「私にできたんだから
あなたにも出来るはずだ!」
何かを教えてもらう時に、
そんなふうに言われたことはありませんか?
そう言われたときに、
こんなふうに思いませんでしたか?
「いや、それは、あなただから出来たんでしょ。」
「私とあなたは違うんだから、
そんな簡単には言わないでほしい。」
「そんな無責任な…。」
私はよくそんなことを思いますね。
なぜかって、その人と自分は違う人間ですよ。
出来ること、出来ないこと
みんな違うはずだと思うからです。
出来ること、出来ないこと、みんな違うはず
それを、私が出来たんだから
あなたも出来るはずだと言われても
全然ピンとこないのは
そんなに不自然なことではないと思います。
人間、みんな能力は同じだ。
だから、あなたにも出来る。
もし、そういう考え方がベースにあるなら
それは、もちろん、違います。
それでは、あまりに話が簡単すぎます。
人に教えるという場合には
教える相手に合わせて、
教え方を変えていく必要がありますよね。
実際に、教えることに携わった人なら
多かれ少なかれ感じていることだと思います。
もちろん、すべての人に通じる
原理原則というものはあります。
これは、どんな人であっても通用する
いわば、自然界の摂理というか、法則ですね。
そういうことは、たしかにあります。
もちろん、原理原則というのはありますが…
でも、それはあくまでベースの部分です。
いざ、それぞれの人に対して
個別に指導をするとなれば、
話は違ってきます。
その原理原則をベースにして、
その人、その人に合わせた
個別の指導方法というのを
考えていく必要がありますよね。
100人の人がいて、その100人すべてが、
同じように成長できる
そんなことが可能な指導方法なんていうのは
おそらく存在しないのではないかと思います。
全員が同じように成長できる指導方法?
ということで、
「私にもできたんだから、あなたにも出来る。」
そんなに簡単に言われてもなあ…、
と思うわけです。
でも、この言葉も、
それを口に出す人によっては
本当にそう思えることもあります。
それもまた事実です。
どんな人ならそう思えるかというと…
それをこれから書くと長くなるので、
その部分は、また、次回に。
ムッシュスカラー