「みんな言ってますよ」の「みんな」って誰?

「みんな言ってますよ。知らないんですか?」
周りの人からこんなふうに言われることないですか?

そんな時に、あなたはどう思いますか?

「ええっ、みんな、そんなこと言ってるの?
全然、知らなかった。これはまずいなあ。」
って思いますか?

私の場合は、そこは、ちょっと
ひねくれているので、こんなふうに考えます。

「『みんな言ってます』って、
その『みんな』ってだれ?」

「みんな」って誰?

実際に、そう聞き返すことが多いんです。
そうすると、いろいろな返事が返ってきます。

「それは、○○さんと△△さんが言ってたから」
とか、
「いや、新聞に書いてあったから」
とか、
「いや、yahooニュースで出てたから」
とかですよね。

で、その時に、私が返す言葉はだいたい決まっています。

「ええっ?それでほんとに『みんな』って言える?」

そういうと、たいていの人は、
さっきと同じことを繰り返すだけですよね。

「だって、○○さんと△△さんが言ってたから」
とか、
「だって、新聞に書いてあったから」
とか、
「だって、yahooニュースで出てたから」
とかです。

答えになってない答え

これって、答えになってないですよね。
「誰かが言っていた」から「みんな」なのか?
「新聞に書いてあった」から「みんな」なのか?
「yahooニュースに出ていた」から「みんな」なのか?
私からみたら、どれも「みんな」とは思えません。

じゃあ何をもって「みんな」というのか?
と問われたら、どう答えるか?

「そんなこと、わかるわけないです」
と答えます。

人は、みんな違います。
考えていることも当然違います。
極論すれば、同じ考えの人など
この世の中に一人もいません。

同じ考えの人は一人もいない

ただ、その中で、ある程度の
共通する考え方というのはあります。
その共通する考え方をする人の集団をさして
「みんな」という場合はあると思います。

なので、
「この集団では、こう言われています」
と、もし言われたら、
それなら、
「なあ、なるほど。」
と納得するわけです。

逆に、それを無視して
「みんな」と言われると
「ええっ?何それ?」
となるということですよね。

こんなことをいうと、
「わあ、めんどくさそうな人…。」
と言われるのかもしれませんね。

めんどくさそうな人かも…

実際、こういう話をすると
話しかけられた人からは、
けっこう、いやーな顔をされますね。

でも、これだけSNSなど
インターネットで、
様々な情報が流れている時代です。
かつ、それを、スマホで
誰でも簡単に受け取れる時代です。

このような時代ですから、
この「みんな」という言葉には
特に注意です。

「みんな」という言葉を
安易に受け入れるのは
とっても危険です。

「みんな」は要注意の言葉です

また、
「その情報を誰が発信しているのか」
そこも見ていくといいですよね。
そうすると、「みんな」
誰なのか、見当がついたりします。

いずれにしても、あなたが
受け取った情報の中に、
「みんな」という言葉が使われていたら、

「その『みんな』というのは、
具体的に誰をさしているのか?」

そこについては、ちょっと厳しめに
見ていかれるとよいと思います。

情報過多の時代に、
自分の身を守るために、
地味ですが、とても大事なポイントです。

 

ムッシュスカラー

 

PS:ネットに限らず、日常の会話でも、「みんな」が誰なのか、気を付けてお話をしていくといいですよね。そうすることで、変な誤解を生むことを避けられます。

PPS:でも、日常会話で、別にどっちでもいいことまで、厳密に「『みんな』って誰よ」って追及すると、いやがられますよ。そのあたりは、ケースバイケースでやってくださいね。

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