびに,いちいち考えて,
何かあるたびに,いちいち判断して
常に行動を変えているわけではありません。
人間は無意識の中で行動することがほとんど
「朝、どちらの足から
一歩目を踏み出すか?」
「洋服にどちらの手から
袖を通すか?」
「髪をとかすときにどの部分から,
櫛やブラシをいれるか?」
意識していませんが
全部決まっています。
本当に,ほぼ全部です。
あなたもそうではないですか?
ですから,本当の意味で
自分で考えて,自分で判断を下して
意識して行動している部分というのは
実はものすごくわずかということになります。
意識して行動している部分はごくわずか
別の言葉で、
潜在意識と顕在意識という分け方なら,
脳科学の文献を読んだわけではないので
正確な数字は確認していませんが
8割とか9割とか,あるいはもっと多くが
潜在意識の占める割合です。
つまり,日常のほとんどの行動は
潜在意識がもたらす
習慣によって行われています。
要するに,ほとんどなーんも考えてない,
そういうことです。
逆に言えば,別に考えなくても,
特別な意識をしなくても
人間は生きていける,
そういうことです。
なーんも考えてなくても,生きてはいける
なので,自分を変えるとは
冷静に考えると,
自分で意識できない部分を変える
というとんでもなく難しいことになります。
意識してないところを変えるなんて
そもそもできるのか?ってことです。
詰まるところ,
自分の行動を変えるためには
無意識に行っている行動
すなわち,「習慣」を変えるしかない
ということに行き着くわけですね。
自分を変えるには習慣を変える
そもそも,習慣化するというのは
これまでやっていなかった行動について,
繰り返し繰り返し行動することで
意識しなくてもできるようにすることです。
完全に習慣化すれば、
それは無意識にできるようになります。
そして,そうなれば,その行動は,
顕在意識から潜在意識の領域に
移行し,習慣となるというわけです。
意識しないと出来なかった行動が
習慣化することで
意識しなくてもできるようになる
すなわち,無意識の行動に変わる,
そうなれば、
人間そのものが変わる。
そんな理屈です。
とっても難しいですよね。
とっても難しいですが不可能ではない
でも,少しずつですが,
変わっていくことは
決して不可能ではありません。
ちなみに,以下のようなこと
本を呼んで感動した
研修を受けてやる気が出た
すごい人の話を聞いて元気が出た
残念ながら,それだけでは,
人間は,まず変わりません。
変わったと感じても
それは一時的なものです。
それまでやったこともないこと
意識しないと絶対にできなかったこと
そんな行動を習慣にして、
無意識に出来るようになること
できなかったことを習慣にすれば変われる
そこまでいけば、ほんの少しだけ
人間って変われるんだろうと思います。
そんなに簡単ではないですよね。
でも、やっぱり多少なりとも
素敵な人間に変われたら
それはすばらしいことです。
あきらめないで続けていこうと思います。
ムッシュスカラー
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