名選手はかならずしも名監督ならず。
スポーツだけでなく
ビジネスの世界でも同じことは言えます。
すばらしい仕事をした人が
必ずしもすばらしい指導者に
なれるとは限らないという話です。
スポーツにおける監督や
ビジネスにおける指導者というのは、
指導される側の人間について
その人の気持ちを理解できないと
うまくいきませんね。
指導される側の気持ちを理解できる
特に、いま、やっていることがうまくいかない時に
どうしたらそこを乗り越えることが出来るか
そのヒントを出してあげられないといけません。
出来ないからといって、
代わりにやってあげるのはダメです。
それでは人は育ちません。
そういうまだまだ未熟な人を育てるためには、
指導者には何が必要なのでしょうか?
あなたは、何が必要だと思われますか?
おそらく、それは経験ですね。
それも失敗の経験です。
もっと正確に言えば、
失敗してから成功した経験ですね。
失敗してから成功した経験
指導者がそういう局面を
経験したことがあるかどうか
そこがポイントですよね。
名指導者と言われる人のお話で
わりと、共通して出てくる話があります。
それは、その指導者が、
多くの失敗、それもかなり厳しい失敗を
経験してきているということです。
普通の人なら立ち直れないような
本当に厳しいレベルの失敗から
見事に立ち直っています。
そして、成功をつかんでいるということですね。
たくさんの失敗をしてきたということは
実際に、たくさん試してみたということです。
その行動力というのは
ものすごいものがあります。
ものすごい行動力がある
ありとあらゆる失敗を経験した、
そして、最終的に成功にたどり着いた
そんな感じでしょうかね。
そういう人と、普通の人の違いは
どういうところでしょうか?
いろいろあると思いますが、
一番違うのは、ありきたりですが、
やはり、たくましさでしょうか?
筋肉質、マッチョとかの
身体的なたくましさではなくて、
精神的なたくましさです。
要は「失敗しても、めげない」
ということです。
失敗してもめげない
普通の人は、失敗が続くと
「心が折れる」なんていう言い方をしますね。
名指導者と言われる人達にはその言葉は無縁です。
名指導者と言われる人たちは
自分の失敗の経験をもとに
出来るだけ最短距離で、
成功に到達する道を教えてくれます。
しなくてもよい失敗は
避けて通るようにしてくれます。
しかし、いくら名指導者について
最短距離を進んだとしても、
失敗をしないということではありません。
必ず成功にいたる過程で多くの失敗をします。
そのときに、
精神的なダメージを最小限にするように
サポートが出来ること、
また、ダメージを受けたとしても、
できるだけ早く、自力で回復できるように
サポートが出来ること、
それが出来るのが、名指導者ですね。
自力で立ち直るためのサポート
こういう指導者がついてくれていると
とっても心強いですよね。
基本的に成功している間は
それを押していけばいいのです。
でも、ずっと、うまくいっていたものが
急にうまくいかなくなった時に、
あるいは少しでも怪しい徴候が見えた時に、
この方向性のままでいいのか?
あるいは、ここで方向性を変えた方が良いのか?
そのあたりの重要な問題について
現実のごたごたに深く入り込んでしまっていると
正確な判断が下せなくなることがあります。
そんな経験はありませんか?
難しい局面での正しい判断のサポート
そんな時に、少し、引いたところから
少し、上の方から、冷静に
局面を観察して、状況を分析して
アドバイスをしてくれる人がいると
とっても助かりますよね。
こういうアドバイスが出来るのも
指導者には必要なことですね。
ということで、今日は指導者について
日ごろ考えていることを書いてみました。
ムッシュスカラー
毎朝、拝読させて頂いております。
本日、出張にて滞在先のホテルで少しのんびりした朝を迎えております。
曲がりなりにも人の指導をした事のある者にとって、心に響く内容でした。
渦中におりますと気付かなかった事が多々あり、ああすれば良かったとか、こうすれば良かったとか、反省ばかりです。笑
しかし、この経験を後輩に伝えていきたいと思います。
有難うございました。
コメントいただき、ありがとうございます。
人の指導というのは簡単ではないですね。
でも、とっても大切なことだと思います。
自分が持っている経験を後輩たちに
伝えていくことはとても良いことだと思います。
頑張ってください。