成功する方法は何通り?

あなたが成功する方法は
何通りあるでしょうか?

「たった一通りしかない。」
なんてことは、ないでしょうね。

でも、自分が成功する方法は
「たった一通りしかない。」
そう思っている人は、
案外多いような気がします。

「たった一通りしかない。」
別に、そう考えること自体を否定はしません。

「自分には、これしかない!」
そうやって、強く心に決めたことを
ガンガンやっていくのはよいことだと思います。

ただ、そのことに、
あまりに強くこだわりすぎると危険です。

強くこだわりすぎると危険です

それがうまくいかなかったときに、
一気に絶望感にさいなまれて
やる気を失って、心が折れてしまう。
そうなってしまう危険性も高いと思います。

自分が信じた道がだめだった時に
「それ以外には道は無いんだ。おしまいだ。」
と考えるのはもったいないです。

世間の人たちは、
いわゆる「美談」として
「わき目もふらずに、一つのことに集中して、
何かを、生涯をかけてやり抜いた人」
そういうタイプの人を
ほめそやすような傾向があります。
(若い世代の人は違うかな?)

生涯を一つのことにかける

もちろん、それはそれでいいのですが、
なぜ、世間が、そういう人を
ほめそやすのかというと
そういう人は、圧倒的に少ない、
つまり、現実には
そんな人は、ほとんどいないからです。

以前、どなたかの話で、
聞いたことがあります。

プロ野球のチームを優勝させる方法は
監督が100人いれば100通りある
そういう話ですね。

優勝させる方法は、
監督の数だけあるということですね。

優勝させる方法は監督の数だけある

たまたま、一昨日まで、
プロ野球の日本シリーズをやってましたね。
第7戦までもつれる好カードでした。

で、阪神の岡田監督のやり方と
オリックスの中嶋監督のやり方は
同じかというとそんなことはありません。

二人の監督の選手の使い方、
選手の育て方は、それぞれ、
違っているんだろうと思います。
(このあたりは公開情報からの推測です…)

でも、阪神、オリックス、
両チームとも、リーグ優勝を果たしました。

両チームともぶっちぎりの優勝だったそうですから、
少なくとも、それ以外のチームの監督よりは
二人の監督は、よい成果を出したということです。
それも、他の監督とは違った方法で
素晴らしい成果を出したということです。

違った方法で素晴らしい成果を出した

さらに言えば、
岡田監督も、中嶋監督も、
自分のチームの選手の起用方法について
選手に応じて使い方、育て方を変えていたそうです。
すべての選手を、一律に、
同じように使って、同じように育てていた
ということではないですね。

もちろん、ある程度の原則というか
基本の方針というのはあります。
「全員が守るべき最低限のルール」
というものです。
たしかにそこには、監督の色というのが強く出ます。

しかし、個々の選手に対する
具体的な起用法、具体的な指導法というのは
10人選手がいれば、10人とも違っていると思います。

ほめて伸ばす、叱って伸ばす

たとえば、よく聞く話として、
ほめて伸びるタイプの選手、
叱って伸びるタイプの選手。

でも、こうやって二つに分類するのも
あまりに偏った見方ですね。

なんでもかんでもほめてもだめですし
なんでもかんでも叱ってもだめですよね。

当たり前ですが、一人の選手でも
ほめた方がよい場合もあれば
叱ったほうがよい場合もあります。

野球の選手でなくとも、例えば、
あなた自身が指導する立場の時、
逆に、あなたが指導される立場の時、
いかがでしょうか?

あなたはいかがでしょうか?

叱られた方がいいですか?
ほめられた方がいいですか?

これまで、いろいろなことを経験されて、
いろいろと感じてきたことかと思います。

人を指導すること、
人の指導を受けること
これはどちらも、本当に難しいですよね。

ただ、いずれの場合でも、
「指導内容が、たった一通りしかない」
ということは、おそらくないだろうと思います。

冒頭に書いたとおり、
成功するまでの方法が、
たった一つしかないということは
まず、ないと思います。

「方法が一つしかない」ということはない

一つの方法がだめでも、
また、別の方法があります。

プランAがだめなら
プランBがあるということです。
それもダメならプランCです。

もちろん、プランA、プランB、プランC
それぞれの成果の大きさは違うと思います。

最高の成果
まあまあの成果
最低限の成果

プランによって、
成功の確率も違いますし、
成果の差も当然あると思います。

でも、前に進むということでは
どれでもOKです。

前に進めばどれでもOK

これが、
「絶対に100点満点を達成するんだ!」
「100点以外は0点と一緒だ!」
「勝つか、負けるかだ!」
なんて考えていると、身動きが取れなくなります。

とりあえず、「ベスト」ではなくて、
「ベター」を意識して動き出してみる。
やりながら、出来るだけ「ベター」の方向に
軌道修正していくというのがよさそうです。

とまあ、書いてみれば、
「あまりに当たり前」のことです。
ですが、この「あまりに当たり前」が、
現実には、とっても難しいですね。

うまくいかないときに、
うまくいかないことを素直に受け入れる、
そこのところが、案外難しいです。

理屈ではわかっても感情が許さない

理屈ではわかっていても、
感情が許さないということですね。

「ベスト」から「ベター」に切り替えるのには、
感情が邪魔をするので、なかなか時間がかかる、
そういうことでしょうか。

私自身、定年退職して、今は、
とても気楽なはずなんですが、
時々、「ベストでないと気がすまない」
そんな感情が出てくることがあります。

書いてみれば、こんなこと、
ごくあたりまえのことです。
でも、感情というのがある限り、
実行するのは、とても難しいです。

人間は理屈だけで動けるものではないですね。
今日は、自戒の意味も込めて、書いてみました。

 

ムッシュスカラー

 

PS:「これしかない!」と考えると難しいですね。「これでもいいか。」と考えるのがよさそうです。

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