なるようにしかならないけれど…

最近は、政治の話が、
テレビでも、ネットでも、
さかんに発信されていますね。
今は、時代の大きな転換点
と言える時のようです。

世の中で、いろいろな問題が
それも比較的身近なところで
しかも、私たちの目に見える形で、
どんどん知られるようになっています。

で、様々な問題に身近に触れて、
その問題の原因は何かと考えた時に
「政治」というキーワードが出てきた
そんな感じでしょうか?

結果的に、これまで、政治なんて
ほとんど考えたことがないという人でも、
自分自身の生活に関わってくる話なので、
嫌でも政治に関心を持たざるを得ない、
そんな感じになっているのかもしれませんね。

それくらい現実の生活が
厳しくなってきているというのが
偽らざる実感でしょうか。

私も会社員時代に比べれば、
多少は政治について
興味を持つようになりました。
でも、このブログで、
今の政治がどうのこうのということを
書くつもりはありません。

ただ、最近の政治の動きを見ていると
「ああ、これって、自分の身の回りでも
同じようなことはあるなあ…」
なんて思うことがよくあります。

自分の身の回りも同じことかも

たとえば、良かれと思ってやったことが
意図とは反対の最悪の結果を招くこと、
逆に、最悪だと思った事態が、
結果として、最良の事態になること。

「人間万事塞翁が馬」
という言葉を彷彿とさせますね。

特に、最近の政治の世界を見ていると
本当にそんな感じがします。
政治家が、力を入れてやればやるほど、
思惑とは違った方向に進んでいきます。

そんな状況を見るにつけ思うことは、
自分の努力で何とかなること、
自分がコントロールできること、
その範囲というのは、
思いのほか小さいのではないか
ということですね。

自分の思うようになることは少ない

もちろん、たとえば
巨大な帝国に君臨する皇帝であれば
自分の周りの人を自分の思う通りに動かす
なんてことを出来るかもしれません。

ただ、そのような皇帝でも、
たとえば敵対する国がどう出るか?
国内の不満分子がどう動くか?
部下は指示どおりに動いてくれるか?
などなど、さまざまな
不確定要素というのがあります。

さらに時期の問題、言い換えると
タイミングの問題というのがあります。
時流に合っているかどうかですね。

この件は、1年前なら、大成功だったが
今は無理だ、大失敗するだろう、とか
逆に、1年待てば成功できるかもしれないが
その1年が、どうしても待てない、とかです。

自分以外の人との関わりの問題、
時期、タイミングの問題
さらに、この二つの問題は
密接に絡み合っています。

密接に絡み合う人と時間

1年後なら、すばらしい友人と
めぐり合うことになるのだが、
今は、そんなことはわからない。

逆に、今はとてもいい人間関係を
築いている友人であっても、
1年後は喧嘩別れしている、
なんてことは、普通にあります。

これらのことを考えると
将来のことを、いくら詳細に考えて
いろいろと手を打ったとしても、
当然ながら、完璧ということは
あり得ないということになりますね。

世の中のことは、
自分で何とか出来ることよりも、
自分ではどうすることもできないことの方が
圧倒的に多いというのが現実のようです。

ということは、どんなに努力して、
それこそこれ以上出来ないくらいに
精一杯の努力をしたとしても
結局、なるようにしかならない。
そういうことになります。

なるようにしかならない

思い通りになるかどうかは
言い換えると、成功するかどうかは
結局は、運任せということです。

自分の能力は優れていると
マウントを取るような人もいますが、
現実には、成功するかどうかに関して、
その人の能力なんてものは
それほど関係ないということです。

「なるようにしかならない。」
その言葉だけ聞くと、
「なーんだ、結局、どんなに
がんばっても報われるかどうかは
誰にもわからないのか?
それじゃあ、努力なんて、
やるだけ無駄じゃん。」
なんて考えてしまいがちです。

確かにそういう一面は
否定は出来ないと思います。
「なるようにしかならないから
努力なんてしない。」
という考え方もありだと思います。

でも、こういう考え方もあります。
「なるようにしかならない。
だったら、そのなるようにしかならない状況に、
積極的に、自分を適応させていく」
という考え方です。

時代に自分を適応させる

「時代はどうなるかわからない
だから、なにもしない。」

「時代はどうなるかわからない
だから、その時代に合わせていく。」

条件は同じですが、
その人の生き方は180度違います。

自分のやりたいこと、自分の願いを
100%達成するというよりも、
今の時代に合わせて自分を適応させる
そのことによって、少しでも
自分の人生を明るいもの、有用なものにする。
そんな感じでしょうか。

時代に適応して生きていくという場合
目標というのはあってないようなものです。
時代に合わせて柔軟に生きるということは
当初考えていた目標とは
全くちがった方向性に
なっていくこともありえます。

ゴールは変わっていく

気が付いたら、
はじめ考えていたゴールとは
全く違ったゴールにたどり着いた、
そういうこともあり得ます。

よく、自己啓発のセミナーとか
マーケティングのセミナーとかでは
最初に、自分が到達したい目標を
明確にすることが推奨されます。

理想の生活というのを
出来るだけ具体的に明確に
思い描きましょう
という話ですね。

そして、その理想の生活から
逆算して、長期、短期の
目標を設定していくというのが
一般的な日々の目標設定でしょうか。

もちろん、その方法で、
結果が出るならいいですよね。
でも、実際には、なかなか
その通りの人生にはならないものです。

思い通りにはならないもの

特に変化が激しい時代には
長期目標というのは、
設定自体が難しいと思います。
というか、日々、状況は
どんどん変わっていきます。

常に、目標を時代に合わせて
変化させていく、修正していくことが
必須になりますね。
それが、短い周期で必須になると
そもそも長期目標なんて必要なのか?
そんな議論にさえなります。

現実的には、これも100ぜロの話ではなく
ある程度の長期目標に沿った行動と
長期目標というのを度外視した自由な行動、
この二つのバランスを取りながら、
日々努力していくという感じでしょうか。

でも、今の時代はどちらかと言えば
長期目標の設定というのが
難しい時代になっているのでしょうね。

長期の目標の設定は難しい

それよりも、短いスパンで、
時代に合わせて行動を変えていく
そちらの方の割合が
大きくなっていくのかもしれません。

さらに言えば、本当の問題は、
ゴールにいたるまでの過程ですね。

目標、ゴールは、もちろん大事ですが、
そこにいたる過程は、もっと大切です。

というのも、
目標にいたる過程こそが、
自分の人生だからですね。

ゴールは一瞬の時間にすぎませんが、
そこに至る過程というのは
とっても長い時間です。
そこが、つまらないものだと
人生つまらないですよね。

過程がつまらないと人生つまらない

なるようにしかならない

その結果として、到達したゴールは
自分が最初に思ったものとは違っていた。
それが現実なのかなとおもいます。

でも、その過程において
自分は精一杯生きた、後悔はない。
そう思えるのであれば、
楽しい人生なのかなと思います。

それに、当初思っていたゴールよりも
実際に到達したゴールの方が
案外、よかったのかもしれません。

一人で二人分の人生を経験出来ない以上
本当によかったかどうかの検証は不可能です。
でも、そこは楽天的に「結局、これでよかった」
と思っておけばいいのかもしれませんね。

さて、なるようにしかならない人生、
あなたは、どう生きるでしょうか?

 

ムッシュスカラー

 

PS:思えば、自分自身の人生というのも、学生時代に、自分が思い描いたものとは、全然違っていますね。もともと公務員志望でしたから、まさか一般企業で営業職をすることになるとは夢にも思いませんでした。でも、それはそれとして、自分の性格には合わないと思いながらも、なんとかやっていたという感じです。

PPS:過去も、今も、おそらく、これからも、自分の人生というのは、なかなか自分の思うようにはならないもののようです。

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