1というのは最悪の数字である

シクラメンの花仕事をするうえで,
「1」というのは最悪の数字だ
ということを聞いたことがありますか?

たとえば、
仕事をしていく上で、

●達成するための方法が一つしかない
●製品を届ける方法がひとつしかない
●問題の解決方法がひとつしかない
●情報の伝達方法がひとつしかない
●データの保管場所がひとつしかない
●仕事の手順を知っている人がひとりしかいない

こういうことです。
何ごとも,一つしかない
というのは危険だということです。

若いときのお話です

若い時に医薬品関連の
営業の仕事をしていて
その地域で、とっても
有名な小児科医院を
担当したことがありました。

院長先生は、人間的にも
とっても素晴らしいかたで、
その地域のかたから、
(患者さんからも,医療関係者からも)
とっても尊敬されていました。

その先生のところとは
かなり大口の取引がありました。
ある時、その院長先生が

「スカラー君、うちだけで
商売をしていたらだめだよ。
一つの得意先だけに
依存しすぎたらだめだ。

常に一つではなく二つ以上の
得意先を確保しておかないといけないよ。
もし、うちが取引をやめたら
たちまち、君は実績が
半分になるだろう。
それではやっていけないだろう。

何でも一つだけ
というのはとっても
危険なんだよ。」

とおっしゃったのです。

当時は全く理解していませんでした

当時は、今のような知識もなく
その先生におんぶにだっこの
商売をしていて,
販売実績は何年もいい調子だったので
先生の言われることが
ほとんど何もわかっていませんでした。

確かに,その小児科医院での
実績は当時の自分の実績の中で
とても大きい割合を占めていました。
当時の自分の販売実績の
半分くらいはあったかもしれません。
先生の言う通りでした。

そして、それからしばらくして
その先生は,地域の皆様に
惜しまれつつ,亡くなられました。

それからしばらくの間,
私自身の営業の販売実績について,
ものすごく厳しい日々が
続いたのは言うまでもありません。

もしかすると、院長先生は
そうなることを,よくわかっていて
まだ若かったわたしに早めに
伝えてくれたのかもしれません。

院長先生は早めに教えてくれたのかもしれません

やっぱりすばらしい人というのは
ものごとの本質をよくご存じです。
そして、何も知らない若い人にでも
しっかりと話をしてくれます。

相手が若いから
適当にしか話をしない
なんてことはなくて、
一人前に扱ってくれました。

自分が、その先生の当時の
年齢に近づいてきている今,
果たして、そのレベルに
近づいているだろうか?
それを考えるとき,
「まだまだだなあ。」
そう思います。

偉大な先輩方の遺産を
しっかりと,若い世代に
引き継いでいかないといけない
あらためてそう感じているところです。

「1」というのは最悪の数字

その話から,今日は,
偉大な先輩のお話に
なってしまいました。

偉大な先輩のお話でした

いろいろと考えることがあって
しばらくの間,ブログの更新が
できていませんでしたが
これから,また,すこしずつ,
更新していきたいと思います。

よろしければお付き合いください。

ムッシュスカラー

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