3つ伝えるのは、何も伝えないのと同じ
これは、コピーライティングの世界では、
よく言われることです。
もちろん、3つぐらいにまとめればOK
というのもよく言われていることですが
もっともインパクトが強いのは
やはり、3つよりもひとつということです。
でも、これって、
実際には、かなり難しいです。
文章を書く方としては、
あれもこれも伝えたい、そう思って、
ついつい、いっぱい書いてしまいますよね。
で、後から、自分で文章を見直してみると、
「うわっ、なに、これ!
いっぱい詰め込み過ぎたかも。
自分で読んでも、何が何だかよくわからない。」
そういう事が、しょっちゅうあります。
で、泣く泣く、あれもバッサリ、
これもバッサリという感じで、
削っていくわけですね。
ひどいときには、最初に書いた文章の
半分以下くらいになってしまうわけです。
でも、そうやってできた文章は、
最初の文章よりは
明らかに分かりやすいですね。
「たくさん書かないとわかってもらえない」
そう思ってしまいがちですが
たくさん書けばわかってもらえるのかというと
必ずしもそうではありません。
そもそも、たくさん書くと
読者の方は「長いなあ」ということで
途中で読むのを諦めてしまいます。
最後まで読まれませんよね。
いくら良いことが書いてあっても
読まれないのでは話になりません。
なので、基本は、
短いのがいいということです。
ぱっと見ただけで、
「よしわかった、これはいい!」
そう思ってもらえるような文章がベストです。
そのためには、冒頭で
お伝えした通り、
「3つ伝えるのは何も伝えないのと同じ」
これを意識しておくのがいいですね。
ちなみに
「一度に伝えることはひとつに絞る」
「一度にあれもこれもと欲張らない」
みんなおんなじ意味です。
ぜひとも、意識していきたい原則ですね。
ムッシュスカラー
PS:これは、文章だけでなく、講演、発表の場合でも同じですね。
聞く方からすると、たくさんのボイントを示されるよりも、
「今回のポイントはこれです」
と、1つだけ示された方が、インパクトは強いですね。
PPS:ちなみに、短い文章がよいというのは、あくまで基本です。
長い文章が絶対にダメということではありません。
誤解の無いように、念のため。