完璧な環境、完全な準備

今の環境がよくないから
しっかりとした成果が出せない。

準備が十分できていないから
一歩踏み出すことができない。

これは、本当によく聞く話です。
「あるある」な話題ですね。

たとえば、オフィスの環境や、
リモートの在宅勤務で、
働く環境については、
徐々に改善されてきてはいます。

どこまでいけば完璧ですか?

ただ、どこまでいけば完璧なのか?
そんなことは誰にも分りません。

準備にしても同じことです。
何かのプロジェクトを始めたい。
その時に、準備がどこまで進めば
スタートが出来るのか?
完璧な準備というのはどういうレベルか?

こんなこと、誰にも分かりません。

私の嫌いな言葉に
「時期尚早」というのがあります。

「時期尚早」という言葉

じゃあ、いつになれば、
「時期尚早」でなくなるのか?
それを教えてほしいと思いますよね。

もちろん、明確な根拠があって
「時期尚早」
と言われているならいいんです。

たとえば、
「あと3か月すれば資金が準備できる。
だから、それまで、待ってほしい。」
こういうのは、根拠がありますよね。

根拠はあるのか?

なので、
「もう3か月待ってほしい」
と言われたら、
「待ちます」と返事できます。

でも、多くの場合、
「時期尚早」
の根拠は明確ではありません。

「いや、それはまだ早いと思う。」
「まだ、環境が整っていない。」
「まだ、準備が整っていない。」

そういう時によく使われる言葉が
環境であり、準備ですね。

いつも思うこと

そんな話になるたびに、
いつも思うのはこういうことです。

「まだ環境が整っていないといわれるが
どういう状態になったら環境が整ったと
言えるのだろうか?」

「まだ準備が整っていないといわれるが
どういう状態になったら準備が整ったと
言えるのだろうか?」

それについて、明確な返事を
返してもらったという経験が
ほとんど、ありません。

明確な返事が無い理由

なぜ明確な返事が
いただけないかと言えば、
最初に書いたとおりです。

完璧な環境、完璧な準備
そんなものは
誰にもわからないからです。

たとえば、完璧な準備を求めれば、
究極的にはいつまでたっても、
準備は完了しないということになります。

なぜって、
完璧な準備というのは
始める時点で、すべてが
整っているということです。

始めたら、自動的に、
求める結果が出るということです。

出来るならすごいですが…

確かにそんなことが可能なら
それはすごいと思います。

でも、おそらく、そんなことは
できないんじゃないかと思います。

そんな完璧な準備が
できる人がいるとしたら
もう、それは
神の領域なのかなと思います。

完璧な環境というのも同様です。
どういう状態になったら
完璧な環境なんでしょうか?

完璧な環境にならないと
何も達成はできない
なんて言っていたら、それこそ、
「死ぬまで何もできない」
ということになりますよね。

完璧な環境になるのはいつ?

環境が良くなるまで待ち続ける。
それを否定はしません。
それができる場合もあると思います。

ただ、一生待ち続けることはできません。
それはある程度のところで
見切りをつけるということです。
死ぬ時に、「待ってよかった。」
と思える人はどのくらいいるんでしょうか?

完璧っていったいなんでしょうか?
完璧のレベルが上がれば上がるほど
何も行動ができない状態が続きます。

それって、とっても不幸な状況だと思います。
完璧を目指さず、どこかで思い切って動きだす。
でないと、一生待つだけで終わりです。

ほかにも、準備、環境だけでなく、
自分の周りの様々なことで、
完璧になるのを待っていることって
ないでしょうか?

見切りをつけて動き出す

もし、そんなことがあるなら、
どこかで見切りをつけて
とりあえず動き出すということを
やってみるといいかもしれないですね。

私自身、ついついはまってしまう落とし穴です。
今日も自戒の念をこめて書いてみました。

 

ムッシュスカラー

 

PS:こういう完璧主義とは無縁だという人も、世の中にはたくさんいらっしゃいますね。見習いたいと思います。こういうのはまさに性格なので、なかなか変わらないのかもしれません。でも、性格であっても、変えたほうがよいと思えば、変えていくのがいいのでしょうね。

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