歴史を学ぶと何がいいのか?

歴史を学ぶと何がいいのか?
あなたは、歴史を学ぶことで
どんな良いことがあるのか?
その理由をご存じでしょうか?

私は、学生時代は、
歴史がそんなに大切なものとは
思いませんでした。

また、社会人になったらなったで、
歴史の勉強のために、
わざわざ時間をとるなんてことは
ありませんでした。

でも、この十年くらいですね。
少し思うところがあって、
歴史というものを勉強し始めました。

それで、ようやくですが、
歴史を勉強すると、何がよいのか?
私なりに、わかるようになりました。

世間一般では、歴史を勉強することは
「知識をつける」、「教養をつける」、
そんな意味合いで「良い」と
言われているように思います。

歴史は知識?教養?

もちろん、
それはそれでいいと思います。
まったく否定はしません。

でも、私が歴史を学ぶことの
「良さ」について感じていることは、
少し違います。

私がどんなことを
感じているかというと
こんなことです。

「難しい状況になった時に、
感情的にならずに、冷静に
淡々と、判断が
出来るようになる。」
ということです。

別の言葉で言えば、
「あきらめがよくなる」
ということでしょうか?

あきらめがよくなる

「あきらめ」というと、
ネガティブな言葉と取られがちですが、
そうではありません。

別の言葉で言い換えるとすれば、
「割り切り」ですね。

「うじうじ、グダグダと悩まない」
「『割り切り』が良くなる」
ということですね。

私自身は、もともと、
なかなか割り切りが出来ない性格です。

生まれつきなんでしょうか、
親の影響かもしれないですが、
正義感が強いところがあります。

勧善懲悪のテレビ、映画が大好きでした。
「世の中、最後には、正義が勝つんだ!」
そんな気持ちが、強い人間です。
曲がったことをしている人を許せないんですね。

曲がったことが大嫌い

就職した会社でも、
「なんで、あの人は、真面目に働かない!」
「なんで、すぐにさぼろうとする!」
「なんで、人のことが思いやれない!」
なんてことが、すぐに頭に浮かんでしまって、
その人のことを責めてしまうわけです。

で、もっと、やっかいなのが
なかなか、その気持ちを切り替えられない
ということなんですね。
ずっと、グダグダと考え続けてしまうんです。

真面目な人、理想が高い人、
それなりに頑張っている人に
ありがちなパターンだと思います。

でも、これって、見方を変えると、
「現実を受け入れるのが苦手」
という見方もできますよね。

現実を受け入れるのが苦手

自分の理想はどうであれ、
現実の世界は、理想とは違います。
なのに、理想ばかり追っかけて、
何とかして、現実の世界を否定しよう
としているわけです。

私が思うに、そういう人こそ、
歴史を勉強するといいと思います。

なぜか?
それは、「現実の世界は厳しい
ということに、納得が出来るからです。
歴史を勉強すると本当によくわかります。

たとえば、国民のことを
最優先で考えた政策によって、
国の政治を変えていこうとした政治家が、
別の考え方を持った人たちから迫害されて
挙句の果てに殺されてしまう。

そんなことは
世界の歴史では当たり前です。

やるべきである正当なことが、
間違ったことに押しつぶされてしまうこと、
この世界はそんなことの連続ですね。

正当でも、つぶされることがある

歴史を勉強すると、
過去の凄まじい事実が見えてきます。

「これまで人間がやってきたことが、
いかに理不尽であり不完全であるか?」

「人が考える理想の世界と、現実の世界が
いかに違っているのか?」

「この理不尽で、残酷な世界の中を、
我々の先輩は、
どうやって、割り切って、
生き残ってきたのか?」

そんなことが、ものすごくよくわかります。

「どう考えても、それはおかしいだろう?」
「そんなこと、あり得ないだろう?」
「そんなことしたら、誰もが困るだろう?」

なんてことが、歴史を勉強すると
いくらでも出てきます。
というか、そんなことばかりです。

世界の歴史をちゃんと勉強すると
「なんとも言えない腹立たしい感情」
「なんとも言えないせつない感情」
何度も、何度も、出てきますね。

歴史は腹立たしく、せつない

でも、それが、本当の歴史であり、現実です。
歴史を勉強すると、その厳しい現実に
いやでも直面します。

そして、
「腹立たしい思い」、「せつない思い」
何度も何度も経験して、
ある程度のところまでくると、
「人間っていうのは、この程度なのか…」
「ずっと、同じことを繰り返してきたのか…」
「世の中はそう簡単には変わらないなあ…」
なんてことを自然に考えるようになります。

そこまで、いくと、
「考えても仕方がないことを、
ああだ、こうだ考えても時間の無駄だ!」
という感じで、ようやくですが、
割り切れるようになるんですね。

どうにもならないことで
グダグダ悩んでいる時間があるなら
「今の状況の中で、どうやって
生き残っていくかを考えること。
そちらが、まずは優先だろう。」
となります。
つまり、「割り切りが早くなる」ということです。

割り切りが早くなっていく

もし、今のあなたが
世界の歴史、日本の歴史について
ほとんど、勉強したことがなくても
全然、かまいません。
これから、少しずつでいいので、
歴史の勉強をしてみたらいいと思います。

そうすることで、
歴史の凄まじさが
わかるようになります。

そして、今の世の中で
どうやって生き残っていくか?
少しずつですが、過去の歴史の中から、
そのヒントが見えてくると思います。

幸い、インターネットの発達で
歴史の勉強はとてもやりやすくなりました。
その気になれば、いくらでも勉強できる時代です。
その点では、今は、いい時代ですよね。

とりあえず興味のあるところから
始めてみるといいと思います。

 

ムッシュスカラー

 

PS:明治時代以降の日本史、世界史というのは、現代の世界を考えるうえで、とっても参考になります。これから世界は、どんなふうになっていって、自分は何を大切にしていけばいいのか?そんなことを考えるのに、とても参考になると思います。

PPS:一方で、日本の神話の勉強もいいですよ。われわれ、日本人はどういう民族なのか、一度、ゆっくり考えてみるのもいいことだと思います。

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