最近、こういうお話をお聞きしました。
ある講演会でのことです。
講師のひとがこんなことを言ってました。
「相手が『さびしいんです。』と言った時に
相手に寄り添うという意味で
『そうなんだ。さびしいんだね。』
と普通は言いますよね。
でもそれだけでなく、こういう言葉も
添えてあげられるといいですね。
『心にぽっかりと穴があいたようなんだ。』
『あなたのまわりには誰もいないと感じるんだ。』
『あなたのことを気にしている人は誰もいないと感じるんだ。』
というように、いろいろな表現で
相手の『さびしい』という気持ちを
受け止められると良いですね。」
というようなお話をされていたんですね。
相手の気持ちをいろいろな表現で受け止める
その時に、その話を聞いていた人から
次のような質問がありました。
私も同じことを質問したいと
思っていたので、その質問に対する
回答に、耳を澄ませていました。
その質問というのはこういう質問でした。
「でも『さびしい』と言われたら
私には『さびしいんですね』としか言えません。
そんなに、いろいろな表現、ボキャブラリーがありません。
どうしたら、そんなふうにできるようになりますか?」
それに対する講師の人の回答は
非常に明快、クリアーでした。
回答はシンプルでした
「その答えはシンプルですね。
本を読むことです。
それもできるだけたくさん読むことですね。
いろいろな本を読むことで、
いろいろな表現というものに遭遇します。
その中に必ず、『おお、これはいただきだ』
というようなものがあります。
そういうものをどんどんとりいれていくことです。
そうすれば、自然と語彙力があがっていきます。
ボキャブラリーが増えていきますよ。
ジャンルを問わず読めばいいと思います。
で、もし、出来るなら、
そのジャンルの名著と言われるような本、
いわば古典ですね。
それは読んでおくといいでしょうね。
言葉というのはとても重要なものです。
自分の考えは基本的には、
言葉を通じてしか人には伝えられません。
それを考えれば、言葉というものを
もっと大切に考えた方が
いいのかもしれませんね。」
言葉をもっと大切にする
そんなお話でした。
その回答を聞いた時に思いましたね。
「あちゃー、言われてしまった。」
「痛いところを突かれてしまった。」
「やっぱり、それですか。」
そんな感じでしたね。
わたしも、このブログは
話し言葉で書いています。
ブログであんまり難しい表現は使いません。
なので、そんなに表現力を磨く
ということはしてませんでした。
でも、人に寄り添う、相手の気持ちに近づく
そんな時には、表現力、語彙力というような
言葉の力というのは必要になってきますね。
言葉の力は大きい
やっぱり、本をたくさん読まれている先輩方、
いえ、たとえ、年下であっても
本をたくさん読んでいる人は語彙力が違いますね。
ものが壊れているのをみて、
「ああ、めちゃくちゃだね。」
なんて、私たちは言います。
でも、ある先輩は
「わあ、木っ端微塵だね。」
なんていう表現を使われたりします。
「うーん、語彙力が違う。。。」
そう思って感服したことがあります。
かっこいいですよね。
ということで、最近は、
本をたくさん読むようにしています。
とりあえず、たくさん読めばいいのかなと思います。
紙の本か?電子書籍か?
ちなみに、紙の書籍が良いか?
電子書籍が良いか?
という話もありました。
最近の脳科学では、積極的な学習効果は、
電子書籍よりも紙の書籍の方がよい
というデータが出てきているとのことでした。
どこまで信頼できるデータなのか、
元データはみていないので断言はできません。
ただ、自分の感性としても、
電子書籍よりは紙の書籍の方が
頭に残りやすいような気はしています。
ということで、
どんどん本を読みましょう。
そして、できれば良書を読みましょう。
良書をたくさん読みましょう
良書の定義は人によって違いますが、
私の場合は、人の心に寄り添うのに
ためになりそうな本が
良書ということになるでしょうか?
まあ、そんなに堅く考えなくても、
古典と言われるような本なら
まず間違いなく良書でしょうね。
あなたもいかがですか?
ムッシュスカラー
PS:紙の本と電子書籍の話ですが、あくまで積極的な学習効果という観点からのお話とのことでした。なので、そんなにこだわらなくてもいいみたいです。読みやすいところからやっていけばよいと思います。紙の本でも、電子書籍でもOKです。