おじいちゃんと話したかった

あなたは、あなたのおじいちゃん(祖父)とお話をしたことがありますか?
残念ながら,私はおじいちゃんと、お話をしたことがありません。私が産まれた時には,父かたのおじいちゃんも,母かたのおじいちゃんも亡くなられていたと思います。

おばあちゃんにはよくかわいがってもらいました。特に母かたのおばあちゃんには本当にかわいがってもらいました。「おばあちゃんっこ」でした。

私のおじいちゃんの世代というと,ちょうど,戦争に行かれた世代ですね。その当時、どんなことを考えておられたのか,少しでもお話を聞いておければよかったのになと思います。戦争の前と戦争の後では,日本という国は大きく変わったようです。戦中や戦後のことは,父や母からある程度のことは聞いています。しかし,戦争の前となると全く実感がないですよね。

戦前の日本、戦後の日本

同じ日本でありながら,今とは違う日本がそこにはあったんだろうと思います。その時代に、実際に生きていた人の生の声,それも自分の直接のご先祖様の声を,生で聞きたかったなあと、最近思うようになりました。

正直に言えば,そういうことを考えるようになったのは,本当に、つい最近です。子供の時から,小学生,中学生,高校生,大学生,そして社会人になっても,そういうことはほとんど考えたことはありませんでしたね。

最近、思うことです

でも,このところ、世の中の動きもあるんでしょうか。日本の歴史,特に,学校では習わなかった明治維新から第二次世界大戦にいたる日本の近代史を,少しずつですが勉強するようになりました。そうすると,その時代,自分のご先祖さまたちは,どんなことを考えて,どんなことをしていたのか?それが気になるようになってきました。

小さいころ、プラモデルで,戦艦大和やゼロ戦などとっても好きでした。世界で一番優れた戦艦であり,世界で一番優れた戦闘機だったんだと子供心に何となく誇らしく思っていたのを覚えています。もちろん,現実の戦争がどういうものかはわかっていませんでした。そんなことは別として,子供心に、ただ純粋に船として飛行機として、とても素晴らしいものを、日本が作っていたんだ、そんなことを感じていた記憶があります。

戦艦大和、ゼロ戦

戦前の日本と今の日本,何がどう違うのか?良いとか悪いとかではなく,事実はどうだったのか?そんなことが気になるのは,やはり年齢を重ねたからでしょうね。

おじいちゃん、おばあちゃんの世代から,お父さん、お母さんの世代へ,そして私たちの世代へ,そしてこれから子供たちの世代へ,さらにその子供たち、つまり孫たちの世代へ,そうやって世界は引き継がれていきます。

このブログの副題は若い世代へ引き継ぎたいことです。ですが,この年齢になって思うことは,どれだけのことを両親から引き継ぐことができたんだろうかということです。もっと言えば,おじいちゃん,おばあちゃんからどれだけのことを引き継ぐことが出来ているんだろうか?ということですね。

引継ぎは出来ているか?

もちろん血縁の人だけではありません。人生の先輩方,本当に多くの先輩方からいろんなことを教わって,今の私たちは生きているわけです。当然のこととして,引き継いでもらったことは,子供たちの世代に引き継ぐ必要があるわけです。

「今だけよければよい。」,「自分だけよければよい。」、最近、世界中で、よく使われている言葉だそうです。でも、人間というのは,おそらく,そういうものではありませんよね。過去から現在を通して未来につながっているものだと思います。

「今だけ、自分だけ」

「今だけ、自分だけ」という考え方では,祖先から託された思いというものを無かったことにしてしまいます。そして、祖先から引き継がれてきた大切なものを、子孫に伝えることが出来ない、つまりは自分ですべてが終わってしまう、そんなことになってしまいます。と書きながらも,どれだけ自分が出来ているか,冷や汗が出る思いです。

父にしても,母にしても,なかなか若い時の話はしてくれませんでした。両親の友人や親せきの方から,少し話を聞けたらよいくらいです。ましてや、過去の自慢話などは聞いたことがありません。そういうのが両親の時代のかたがたのスタンダードだったんでしょうか?

自分が教えてもらったことを,後輩に伝えるのは,会社では,「引継ぎ」として、あたりまえのことだと思います。でも,家ではどうでしょうか?過去から今、そして未来へ「引継ぎ」はしっかりと行われているでしょうか?

家の引継ぎはされているか?

もちろん、日本には、ずっと昔からそれをしっかりとやってこられている家もあるんでしょうね?(皇室がその代表でしょうか。)ただ,今の日本では、多くの家で、そういう引継ぎ(承継)というのが、どんどん少なくなってきているような感じがしますね。

ただ、この家の承継も、たとえば、子孫を残すといっても、子供が欲しくても、子宝に恵まれない場合もあります。そんなことも含めて、本当に、家それぞれで、いろいろなケースがあります。

ただ、自分には多くのご先祖さまがおられます。具体的には、まず、両親が2人、その両親となると4人、さらにその両親となると8人、さらにその両親となると16人、さらに32人、64人、128人というふうに、代をさかのぼれば、どんどん増えていきますよね。

多くの先祖がおられますね

これらのご先祖のうち、誰が欠けても今の自分はいなかったということです。そう考えると、今、ここに生きている自分は、ある意味奇跡的な存在だと言えますね。

だからこそ、親を大切にすること、自分自身を大切にすること、そして、もし、子供がいるのであれば、その子供を大切にすること、それは人間として当たり前のことなのかなと思います。

生きている間に、親や子供と、できるだけ、たくさん話をしておくこと。これって大切なことだなと思います。自分自身、これまで本当にできていなかったことです。これからの課題ですね。

さて、あなたはいかがでしょうか?
今日も、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

ムッシュスカラー

 

PS:親孝行は、親が生きている間ですよ。お葬式をいくら盛大にやっても、お墓の前にいくら高いお供えをしたとしても、親はたぶん知らないですからね。

PPS:もちろん、親が亡くなっても、感謝はできますね。親への思いというのは大切なものだと思います。

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