とにかく書くこと

冬の垣根

会社の文書でも
スピーチでも
普通の会話でも

「人に何かを伝えること」
それをうまくなりたいなら
「とにかく,毎日、書くこと」
これが、一番いいんだそうです。

名演説といういことで
アメリカの大統領が
称賛されることがあります。

でも、よくよく調べてみると
大統領のスピーチの技術というより
その演説の原稿が
すばらしいんだそうです。

素晴らしいのは演者ではなく原稿

そしてその原稿を書いたのは
その大統領ではない別人である
なんてケースが多いそうです。

すばらしい原稿があってこそ
名演説が生まれるのですね。

話すことが仕事の人、
たとえば,アナウンサーや
政府の報道官,
大企業の広報担当者などの仕事も
やはり原稿が大切です。

話す技術をどうこう言う前に
話すための原稿をしっかりと
作ることが重要だということです。

話す技術を言う前に素晴らしい原稿を

きちんと伝えることができる文章を書く,
わかりやすく伝わりやすい文章を書く,
そこが肝心ということです。

話す技術が優れていること
それも,もちろん大切ですが、
原稿が良くなければ
話術でカバーすることはできません。

根っから話す技術がある人でも
なにも準備せずに話をするよりも、
ある程度は話の骨格くらいは準備して、
それから、話をする方が
聞いている方はよくわかります。

お笑いの世界,
たとえば漫才でもそうです。

一世を風靡したコンビの漫才で
一見するとアドリブばっかり
そう見えていても
売れ続けるような漫才は
実は、一言一句,ものすごく
きちんと考えられているそうです。

優れた漫才は台本がすごい

そして,寸分たがわず,
その台本通りに
喋っていたということを
聞いたことがあります。

時々、本当のおしゃべり好きで
ものすごくたくさんのことを
おもしろおかしく話される人が
いらっしゃいます。

でも、終わってみたら
今日の話は結局なんだったんだろう
なにも記憶に残っていない,
そんなこともありますね。

それは、自分以外の誰かに
「これを伝えたい」
そう思って,話しているのか
「ただ、自分が話したい」
それだけで、話しているのか?
おそらく,そのあたりの違いでしょうか?

人に何かを伝えたいなら
その人に伝わるように
工夫をする必要があります。

伝えたいなら工夫が必要

私たちは自分なりの言葉で
相手に伝えるのがいちばんいいと
考えてしまいがちです。

しかし、それでは
なかなか,うまく伝わりません。
「自分の言葉」
ではなく
「相手の言葉」
で伝える必要があります。

伝えるということは
相手の心に響かせる
相手の心を揺さぶる
ということです。

一口に「伝える」と言いますが
それは,私たちが思っているほど
簡単なことではないようです。

伝えるというのは簡単じゃない

そして、冒頭に書いたとおり
「伝える」技術の
もっとも基本になるのが
書く技術です。

自分が思っていることを
毎日,書いていく。
そうやって書いているうちに
自分の考えがまとまってきます。

ただ漠然と考えていただけでは
わからなかった矛盾なども
自然と見えてきます。

とにかく書くこと
あなたも,やってみては
いかがでしょうか?

 

ムッシュスカラー

 

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