自分で自分を指導する、なんて書くと
「えっ?何それ?」
というふうに感じますか?
でも、セルフコーチング
という言葉があるように
自分で自分をコーチするというのは
わりと、最近では、世間でも
言われているようですよ。
たとえば、スポーツの世界では、
優秀な選手ほどコーチが
必要だと言われます。
優秀な選手ほどコーチが必要
なぜかと言えば、優秀な選手というのは、
自分に対して、極限まで負荷をかけて
自分の身体を強靭な肉体に鍛えあげる、
それが出来る選手のことを言います。
なんというか、ストイックに
自分の能力を極限まで
高めていくことが出来る
そんな感じでしょうか。
でも、それには、一つ
大きなリスクがありますね。
優秀であるがゆえのリスク
そうです、無理をして
身体を壊してしまうというリスクです。
極限まで身体を鍛え上げるというのと
身体を壊してしまうというのは
本当に、紙一重です。
どこまでが大丈夫で、
どこから無理なのか、
まさにそこが大問題なんですね。
優秀な選手ほど、
ギリギリのところまで
精神的にも、肉体的にも
本当に、極限まで
自分自身をもっていくことが
出来てしまいます。
でも、どのようなすごい人であっても
神様ではありません。人間です。
おのずと限界というものはあります。
人間には限界がある
ただ、自分では、自分の限界が
どこなのかがわからない
それも、また人間の特徴です。
さらに、人間である以上、
好調不調というのもあります。
常に100%の能力を
発揮し続けるのは不可能です。
どんなに優秀な人であっても
24時間365日、最大限の力を
発揮し続けることはできません。
人間の不完全さ
他の話では、たとえば、
100m走の選手が
100㎎を9秒で走れるとします。
その選手が同じ走り方で、
200mを走ろうとした場合、
つまり200mを18秒で走ろうとした場合
おそらく途中で力尽きてしまいます。
そんなことをしようものなら
おそらく、身体を痛めてしまいます。
そうなると、最悪の場合、選手生命が終わる
なんてことになりかねません。
そんなバカなと思うでしょうが、
それに近い話は、
実際によくあるようです。
優秀な選手ほどリスクは高い
つまり、優秀な選手ほど、
自分の能力を過信して
無理をしてしまう可能性が高い
ということなんですね。
そもそも、際限なく自分の限界を
引き上げていこうとする選手、
それが優秀な選手というものですから…。
ここに、自分で自分を指導する。
自分で自分をコーチする
その限界というのがあるわけです。
セルフコーチングの限界
だから、その選手以外の
別の人の冷静な目で
評価、判断をする必要があります。
具体的には、たとえば
その選手の練習量について、
これ以上やってはダメだという
ダメだしをする人、
そんな人が必要になってくるわけです。
ちなみに、そもそも
自分をそんなに限界まで
追い詰めようとしない選手、
(つまり、私のような選手ですね。)
そういう普通の選手には
こういうコーチは不要ですよね。
別の意味でのコーチ
逆に、お尻をひっぱたいて
「もっとしっかりやらんかい!」
とはっぱをかけるコーチが
必要になるんでしょうね…。
話が横道にそれましたが、
この話は、何も世界レベルの
スポーツ選手だけの話ではありません。
日常の仕事やプライベイトでも
みんな同じです。
優秀な人ほど、無理をしがちです。
優秀な人ほど無理をしがち
自分の能力の中身については、
自分でよくわかっている能力もあれば、
自分でも、よくわかっていない
潜在能力というものもあります。
その自分の能力を、正確に見極めて、
その時点でベストな行動を選択して
それを計画的に実行することをやっていく。
もし、自分で、自分自身に対して
上記のようなことが出来れば、
自分の持っている能力を
最大限発揮して楽しい人生が送れる。
そういうことになります。
セルフコーチング、
セルフコンサルティングで
人生、最高だ!という感じですよね。
セルフコーチングで最高の人生?
ただ、文章で書くと簡単ですが、
実際には、それはものすっごく
難しいことですよね。
だから、スポーツ選手に限らす、
優秀なビジネスマン、
優秀な経営者と言われる人たちは、
わざわざお金をかけて、
コーチをつけたり、
コンサルタントをつけたりしています。
あなたも、事情が許すなら
自分のために、コーチを雇ったり
コンサルタントをつけたら
いいのかもしれませんよね。
まあ、私の学生時代以前から存在する
「家庭教師」なんかも
このコーチ、コンサルタントの一種だと
言えるかもしれませんね。
(次回に続く)