ふと普通に言った言葉が
相手を傷つけている、
そんな経験が何度かあります。
「何度か」なんて言うと、
めったにないみたいですが
正直にいうと、「何度も」あります。
今でも、まったくないとは言えません。
もしかすると、このブログでも
自分には全く意識はなくても
知らない間に、読んだ人を傷つけている、
そんなことがあるのかもしれません。
あなたはいかがでしょうか?
決して、そんなつもりはないのに
相手を傷つけてしまった、
そんな経験はありませんか?
そんなとき、あなたはどう思いますか?
「そんなの、どうしようもないよ。」
そんなふうにさらっと流せますか?
さらっと流せるタイプの人
あなたが、そういうタイプの人なら、
以下の文章を読む必要はありません。
私の場合は、
「ああ、なんて、自分は
いたらない人間なんだ。
本当にダメな人間だ…。」
と自己嫌悪に陥ってしまいます。
もちろん、日頃から
相手を傷つけないように
気を使っているつもりです。
このブログを書く時でも、
それは同じです。
でも、それでも、時には
自分が思いもよらなかったところで
人を傷つけるということが
起きてしまうことがあります。
気を付けていても起きてしまう
で、はからずも、
そんなことが起きてしまった時には、
それまで以上に、より神経を使って
言葉に気を付けていくようにします。
でも、どんなに頑張って注意していても
人を傷つけるということが、
完全にゼロになるかというと
なかなかそうはなりません。
自分では気配りをしているつもりでも
気配りの量が全然足りていなかったり
気配りの方向性が全然違っていたりとか
いろいろとありますね。
で、毎回、失敗する度に
いろいろと考えます。
失敗の度に考えること
「なんで、あんなふうに
受け取られてしまったんだろう?」
「言葉は十分に選んだはずなのに…。」
「そんな考え方があるなんて…。」
失敗するたびに
毎回、毎回、繰り返し、繰り返し、
考えてきたわけです。
そして、そのたびに、
そんなことが二度と起きないように、
改善をしてきたつもりです。
(まあ、この「つもり」というのが
怪しいところではありますが…。)
でも、やればやるほど、
難しいなあと感じています。
正直なところを、白状すれば、
どんなにがんばっても、
ゼロにはならないような気がします。
失敗を、完全にゼロには出来ない
ただ、少し救いになるのは、
若い時より、年を重ねた今の方が、
人を傷つけて、自己嫌悪に陥る回数は
明らかに減ってきています。
また、当然ですが、
そういう嫌なことが起きる間隔も
明らかに広がってきています。
それはうれしいことです。
ただ、完全にゼロにはならないです。
それは、認めたくはないですが
認めざるを得ないです。
「100%理解してもらえるように努力する。
でも、どんなに頑張っても
100%理解してもらえるようにはならない。」
このことを「事実」として、
受け入れなければなりません。
100%理解してもらうのは無理
というか、
「100%理解してもらうのは無理だ」と
良い意味で、開き直るというか、
スパっと割り切ることです。
別の言い方をすると
「理想と現実を明確に切り分ける」
そんな感じでしょうか?
どこまでも理想を追いかけるのは
それ自体は、とても良いことだと思います。
でも、その理想の世界と、
現実の世界は同じではありません。
理想の世界というのは
自分の頭の中にだけ存在する世界です。
現実とは違います。
理想と現実は違う
実際の落としどころは、
「理想の世界」と「現実の世界」の
絶妙なバランスの中にある
そんな感じでしょうか?
もし、「自分以外の人を、ただの一人も
ほんの少しも、傷つけないで生きていく」
そんな、理想を頭の中に持ったとしても
現実の世界では、それは、無理な話です。
人を、ほんの少しも傷つけたくなかったら
それを完璧にしたいと思ったら、
「まったく人と付き合わない」
という選択肢しかありません。
でも、人間社会で生きている以上
人と付き合わないわけにはいきません。
人と付き合わないわけにはいかない
自分のやることは、
不完全であると認識すること、
それに尽きますね。
「あれだけ伝えたのに、なぜわからない!」
「あれだけ工夫したのに、なぜ出来ない!」
「あれだけ気遣ったのに、なぜ傷つける!」
どれも同じことです。
そんなふうに、人を責めたり、
自分自身を責めても、
仕方がないということです。
行動の結果を冷静に受け止めて、
感情的にならないことです。
そして、もし謝罪すべきことが
あれば、誠実に謝罪して、
さらに、改善するための手を
淡々と打っていく、それだけです。
「これ以上出来ない」くらいやる
やれるだけのことをやって
「もう、これ以上出来ない。」
というくらいやったのなら、
それで、結果が悪かったとしても
受け入れるしかありません。
その時の自分のベストがその結果だった。
その事実を受け止めるだけです。
嘆いたりする必要はありません。
感情的にならないで、冷静に考える。
この考え方は、自分の精神の健康を考えた時に
とても、大切な考え方だと思います。
ムッシュスカラー
PS:自分が不完全だと認めることが出来れば、いろいろとやるべきことが見つかりますね。逆に、自分が不完全だと認めないと、まわりに原因を求めてしまうので、一歩も動けません。理想として100%完璧をめざしつつも、現実には、100%完璧になることはないと認識すること。そして、現実世界では、100%完璧でなくても、十分にやっていけるというふうに開き直ることですね。