初めて整骨院に行ってきました(その2)

(うちのエレクトーンは演者が腱鞘炎のため、お休み中です…。)

前回の続きです。
前回は、かかりつけの整形外科では、
今よりもよくなることは考えにくい。
それで、情報を検索して、
ある整骨院を見つけた。
そこまででしたね。

そこの整骨院というのは、
院長と受付(院長の奥様)の
お二人だけでやっている、
わりとこじんまりとした整骨院でした。

ただ、ネットで調べた情報だと、
「患者さんの声」が、
ものすごくたくさんアップされていました。

その中に「腱鞘炎の改善」ということで
お客さんの声がアップされていて、
それで、検索でHITしたようです。

腱鞘炎のお客さんの声があった

実は、情報を調べたときに、
私は、別の整骨院の方を、
妻には薦めていました。

そちらの整骨院でも
「お客さんの声」は多数ありました。
さらに、そちらには
同業の整骨院の先生方の推薦もありました。
ここなら、信用できるのかな
と思ったんですね、

それで、妻が実際に電話してみて
受付さんの電話対応もよかったので
ほぼそちらにしようと予約までしたんですね。

別の整骨院の予約は取れていました

ところが、とても人気がある整骨院だったようで、
その予約が取れたのが、
2週間以上先だったんです。

でも、妻の指の痛みは、
その間、待ってくれません。

「うーん、2週間待つのはつらい」

ということで、
今回、お世話になることになった整骨院にも
予約の電話をしてみました。

すると、たまたま、電話の翌日、
お盆休みの連休に入る直前の
一コマだけ空いていたんですね。

それでわらにもすがる思いで
診てもらったということです。

さて、あなたは、整形外科と
整骨院の違いってわかりますか?

整形外科と整骨院の違いって?

正直、私はほとんどわかっていませんでした。
で、わからないままに、
妻を車に乗せて、私も一緒に行ってみました。

入口をはいった時に、
一つまえの患者さんの
施術中の院長先生の大きな声が
入口の受付のところまで
聞こえてきました。

「おお、なかなか元気がありそうな人らしい。」
それが、私の第一印象でしたね。

なかなか元気がありそうな人らしい

で、順番が来て、施術する場所に行きました。
妻に、すぐに施術してくれるのかなと思ったら、
ご主人も一緒にお聞きくださいと言われて
いろいろと整骨院そのものの説明をしてくれました。

日本でどうして整骨院が出来たのか、
そこから、丁寧に説明してくれました。
整形外科と整骨院の関係なども
かなり丁寧にお話をしてくれました。

というのも、そこは保険は使わないんですね。
なぜ、保険を使わない自由診療なのか、
それも説明してくれました。

保険診療ではなく自由診療

あとは、一番、肝心な話ですね。
どういうふうにして腱鞘炎を改善していくか、
それについてもわかりやすく説明してくれました。

説明をしっかり聞きながらも、
「まあ、よくしゃべる院長先生だな」
とも思いました。

でも、話を聞きながら、話す態度も含めて、
「この人は、ものすごくいろいろな経験をされてきたんだな。
良い治療をするための試行錯誤をされてきたんだな。
それに、今も常に勉強されているな。」
そんなことを、私なりに感じたんですね。

この人は、今も勉強されている

私も、一応、製薬企業に
長年勤めて仕事をしていました。

ですので、いろいろな病気について
また、日本の医療保険制度について
ある程度の知識はあります。

院長が話してくださった内容は、
自分のこれまでの経験や知識と
本当に、矛盾がなくて、
良い感じだなあと思いました。

で、そのあと、ようやく施術の開始です。
妻の、身体の各部位の可動域など、
現時点での身体の状態の検査から始まりました。
身体の歪み、こわばりの確認ですね。

歪み、こわばりの確認から

で、最後に、妻が困っている「腱鞘炎」の
指を触りながら、どの程度でどのくらい痛いのか
そういうことを確認されていました。
整形外科での初診とはだいぶん違っていました。

ものすごくおおざっぱに言えば、
(正確ではないですが…)
腱鞘炎であっても、腰痛であっても
根本的な原因は、身体の歪みから来ている、
その歪みを改善することで、指の痛みも、
腰の痛みも改善していくということなんですね。

痛みが改善する理屈というのを、
野球少年の肘の痛みが改善した実例で
わかりやすく説明してもらったんです。
その場合も肘に対して直接、
何らかの処置をしたわけではないんですね。

肘に触らないで肘を治す?

そうではなくて、その少年の腰の歪み、
腰の回転を改善することで、
肘の痛みが取れたということでした。

それは、私のような素人(しろうと)でも
よくわかる説明でした。
かつ、納得できる内容でしたね。

あと、当然なのですが、歪みというのは
今日、急に始まったわけではないということですよね。
これは、どんなことでも同じですよね。
ビジネスでも、本当に同じです。

身体の痛みはビジネスの問題と同じ

今日、身体の不調を訴えている。
それは、昨日のあれが原因だ。2時間前のあれが原因だ。

こういうことなら、原因がはっきりしているので
対処はそれほど難しくないそうです。
交通事故などの場合は、これになりますかね。

でも、慢性化している身体の痛みというのは
原因の特定が、ものすごく難しいそうです。
何が原因か、医療のプロでも、なかなかわかりません。

整形外科で診てもらっても、
原因の特定が難しいのは同じです。
画像診断、その他検査でわかるのは、現在の状態です。
わかるのは、今、異常があるかないかだけです。

検査でわかるのは今の状態

慢性的な痛みについて、
現在の痛みを取るということで、
痛み止めの薬の処方はしてくれます。

ですが、その痛みの根本原因を特定すること、
その痛みの本当の原因を取り除くところまでは
いかないことが多いですね。
ほとんどの場合、とりあえず、今ある痛みが取れれば
それでOKという感じです。

さらに、今後、痛みが慢性化しないようにするという、
予防のためのサポートまではしてくれません。

今回のケースなら、かかりつけの整形外科では
腱鞘炎なら、鎮痛薬と、お風呂での指のストレッチ
ということだったわけです。

病気の原因解明と予防

現在の病気の症状を軽くすることはしても、
その人が、なぜそんな病気になったかを解明して
二度とそうならないように指導する、
そこまでやる先生には、あんまり会ったことがないですね。

たまに、病気の予防の指導をされる先生もいますが、
ほんのちょっと、簡単な話だけですね…。
痛みの予防のための個人的なサポートまでは
してくれることはないですよね。

保険診療では、痛みの原因の究明、
痛みの予防のためのサポートは
保険点数がついていないのが原因かもしれません。

予防には保険点数はつかない…

たしか、この整骨院の院長先生も
そう説明していたと思います。

とまあ、整骨院での初回診療の
話をつらつらと書いてきました。

もしかすると、健康なあなたには、
全然関係ない話なのかもしれないですね。

でも、私にはとても面白い話でした。

自分の身体を、自分の仕事に
置き換えていけば、いろいろと
気になるところはないでしょうか?

仕事で、慢性的に問題になっているところ
それを身体の慢性痛と考えるとわかりやすいですね。

自分の身体と仕事の似ているところは?

今、起きている問題に対応するだけでは
対症療法にしかならないですよね。
もちろん、すぐに対症療法をしないと
命が危ない場合は別です。

でも、対症療法を行っても、
原因が取り除かれていなければ
また、同じ問題が再発します。

一時的に、少し改善するけど、また悪化する
これを繰り返すのが慢性化ですよね。

短期的には、症状を取り除くだけでいいですが、
長期的には、原因を取り除くこと、
そして、二度と同じ問題が起きないようにすること
それが理想的ですよね。

もちろん、理想は、あくまで理想であり、
現実と折り合いをつけることは必要です。

とは言え、あきらめないで、理想を追う
それも必要なのかなと思います。

もう少し、整骨院の話が続きます…。

 

ムッシュスカラー

 

PS:今回の話もそうですが、人間の身体と、会社のありかた、とてもよく似ています。会社に長年勤めていて、会社の中の一部になってしまうと、わからなくなってしまうことがたくさんありますね。

PPS:もちろん、会社から離れても、なかなか会社員の感覚は消えません。これから長年勤めた会社から離れての生活ですが、しっかりと地に足をつけていかないとなと思います。

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