言っている事とやっていること

まずは聞く。それから話す。

こういう話は聞き飽きているでしょうね。
コミュニケーションアップのための研修などに行くと、必ず言われることですよね。まず、人の話を聞きましょう、それから話しましょう、ということです。

で、あなたはいかがですか?
出来ていますか?

「もちろんです。」
「完璧に出来ています。」

そう言うことが出来たら大したものです。
ほおっておいてもコミュニケーションはうまくいくと思います。

でも、現実には、それが出来ている人は、本当に少ないですよね。めったにいないと言ってもいいぐらいです。

出来ている人はめったにいない

私自身も、常に心がけているつもりですが、気がつくと自分が話すことばかり考えていて、人の話を聞いていない事があります。

たとえば、一対一の場合は、まだいいんですが、数人以上のディスカッションの時は、だめですね。もちろん、他の人が話している時には黙って聞いていますよ。他の人の話を取ってしまったり、割り込んだりはしません。

でも、話を聞いているようで、実は聞いていないことがありますね。話を聞いているふりをしながら、自分の順番が来たときに何を話そうか?そればかり考えていることがあります。そうなると、その時に聞いている話はうわのそらです。話している人の意見など、知ったこっちゃありません。自分が何を話すのかで、頭が一杯になっているということですね。

人の話を聞いていない典型的パターン

こういうのは、人の話を聞いていない事の典型的なパターンでしょうね。テレビやスマホを見ながら奥さんの話を聞くのも同じです。人の話を聞いていない典型的なパターンです。あなたも経験があるんじゃないでしょうか?

それくらい、人の話をしっかりと聞く、というのは、実行するのは簡単ではないということです。だからこそ、いつも研修などで強調されるわけです。

さて、こういうことは、理屈としてはなにも難しい話ではありません。頭ではよくわかっていることです。わかっているのですから、あとは実践するだけなんです。

でも、こんなにシンプルなことでも出来ている人は、ごくまれです。いかに世間で当たり前と言われることが、実は出来ていないかということです。

当たり前のことが出来ていない

なので、こういう当たり前のことが出来たら、普通の人よりも頭一つ上に出られるということです。そう考えれば、やらない手はないですよね。

こういう当たり前のことを当たり前に出来ている人は、実はすごい人です。世間では、あまりそんなふうに言われませんが、本当です。逆に言えば、当たり前だと口では言いながら、世間のほとんどの人は、実際にはやっていないということです。

どんなに立派なことを言っている人でも、結局、その人の行動を見れば、全てわかります。有言実行、不言実行、どちらでもいいですが、何にしても最後は実行です。そこに尽きます。実行の伴わない理屈ほど、かっこ悪いものはありません。でも、世間では、そのかっこ悪さを感じていない人のほうが多いのかもしれません。むしろ、意見を述べることだけに快感を感じている人が多いようにさえ思います。

意見を述べることだけに快感を感じる

世間を見渡せば、自分を含めて、言っている事と、やっている事が全く一致していない、そんな事は、山ほどあります。逆に、言っていることとやっていることが一致していれば、それだけで世間の人は、その人のことを信用、信頼するということです。

当たり前の事を、当たり前に実行していく。言うだけではなく実行していく。それが、信用、信頼を勝ち取る一番確実な道ですね。私もまだまだですが、頑張ります。

 

ムッシュスカラー

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