ずっと絶好調だったのに、
わけがわからないうちに
絶不調になってしまった。
そんな経験、あなたには
ありませんか?
そんなときに、どうやって
自分を立て直していくか?
あなたは、どのようにしていますか?
自分を立て直す方法というのは、
100人いれば100通りあるんでしょうね。
たとえば、よく言われることとして、
何が悪かったのかを追及して
とにかく悪かったところを
改善していくという方法があります。
ほかにも、とにかく、
ひたすら行動量を上げる。
行動量を上げていけば何とかなる。
これも、一つの方法です。
たしかに、行動量が小さいことが
不調の原因かもしれませんね。
これ以外にも、
自分を立て直す方法というのは
いろいろとあると思います。
その中で、案外、見逃されがちですが、
けっこう有用だと思っている方法があります。
何となく後ろ向きのように見えますが、
個人的には、理にかなった
優れた方法だと思っています。
その方法というのは、
うまくいっていた時のことを思い出す。
そしてその時の自分を再現する。
という方法です。
上手くいっていた時のことを思い出す
この方法は、スポーツ選手などで
実際によく行われていますね。
スポーツ選手が不調になった時、
絶好調だった時の
フォームのビデオを見て、
現在の自分のフォームと
比べてみるということです。
プロのスポーツ選手でも、
どんなにハイレベルの選手でも、
徐々に、本当に少しずつですが、
フォームが崩れていくというのは
よくあることのようです。
自分自身の事として考える場合も、
基本は、スポーツの場合と同じです。
追加するのは、
自分の考え方の部分です。
フォーム(外面)だけでなく、
考え方(内面)についても、
絶好調だった時のことを
思い出して再現することです。
絶好調の時を再現する
過去、自分の調子がよかった時、
自分は何をどのように考えていたか?
自分はどういう行動をとっていたか?
それをじっくりと思い出すことです。
そして出来るだけ忠実に
それを再現していくことです。
今の自分のことはとりあえず横において、
うまくいっていた時の自分が
どのような状態であったか、
そちらの方にフォーカスする
ということですね。
そもそも、調子が悪い時というのは、
人に言われなくても、
なんとかその状態を抜け出すために
ああでもない、こうでもないと
もがいているわけです。
ただ、よくよく考えれば、
そんなよくない状態で、
ものを考えても、よいアイデアが
出てくるはずもありません。
たいていは、考えれば考えるほど、
良かれと思って、やればやるほど、
不調の度合は大きくなっていきます。
やればやるほど悪くなる
そんな感じでしょうかね。
やればやるほど悪くなる
そういう時には、
一旦、今の自分のことは
すべて忘れることです。
そのうえで、自分の調子が良かった時には、
自分はいったいどうしていたのか?
調子がよかった時の自分は、
どんな考え方で、どんな行動を
とっていたのか?
それを思い出すことです。
そして、その状態を再現することに
とにかく努力することですね。
そのために重要なことは、
自分で調子が良いと感じた時に
自分の状態がどういう状態であるか、
それをしっかりと覚えておくことです。
覚えるのが無理なら、
記録しておくことです。
スポーツ選手の場合には、
ビデオで記録したりしますが、
一般人の場合には、それは難しいので
日記なり、日誌なりに、
いろいろと書いておくといいですね。
日記、日誌に記録しておく
自分は調子がよい時には
どんなことをしていたのか?
どんなことを考えていたのか?
それを、こまかく記録しておくことです。
たとえば、周りの人に対して
どのような感情で接していたか?
周りの人をどのような目で見ていたか?
具体的に、自分はどんな行動をしていたか?
などなど、いろいろありますね。
自分のことをいつもみている人に
聞いてみてもいいですね。
自分ではわからなくても、
他人にはわかる場合もあります。
とにかく、絶好調だった時の自分と
今の絶不調の自分を
冷静に、比べてみるといいですよね。
そうすると、ほとんどの場合、
考え方や行動について
なんらかの違いが見つかると思います。
違いが見つかる
もちろん、絶不調の主たる原因が
自分自身ではなくて、自分以外の
外部環境の変化によるという場合も
当然考えられますね。
でも、多くの場合、
「外部環境の変化そのものの影響」
というよりも
その外部環境の変化によって、
「自分の考え、行動が、変化したこと」
の方が、不調の原因になっています。
外部環境の変化に、
適切に対応できているかどうか、
その参考にするためにも、
調子がよかった時の自分のことを
よく思い出すことは大切です。
逆に言えば、
自分自身の感情、行動を
うまくいっていた時の状態に
維持することが出来れば
外部環境の変化に対しても、
適切な対応が取れるようになると
いうことになりますよね。
自分を良い状態に維持する
結局、絶不調も絶好調も、
その結果を招くようにしたのは
最終的には、自分自身です。
自分がしたことなのですから
それを変えていくのも
自分で出来るということです。
うまくいっていた時の
考え方、行動を思い出す。
調子が悪いなあと感じた時に、
自分を立て直すための
けっこう大切なポイントだと思います。
ムッシュスカラー
PS:学生時代に、剣道をしていた時に、とても調子が悪いなあと感じていたことがありました。「練習で手を抜いているわけでもないし、体調が悪いわけでもない、おかしいなあ」と思っていた時に、先輩の女子マネージャーから、「どうしたの?以前は、ピョンピョン飛び跳ねるように動いていたのに、今は動いてないね。」と言われて、はっとしたことがあります。自分にはわからないことでも、自分以外の人にはわかることがあるということの一例ですね。
PPS:うまくいっていた時の自分を思い出すということも、自分一人だけでやるよりも、誰か相談できる人がいるといいですよね。やっぱり、一人で出来ることには限界がありますから。