仕事をこなしていくときに
優先事項を決める
あるいは優先順位を設定する
これは普通に言われていることですね。
でも、それと同じくらい
いえ、もしかすると
それよりも大切なことがあります。
それは何かというと
優先順位とは逆に、
やらないことを決める
ということです。
やらないことを決める
いくら優先順位を決めたとしても
やることが山のようにあっては
結局、積み残し、積み残しで
仕事はどんどんたまっていくことになります。
どんな仕事をしていても、
仕事が成長していれば、
やらないといけないことは
どんどん増えていくのが普通です。
しかし、やることが増えても
時間は増えません。
1日24時間は変わりませんね。
なので、当然ながら、
仕事が成長すればするほど
仕事はどんどんとたまっていきます。
普通にやっていれば
仕事はたまる一方です。
成長すれば仕事は増えていく
仕事をためたくないと思うなら
仕事を一つ増やすときには
それまでやっていた仕事のなかから
一つ減らさないといけません。
これが案外難しいですね。
たいていの場合、それが出来ずに
仕事を抱え込むことになります。
もちろん、それが数%程度の
仕事量の増加なら
なんとか効率を高める工夫で
吸収出来る可能性があります。
しかし、たとえば、
倍以上(100%以上)の増加になってくると、
同じ時間内でこなすことは難しくなります。
さらに、200%、300%となってくると
どうしようもなくなってきます。
必然的に、仕事の中身をうすくする
質を下げて短時間で終わらせるなど
いろいろな不都合が出てくるようになります。
仕事の質を落とす?
その時に考えないといけないことは
いまやっている仕事で、
やめてもいい仕事を選んで
それをやめることです。
もちろん、そもそも
すべて必要だからやっているのであって
不要な仕事などない、
そう思うのが普通ですよね。
でも、1日24時間しかないというのも事実です。
どんなに頑張っても、1日を48時間に
増やすことはできません。
その時間内で出来ることしか出来ない、
その事実を受け入れないといけませんね。
そして、この事実を受け入れられないで
延々と、もがき続ける真面目な人が案外多いですよね。
「何とか効率を上げて何とかしてやり遂げるぞ!」
気合は認めますが、無理なものは無理です。
気合は認めますが、無理なものは無理です
ものすごく冷静に現実を見つめれば
仕事がオーバーフローしているなら
すべてが必要だと思っても
何かをやめないといけません。
必要であっても、やめないといけない、
そんな仕事を選んで、やめる決断が必要ですよね。
ただ、この決断をすると、必ず批判が出ますよね。
「なぜ、やめるんだ。やめて何かあったらどうする!」
現状維持が好きな人から必ず出る批判です。
「じゃあ、やめないで、何かあったらどうする!」
と言い返した場合に、答えられる人はほとんどいません。
「いや、これまで何もなかったからいいんだ。」
と答える人はいますが、
「これまで大丈夫だったからこれからも大丈夫」
なんて保証はどこにもありません。
現に仕事はオーバーフローしているわけですし。
そういう批判に耐えられるだけの
メンタルというのは必要ですね。
批判に耐えられるメンタルは必要です。
こういう仕事の削減については、
これまでの習慣をやめることと同じです。
組織であれば、なおさら難しいですね。
人間というのは安定を好みますし、リスクをきらいます。
特に年齢を重ねれば重ねるほど
その傾向は強くなりますね。
新しいことを始める時に
今までやっていたことのなかから
何かひとつをやめること
この一つ始めるなら、一つやめる
このバランス感覚がとれている人は
ほんとうにきわめてまれです。
完璧には出来ないにしても
「何か始める時には、何かをやめること」
今一度、心に刻んでみてはいかがでしょうか?
仕事が大好きな人、真面目な人ほど
考えないといけないことだと想います。
ムッシュスカラー