マルチタスクとシングルタスク
どっちがいいかと言えば
シングルタスクです。
ちなみに、シングルタスクというのは
いくつもの仕事を
同時並行にやっていくのではなく、
一つずつ集中して
順番に仕上げていくやり方です。
逆に、マルチタスクというのは、
ひとつずつではなくて
多くの仕事を並行して
同時にすすめていくやり方ですね。
マルチタスクの方がかっこいい?
何となく、マルチタスクの方が
カッコ良さそうですよね。
多くのことを同時にすすめるなんて
とっても能力が高そうですし。
でも、実は、シングルタスクの方が
仕事は進みやすいんです。
とは言え、本当にシングルタスクを
実行できる事はまれです。
会社組織においては、実行出来ている人は
ほとんどいないんじゃないでしょうか?
なんだかんだ言っても
気が付けばマルチタスクに
なっているというのが
現実の世界ですよね。
気げ付けばマルチタスクになっている
たとえば、経営者(社長)のように、
自分が関わるすべての仕事のやり方、
すべての仕事の順番(優先順位)について
自分一人でコントロールできる場合は
シングルタスクは、やりやすいです。
でも、もし、あなたが
経営者(社長)ではなく
勤め人という立場であれば、
なかなか自分の思うように、
仕事のやり方、優先順位などを
コントロールすることはできません。
上司から言われれば、
不本意であっても、
複数の仕事を同時進行させる
マルチタスクを受け入れざるを得ません。
ですから、勤め人の場合、
(もしかすると経営者であっても)
必然的に自分がコントロール出来る範囲内で
シングルタスクを実行する
そういうことになりますね。
出来る範囲でシングルタスク
シングルタスクが
推奨される最大の理由は、
仕事の結果が、早く得られる事です。
マルチタスクで、
多くの仕事を並行してやる場合、
同時進行させているどの仕事についても
開始してから完了させるまでの時間は
シングルタスクに比べると
かなり長くなります。
これは、たとえば、
小学校の授業を思い出してもらうと
イメージ出来ると思います。
小学校の授業はマルチタスク
国語、算数、理科、社会と、
毎日、たいてい1時間ずつやりますね。
で、1年かけてそれぞれの
教科書1冊を仕上げると言う感じです。
これだと、全教科マスターするのに
どの科目も1年かかるわけです。
典型的なマルチタスクです。
これをたとえば、
最初は、毎日、国語ばかりを集中してやる。
たとえば、毎日、4時間やるとします。
普通なら1週間に4時間やっているとしたら、
1週間分が1日で、終わります。
1年間で、40週間としたら、
40日で、1年分が終わる勘定です。
これが、1日6時間なら、
26日くらいで、終わります。
シングルタスクでやるとすると…
一か月ちょっとですね。
これで、まず国語を一か月ちょっとで、
マスターしてしまう。
で、つぎは、算数を同じように
一か月ちょっとで、マスターする。
こういうのがシングルタスクです。
現実の小学生の教育について、
こういう方法が良いかどうか
私にはわかりません。
ただ、個々の仕事を早く完了させること
そこに注目した場合は、
この方法は決定的に早いです。
シングルタスクは早い
そして、シングルタスクの場合には、
最初に仕上げた仕事の成果を
それ以外の仕事に生かすことができる
それも大きなメリットになりますね。
この場合、習得した国語の能力を
ほかの教科でも発揮できるということです。
シングルタスクの場合は、
何を最優先でやるかによって、
全体の仕事の効率は変わってきます。
そのため、優先順位を
決めるところが重要になります。
また、もし優先順位の決め方を
失敗したとしても、それでも、
マルチタスクよりは、
仕事の結果が出るのが早いので、
やり直しも、改善も早いです。
やり直し、改善もやっぱり早い
間違ったら、すぐにやり直せます。
早く間違う事が出来るのが、
シングルタスクの
大きなメリットと言えますね。
マルチタスクは、成果を出すまでに
とにかく時間がかかります。
たいてい、間違いに気づいた時には、
かなり時間が経過しています。
それまで、その仕事にかけてきた
長い時間が無駄になるかもしれません。
ということで、私は出来る限り
シングルタスクをおすすめします。
ただ、最初の方に書いたように、
「シングルタスクが良い」というのは
いろいろなところで言われているのですが
実際に実行するのは、なかなか難しいです。
シングルタスクを意識するだけで違ってきます
でも、常に意識しておくだけで
仕事に対する考え方が、
かなり違ってくると思いますよ。
「今、自分が最優先でやることは何か?」
それを自然に考えるようになります。
ぜひ、試してみていただければと思います。
ムッシュスカラー