問題なしという時は伸びていない

「最近は何の問題もないですね。」
「そうですね。本当に、いい感じですよね。」

こういう会話が交わされている時というのは
とっても気分がいいものです。

でも、よくよく考えてみたら
こういう時というのは、
実は、とっても危うい時なんですよね。

「何も問題がない。」
と一言でいっても、実際には
いろいろなケースが考えられます。

確かに、すべてが順調に進んでいて
本当に「何も問題がない」
そんなケースが、あることはあります。
でも、それはとってもまれです。

成長するときには問題が起きる

実際には、人が成長していく時、
あるいは、会社が成長していく時、
そんな時に「何も問題が発生しない」
なんていうことはありません。

伸びていく時というのは
それまでの状態のままでは、
抱えきれない大きな変化が
起きているときです。

なので、当然のこととして
必ず、何等かの無理が出てきます。
問題が出てきて当然です。

逆に言えば
「何も問題が無い」ということは
すべてこれまで経験してきたことの範囲内で
やれてしまっているということです。
つまり、ほとんど成長を
していないということになります。

筋トレだとわかりやすい

筋トレを例にとると
わかりやすいですよね。

たとえば、腕立て伏せを
毎日10回やっているとします。

これを、ずっと毎日10回で続けていれば
おそらく、何の問題も起きません。
腕立て伏せ10回分の筋力が
維持されていくということです。

もちろん、筋力の維持が目的なら、
これで、確かに問題はありません。

むしろ、毎日10回を継続していることを
「継続は力なり、素晴らしい!」
というように、賞賛されるべきだと思います。

同じことを継続することも素晴らしいが…

ただ、同じ回数を、毎日続けていても、
今の筋力以上の筋力をつけたい場合、
役には立ちませんよね。

今の筋力以上の筋力をつけたいと思うなら
今の10回ではなく、今よりも多く
11回やる必要があるわけです。

今以上の筋力をつけたいと思えば
「毎日、続ける」だけでは足りません。

「これはちょっと無理だな。」
というところまで、回数を
増やす必要があります。

「ちょっとだけ無理する」
という感じでしょうかね。
ただ、あんまり無理すると
体をこわしますからね。
その加減は考えないといけません。

ちょっとだけ無理してみる

まず、出来るところまでやってみる。
そして、さらに少しだけ
その上にトライしてみる。

で、「これ以上は無理だな」となったら
そのギリギリのところでしばらく
頑張ってみて、またトライする。
その繰り返しですね。

これは筋トレ以外でも同じです。

あなたはいかがでしょうか?
「今、何も問題はない」でしょうか?

もし、「何も問題が無い」としたら
成長が止まっている可能性が大ですね。
一度、少し、立ち止まって
考えてみてもいいかもしれませんね。

 

ムッシュスカラー

 

PS:「頑張り屋さん」と言われるタイプの人は、とかく100ゼロになりがちです。「ちょっとだけ無理してみる」というのができません。「やるとなったら徹底的にやる」ということで、往々にして無理のしすぎで体を壊してしまいます。そこは、そうならないように、常に注意しておきたいものです。

PPS:ちなみに、今回は「成長することがよい」という前提で、ブログを書きました。でも、この厳しいご時世です。現状維持というのも十分に素晴らしいことですし、生き残るというだけでも大変です。成長することしか生きる道はないということではありません。その点は付け加えておきますね。

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