「三人寄れば文殊の知恵」
そんなことわざがありますね。
改めて調べてみると、「凡人でも三人集まればよい知恵が出る」ということらしいです。
で、ここからは個人的な考えですが、これって、知恵ということだけでなく行動面でも同じではないかと思います。いくら素晴らしい考え、理想をもって、実現のための強い意志をもって行動したとしても、一人だけで出来ることには限界がありますよね。
一人というのは、どんなに行動量を増やしたところで、所詮、一人だけの行動量です。もちろん、その人がやっていることが周囲に認められて、それが周囲に影響をあたえて周囲を大きく変えていくことはあります。でも、それ自体がとても難しいことですし、出来たとしても相当な時間がかかります。
一人の行動量には限界がある
でも、そういう人が三人いれば、その相乗効果はすごいものになります。そして、知恵だけでなく行動も、三人いればものすごく大きなことが、スピーディーに可能になります。
「私はこれをやってみよう。」
「私はこっちの方からやってみるよ。」
「じゃあ、私はこっちをあたってみる。」
というように、いろいろと相談しながら、みんなが実現したいことについて、いろいろな面から同時に進んでいけるようになります。これは一人では出来ないことです。
たとえば、組織を活性化したいときに
たとえば、自分が所属している組織を活性化したいという時に、一人でそれをやるというのは、なかなか大変です。でも、同じように考えている人が、もう一人いれば、そして、さらに、もう一人いて、合計で三人いれば、状況はかなり変わってきます。そんな同じこころざしをもっている人たちと出会って、一緒にやっていくとスピード感も出てきますし、活性化の実感を得られやすいので、とてもよいのではないかと思います。
ただ、そうやって同じこころざしの人と出会うためには、まずは自分一人から始めないといけません。これもまた重要な事実です。「ひとりでも、めげないでやっていく」という自分のこころざしというものが、周囲の多くの人に伝わる中で、はじめて、自分と同じこころざしの人と出会うことが出来るようになります。当たり前ですが、類は友を呼ぶということです。
類は友を呼ぶ
一人よりも三人が良いからといって、最初から、他の二人が出てきてくれるのを期待するような気持ちでは、話は最初から終わっています。そのような気持ちの場合には、やはり、その気持ちと同じように、他の誰かが出てきてくれるのを期待するような人としか出会えないということになります。
「一人で山でも動かしてやるぞ!」そういう人が三人集まって、初めてすごいというお話です。「誰かすごい人がいてくれたら何とかなるのになあ…」と、そんな他人に依存するような考えの人ばかりでは、どんなに人があつまっても何にも変わりません。厳しいですけど、それが現実ですよね。
他人に依存する人ばかり集まっても何も変わらない
このあたり、文章がまずくて、ニュアンスがうまく伝わったかどうかわかりませんが、誰かと協力していく場合でも、あくまで自力で何とかしていくという気持ちがあることが前提です。そのうえで、精一杯努力していくなかで、自然と自分と同じようなこころざしを持った人と出会って、自然と協力して大きなことができるようになっていく。そんなお話です。
で、これも、よくあるパターンなのですが、「自分でやるぞ!」という強い気持ちをもっている人の中には、「自分だけでやる」ことにあまりに強くこだわり過ぎて他の人のことを受け入れられないかたが結構いらっしゃいます。自力でやる覚悟は大切ですが、あまりに自分だけでということにこだわると、やはり、大きな仕事は出来ません。
自分の力と他人の力のバランス
「自分の力で」という部分と、「他人と協力する」「他人に任せる」という部分をうまくバランスをとりながら進めていける人、そういう人が大きく伸びていけるんだろうと思います。
いろいろなところで共通して必要なことですが、いわゆるバランス感覚ですね。オールオアナッシングではなくて、右と左、ゼロと100の間で、適切なバランスを常に考えていく。それは日常的に意識していかなければならない重要な考え方だと思います。ものすごく面倒ですが、ものすごく大切です。
今回は少し抽象的でわかりにくかったかもしれませんね。すみません。
でも、もし多少でも、あなたのお役に立てたなら幸いです。
ムッシュスカラー