こころを動かすもの

素晴らしい音楽
素晴らしい映像
素晴らしい文章

こういうものは
人の心、人の感情を
大きく揺り動かします。

それを聞いた人、見た人は
「感動した!」
と、おっしゃるわけです。

これは、音楽や、映像や、文章で、
自分の伝えたいことを
相手に伝えているということですね。
相手を感動させたということは
「何かが、相手に伝わった」ということです。

何かが相手に伝わった

私たちは、日常的に、まわりの人と
コミュニケーションをとっています。
私たちは、いわゆる芸術家ではありませんが、
相手に、自分の考えている事を
どれくらい伝えられているでしょうか?

もちろん、芸術家のように、
「わあ、ものすごく感動した!」
というような高いレベルは必要ないと思います。
でも、
「そうか。そんなふうに考えてたのか。」
そのくらいは、言ってもらいたいですよね。

いかがですか?
あなたは、ご自分の考えていることを
あなたの周りの人達に
十分に伝える事ができていますか?

十分に伝えることが出来ているか?

もし本当にそれができているなら
「ほんとにすごい!素晴らしい!」
そう思います。

それくらい、
「十分なコミュニケーションをとる」
「しっかりとコミュニケーションする」
「自分の考えを正確に相手に伝える」

というのは現実には難しいようです。
口でいうほど簡単ではありません。

その証拠に、あなたのまわりでも
「私のことを全然わかってくれない。」
「私の言ったことが伝わっていない。」
「私は、そんなことは聞いていない。」
そんな話が多くないでしょうか?

伝わっていない、聞いていない

逆に、
「周りの人、みんなのことを十分に理解している。」
「誰が何を考えているか、すべてわかっている。」
「意思の疎通にはなんの問題もない。」
なんてことは、ほとんど聞いたことがありません。

それぐらい、
「十分なコミュニケーションをとる」
ということはとても難しいということです。
それが現実ですね。

それを踏まえた上で
どうすれば、自分の言いたい事を
自分が伝えたいその人に伝えるか?

どうしたら相手に伝わるか?

まずは、不特定多数の大勢にではなく
あなたが伝えたいその人に伝える、
ただ一人の特定の人に伝えることを考える。
そこがポイントです。

不特定多数に感動してもらうように
考えれば考えるほど
話がうすまってしまって
受ける印象も薄くなっていきます。

目的は、あなたが伝えたいその人
気持ちを動かすことです。
少し乱暴な言い方をすれば
その人以外の人には
どう思われたっていいわけです。

特定の「その人」に伝える

そうやって、伝える対象を
しっかりと絞り込めば絞り込むほど、
あなたのメッセージは
相手に響きやすくなります。

そこからコミュニケーションが進んでいきます。
可もなく不可もなくというメッセージでは
コミュニケーションもその程度になりますよね。

ちなみに、少し話が脱線しますが
「古典」と言われるような名作は、
多くの人の感情を動かします。
これらは不特定多数に向けて
書かれているようなイメージがあります。
でも実はそうではないそうですよ。

それらの古典と呼ばれる作品は、
「あっ、これは自分にあてたメッセージだ」
「あっ、これは自分のための音楽だ。」
「あっ、自分のことを見てくれているみたいだ」
というように、まるで自分個人のためだけに
作られた作品のように感じられる。
そんなことが多いそうですね。

自分のためのメッセージだ!

つまり、世界中の多くの人が
「あっ、これは自分のための物語だ。」
というように、共通して、
かつ、時代を超えてもっている
人間の根元的な感情を揺さぶるもの

古典というのは、そういうものを、
作品の中に持っているそうです。

ということで、
あなたも、あなたが伝えたい相手の
根元的な感情を動かす事
それを意識してみてはいかがでしょうか。

その時に、もちろん、
伝えたい相手のことを考えるのですが
あなた自身が、何に感動しているか?
それもあらためて分析してみるといいかもしれません。
人が何に感動するか?その参考になりますよ。

 

ムッシュスカラー

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