最近、聞いた話で、
とても納得した話がありました。
ぜひ、あなたにも、共有できればと思います。
あなたも、私も、
おそらくほとんどの人に
当てはまる話だと思います。
それは何かというと、
「人は、人に対して、
顔なら許せるのに、性格は許せない。」
ということです。
もう少し具体的に言うと、
こんな感じです。
たとえば、あなたが、
鼻筋が通った、ほりの深い
目鼻立ちがしっかりしている顔、
そんな顔が好きだとします。
そんなときに、目の前に、
鼻は低めで、ほりが浅い、
おうとつの少ない感じ、
そういう顔の人が現れたとします。
その時に、あなたは、
「あなたの顔は、好きではないです。
だから、あなたの顔を変えてほしい。」
あなたの顔を変えてほしい…
そんなことを考えるでしょうか?
おそらくですが、そんなことを考える人は、
ほとんどいないと思います。
ほとんどの人は、こう考えると思います。
「まあ、この人はこういう顔なんだ。
どうこう言っても変わるものではない。
変えようとしても無理だよね。」
その人の顔が、
自分の好きな顔でないからといって
「顔が嫌いだから、顔を変えてください!」
とまでは考えませんよね。
他にも、同じような例としては、
足が長い、長くないでも同じです。
足が長くない人に、
「足が長くない人は嫌いです。
もっと足を長くしてください。」
なんてところまでは考えませんね。
足を長くしてほしい…
顔や、足の長さについては、
顔が嫌いだから、足が長くないからといって
顔の形や足の長さを何とかしろ
なんて思いません。
ところが、これが、
その人の性格となったときには、
話がちがうんです。
たとえば、あなたが
とてもポジティブな性格だとします。
それで、自分とは逆の
ネガティブな性格の人が大嫌いだとします。
そんなあなたの前に、
性格がものすごくくらい人、
思いっきりネガティブな人が
あらわれたらどうでしょうか?
ネガティブな性格は許せない…
「そのネガティブな性格、なんとかなりませんか?
もう少しポジティブになれませんか?」
こんなふうに考えがちではないでしょうか?
「顔や足の長さは、自分では変えられない。
だから、相手に求めても、しかたがない。」
そんなふうに割り切れるんです。
ところが、性格については、
「それは性格だから、しかたがない。」
とはならないということです。
こういう話、あなたには、
心当たりはないでしょうか?
私は、やまほど心当たりがありました。
ほんとに、言われてみれば
その通りだと思いましたね。
「その性格、なんとかなりませんか?」
これは、口に出さずとも、
しょっちゅう、心の中で思っていました。
でも、相手の顔、足の長さについては、
「その顔、なんとかなりませんか?
その足の長さ、なんとかなりませんか?」
なんてことは、思ったことはありません。
相手の顔、足の長さについて、
相手を責めたりはしませんね。
顔、足の長さは責めないが、性格は…
おそらく、顔や足の長さは
生まれ持ったもので変えられない。
だから、しかたがないと思える。
でも、性格は、そうではない。
「性格は自分で変えられるはずだ。」
そう思っているからかもしれませんね。
でも、よくよく考えてみれば、
性格も生まれつきです。
生まれつきの性格は
そう簡単には変えられません。
もし、あなたが、人の性格というものが
簡単に変えられると思っているとしたら、
それは、大きな誤解がありますね。
あなたの周りに、
「この何年かで、性格が変わった。」
そんな人がどのくらいいるでしょうか?
おそらく、ほとんどゼロではないでしょうか?
性格は変えられない
人の性格が、みんな違うということは、
同じ環境で同じ教育を受けていても、
自分と同じように考える人は
多くないということです。
性格が違うというのは、
そういうことです。
顔や、足の長さがみんな違うように、
性格もみんな違います。
なので、顔や足の長さが違うのと同じように
みんな性格が違うということを
お互いに、認められるといいですよね。
相手は、あなたと同じようには考えない。
同じことを見ても、同じことを聞いても
あなたと同じように感じるわけではない。
同じように教育を受けても、
あなたと同じことはしない。
みんな違います。
自分と性格が違う相手を
責めないで、よく話を聞いて、
相手と自分の違いを、よくわかっていくこと。
それが、人とつきあっていくうえで、
本当に大切なことだな、
そんなことを改めて考えさせられる話でした。
今日のお話が、あなたの日頃の活動のために
お役に立てば幸いです。
ムッシュスカラー
PS:本当に人間、みんな性格は違うし、性格はそう簡単には変わりませんね。ごくまれに、性格が180度変わったなんて話を聞くことがあります。でも、本当にそうだと思えるような実例はめったにないですね。
PPS:ちなみに、私はほりのあさい、おうとつのない顔も嫌いではないですし(自分もそうです)、足の長くない人も嫌いではありません。また、性格が暗い人も嫌いではありません。上に書いた話は、あくまで例として挙げただけです。その点、ご了承ください。