時間のある時に…

毎朝、健康のためというか
自分の身体の調子を確認するために
NHKのEテレで放送している
「テレビ体操」の録画を見ながら
軽い体操をしています。

そのなかで、よく言われている言葉で
いつも引っかかっている言葉があります。

「時間のある時に、
このような運動を、
やってみてください。」

この言葉を聞く度に、
考えてしまうんです。

「うーん、『時間がある時』って
それは、なかなか、ないなあ。」

もちろん、時間はいつだって
あるわけですが、
「体操のための時間」というのが
決められているわけではありません。

なので、よほど意識していないと
この「時間のある時に体操する」、
というのは、出来そうで
出来ないことだなあと思います。

出来そうで出来ない

「いつでもいいですから、
時間がある時にやってください。」
と言われると、なんとなく
簡単に出来そうな気がしますが、
実際には、出来ない人の方が、
多いのではないでしょうか?

「時間がある時に」って、
時間はいつもあるんですけど、
なんというか、
時間はいつもないんですよね…。

あなたは、いかがですか?
「時間がある時に、5分体操しましょう」
と言われて、今日寝るまでに、
5分、体操の時間を見つけられますか?

「じゃあ、この5分を
この体操に使おう!」

とぱっと思い浮かぶ時間があって、
即、実行できたら、
あなたはすごい人だと思います。

即、実行できたら、すごい人

確かに誰でも、
1日の最後に振り返れば
「ああ、あの時、5分以上、
ぼーっとしていたなあ」
というようなことは、いくらでもあります。

でも、その5分間ということでも
「この5分間は、ぼーっとしておこう」
というように予定していたのでしょうか?
そんなことはないですよね。

逆に「予定どおりにぼーっとしていた」
という人がいるとしたら、
その人の計画性はすごいなと思います。
「ぼーっとする時間」まで
予定しているんですから。

このように、
何かを新たに実行しようとする時には
そのための時刻、時間を
事前に決めておかないと
現実に実行することは難しいです。

事前に決めておかないと難しい

「時間があったらやろう」
ということでは
「いつまでたっても時間はない」
ということでしょうかね。

「時間が出来たら、5分体操しよう」
と考えていたら、おそらく
いつまでたっても、その5分を
見つけることはできません。

気が付けば、
「今日も5分が見つからなかった。」
「今日も、出来なかったなあ。」
「やっぱ、無理だよなあ。」
という感じで
終わってしまいますね。

実際に、何かをやろうとするなら
事前に、予定に組み入れることですね。
具体的には、学校の授業のように、
時間割(タイムテーブル)を作ってしまう
これが手っ取り早い方法ですね。

時間割(タイムテーブル)を作ろう

たとえば、体操5分間というのを、
時間割にしっかりと組み入れてしまう。
「時間があったらやろう」
ではなくて、
「〇時〇分から5分間体操する」
と時間割に入れてしまうわけです。

そうすると、自動的に、
時間は作れるわけです。
実際には、
「別のことをしていた時間を5分間削って」
その替わりに
「この体操の5分間を入れる」
ことになります。

また、時間割を作っていると
気付くことがあります。
それが何かというと、
何か新しいことを始めるなら
何か古いことをやめないといけない
ということです。

一つ始めるなら一つやめる

当たり前と言えば、当たり前ですが、
ここのところにも、難しさがあるようです。

普通、人は誰でも、
毎日の行動というのは、
同じことの繰り返しになりがちです。
そうしているのが一番安全だからですよね。

昨日までそれで生きていられた、
だから同じことをしていたら
今日も安全に生きていけるだろう
という生存本能です。

新しいことを始めるというのは、
それまでの習慣を壊すことになります。
「もしかしたら、今日は
生きていけなくなるかもしれない」
そういう不安が出てきます。
なので、本能的に習慣を壊すことは
やりたくないということです。

それをあえて乗り越えていくには
行き当たりばったりでなく、
事前によく考えて、納得して、
予定を組みなおしていくことです。

納得して予定に組み入れる

何となく「時間があったらやろう」
というのでは、いつまでたっても
その時間はできない、
それは生存本能からみて当然ですし、
それが、普通の人の現実です。

何か新しいことを始める時は
「時間があったらやる」
というのではなく、
それが本当に必要なのかもよく考えて
「事前に予定を組んで実行する」
それが、現実的な対応なのかなと思います。

新しいことに取り組もうとする時に
ついつい忘れてしまいがちなことです。
とても基本的なことなのですが、
改めて自分の気づきとして書いてみました。

 

ムッシュスカラー

 

PS:予定表、時間割をしっかりと作っても、それでも、予定通りにはなかなか出来ないですね。でも、予定をまったく作らない場合よりは、少しはマシです。なので、やっぱり、時間割を作らずに、頭で考えているよりは、具体的な時間割を作る方がベターだと思います。

PPS:今日の話は、「案件の先延ばし」いう場合にも通じる話でしょうか。「あした、やろうは、バカやろうだ。」と、会社員時代によく言っていた人を思い出しました。

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