何とも言えない不安にとらわれてしまうことは誰にでもあると思います。不安を感じることにたいして「こんなことではダメだ。」と思う必要はありませんね。
不安をかんじるというのは人間が生きていく上での本能のようなものですから、それを否定するのはよくないことです。
ただ、これも程度の問題で、あまりにそれが自分の中で大きくなりすぎるとしんどくなってしまいますね。
不安の程度を小さくすませるために、専門的にはいろいろな方法というのがあるようです。ただ、わたしはその道の専門家ではないですから、だれでも出来る簡単な方法というのを紹介したいと思います。専門家ではないので、これが唯一絶対的なものではないことは最初にお断りしておきます。
さて、不安を少なくする方法、今日、ご紹介するのは、これまでも、このブログのいろんなところで書いてきたとおり、「書くこと」です。
「書くこと」
自分の頭で考えていることというのは、本当にいろいろです。さまざまな考えが頭の中にうずまいています。また、普通は、まったく整理されていません。今、これを考えていたと思ったら、次の瞬間には、また別のことを考えていたりします。
もちろん、一つのことを集中して考えることが出来る人もいらっしゃいます。そういう人にとっては、「書く」ということはあまり必要ないのかもしれませんね。
多くの人は、集中して考えられない
でも、多くの人は、そんなに集中力があるわけではなく、注意が散漫というか、あっちこっちに考えが飛んでしまうことの方が多いですよね。すぐに気が散ってしまうし、何か興味のあることを示されると、いままで一生懸命考えていたはずのこともあっというまに忘れてしまって、そっちの方に考えがいってしまう。こんなことの繰り返しなんだと思います。
で、その中に、不安材料が少しでもあると、これが大変なことになります。本当は不安はいろいろある考え事の中のたった一つであったとしても、ぼんやりと全体に不安のベールがかぶさってしまうような、そんな感じになるんじゃないでしょうか?
不安はごく一部なのに、全体を不安に感じる
あなたはそんなことはないですか?すべてクリアーに、問題を切り分けておられますか?もし、それが出来るならとても優秀なマネージャーになれるんだろうと思います。わたしなどは、一つでも不安なことがあると、それに引きずられてしまって、他のことも何となく不安に感じてしまうというような性格ですね。
私のような人間の場合(もしかすると、これを読んでいるあなたもそれに近いかもしれませんが)、そういう漠然とした不安を抱えている時には、一度立ち止まって、「一体何を、不安と感じているのか?」について、頭の中を整理するのがいいですね。
頭の整理に必要なのが「書くこと」
そして、そのために必要なことが「書くこと」なんですね。
会社の中でも面談、面接というのが日常的に行われていると思います。私の知る限り、会社に入社した35年くらい前には、面接をした上司は必ず面接記録というのを書いていました。というか、面接記録を書きながら面接をしていました。なので、今、何の話をしているのか、常に明確だったですね。
でも、いつからか、面接記録というのが無くなってしまって、本当に口頭での面談だけになってきたような気がします。私が面談、面接した時には、その時には、口頭の話だけであっても、必ず、後で面接記録を書き起こすようにしていました。これは会議やしっかりとしたミーティングで必ず議事録を作成するのと同じですよね。「議事録の無い会議、ミーティングって、なにそれ?」と思うのは自分だけでしょうか?
面接記録、議事録も「書くこと」ですね
で、記録がない「指示」、「指導」、「指摘」、こういうのは、あとあと問題を起こしがちです。「言った、言わない」、「そういう意味ではない」、「それは誤解だ!」そんな問題がしょっちゅう発生します。
少なくとも記録にしっかりと残しておけば、問題が発生したとしても、解決が早くなります。解釈の違いは誰にでもありますが、記録を残しておけば、そこから歩み寄ることができますよね。記録が無ければ、あの時、確かにあなたはこう言った、いや、そんなことは言っていない。そうやってもめ続けることになります。
頭の中にある不安も同じことです
自分の頭の中にある不安もそれと同じです。自分の頭の中で、事実に対する解釈がいろいろとあって、それらがわけがわからなくなっている、そんなことがいっぱい起きているんですよね。ですから、不安を和らげるためには、とにかく「書くこと」、自分の頭の中を、まずはそのまま書き出すこと、そして整理すること、それが一番手っ取り早い方法です。
よほどの人でないかぎり、書き出すことをしないで、頭の中だけで、さまざまな案件を整理することは出来ません。わたしのような平凡な人間ならまず不可能です。紙に書き出して(パソコンの画面でもいいですが、私は紙に書き出すのをお勧めします)、とにかく目に見える形で書き出して、まずは、ごちゃごちゃになった頭の中を空っぽにすることです。そうすることで初めてただしい判断が出来ます。不安からも解放されます。現実をしっかりと、冷静にみることが出来るということですね。
まずはすべて書き出して頭を空にすること
ということで、長い文章になってしまいましたが、不安からの離脱、それは「書くこと」ということで、今日はお伝えしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ムッシュスカラー