営業の本質はWin-Winの関係づくり

世の中には,世間に知られていなくても
とっても優れた製品があります。
また、やはり,世間には知られていなくても
とっても優れた人がいらっしゃいます。

でも、そのような優れた製品が
なぜ,世界で最も売れている製品ではないのか?
そのような優れた人が
なぜ,世界で最も評価されている人ではないのか?

優れた製品が最も売れているわけではない

とっても,素朴な疑問だと思うのですが,
あなたはそんなことを考えたことはありませんか?

ただ,この質問の
「優れた,優れている」
の定義が曖昧ですね。

最も売れている製品が
最も優れている製品だ!
最も評価されている人が
最も優れた人だ!

そう明言されるかた,
いらっしゃいますよね。

よくスポーツなどで,
強い人が勝つのではなくて
勝った人が強いのだ!
そういう意見と同じ考え方です。

もちろん、その意見は
間違いではありません。

売れている製品が優れた製品?…

ただ、その意見を受け入れるためには
「優れている」という言葉の定義について
あらためて考え直さないといけません。

つまり、「優れた製品」とは何か?
「優れた人」とはどういう人か?
あなたはどう定義されますか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

世間で最も普通に考えられている
「優れた製品」ということの
定義というか,条件は,
たいていのケースでは,
「その製品の特徴が優れている」
ということですね。

製品の特徴は,製品の仕様書に
明記されています。
仕様書は数値で示されています。
これはわかりやすいですよね。

でも,正直,多くの場合,
売れている製品と売れていない製品で
そんなに極端な数値の差はありません。
なかには,売れていない製品の方が
数値が良かったりすることもあります。

「優れた特徴を持つ」イコール「優れている」
とは言えないようです。

「優れた特徴を持つ」イコール「優れている」ではない!

では,それ以外に「優れている」
言われるための,「優れた特徴」以外の
大事な条件は何でしょうか?

実は「製品の特徴」以外に
とっても大事なことがあります。
むしろ,こちらの方が大事です。
それは何でしょうか?

・・・・・・・・・

そうです。
それは、その製品の「特徴」が,
「どのように伝えられているか?」
こちらの問題ですね。

どんなに「優れた特徴」
もった製品であっても
その「優れた特徴」が顧客に
上手に伝えられていないと
製品そのものの良さが
正確に,顧客には伝わりません。

「製品の良さ」が,
その製品を必要とする顧客に
正確に伝わらなければ,
その製品は世間に
存在しないのと同じことです。

製品の良さが伝わらなければ存在しないのと同じ

結局,その優れた製品は
陽の目を見ないでお蔵入りになる,
そういうことになります。

口コミだけでどんどん売れていく
なんてことも,
非常にまれにはありますが
確率的にはゼロに近いです。
それが現実ですね。

人についても同様です。

その人の人間的特徴について
たとえば,人格的に優れている,
知識がとっても豊富である,
温厚で,言葉も優しい。

しかし、そういう人ほど
謙虚で思いやりがあったりするので
積極的に、世間に
自分自身を売り込んだりはしません。

なので、当然ながら、
だれかが売り出さない限り
世間の人は、そういう
すばらしい人の存在を知らない。
すばらしさがまったく伝わらない。
そんなことになるわけです。

製品であれ,人であれ,正しく価値を伝えることが重要

製品であれ、人であれ、
それをどのように
必要な人たちに知らせるか?
どのように正しく価値を伝えるか?
それはとっても大切なことです。

これが,本当の意味での
営業ですよね。

営業とはすなわち,
優れた製品の価値,
優れた人間の価値
それらを正しく,必要とされる顧客に
つたえることです。

ただし,
実際の価値よりも大きく伝えれば
それは,「誇大広告」になりますし
そもそも価値のないものを
価値があるがごとく伝えれば
それは「詐欺」になります。

このような「誇大広告」「詐欺」のせいで
世間では,「営業」ということについて
マイナスのイメージがつきまとっています。

営業という仕事は誤解されていますね

本当の営業は
実はとってもすばらしい仕事です。
売る方,買う方の双方に
Win-Winの関係をもたらす
とてもハッピーな仕事なんですね。

言葉を変えれば,
製品のすばらしさ,人の素晴らしさ
それらの価値を正しく
必要とされる人々に伝えること

つまり正しい営業をするということは
売るほうも買う方もハッピーになるので
ストレートに世界の幸せに貢献できる
そういうことになります。

とってもいい仕事ですよね,営業って。

ムッシュスカラー

PS:実は,私は若いときは,
営業には全くよいイメージを
もってませんでした。
誇大広告,詐欺,うさんくさい,
人の迷惑を顧みない迷惑な仕事,
そんなイメージでした。
でも,本当は違うんですね。
ようやくこの数年で,わかったことです。
ちょっと遅すぎましたけどね…。

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