「これ、やってみたいと思います。」
「なるほど、で、絶対に成功するんだよな?」
「もちろん、成功します。」
「間違いないな?」
「はい!」
どこの会社でも、よくある話です。
「絶対に成功するんだよな?」
こういわれて、
「いえ、それはやってみないとわかりません。」
などと言おうものなら
「成功するかどうかわからないものに
やってよいとは、私は言えないな。」
と言われて、提案が却下されること
けっこうありますよね。
「やってみないとわからない」
これはあたりまえのことなのですが、
それが忘れ去られてしまった
そんなことを感じることがありますね。
あなたは、そう思う事、ありませんか?
「やってみないとわからない」が忘れられてる?
もちろん、最初から
全く成功の見込みがないこと
ほぼ100%失敗することが
誰の目から見ても明らかな場合には
それは、やらせてもらえないのはわかります。
また、その失敗で、即、命が無くなる、
そういう可能性が非常に高い場合
あまりにリスクが高すぎる場合、
これも、やらせてもらえないことは理解できます。
しかし、成功する確率が
たとえば、五分五分とか、
命に関わるようなことではないとか、
そんな場合には、
「とりあえず、やってみよう。」
そういう姿勢が、
人の成長、ひいては、
組織の成長につながりますよね。
「とりあえずやってみよう」で成長する
ところが、最近の風潮として、
そうじゃないことが
かなり多くなっている印象です。
「成功確率が100%」と言えないと
やらせてもらえない
そんな話をよく聞きますね。
そもそも、成功確率100%のことというのは
いわば、すでに完成してしまっていることです。
誰がやっても必ず成功するようなことですから
そういう完成してしまったことをやることに
そんなに意味があるとは思えません。
もちろん、これまでに確立した方法に習熟することで
その方法を自分のものにするという場合は
これは、とても効率的で良い方法です。
ルーティン業務のスキルを上げる場合ですね。
しかし、そうではなくて
何か新しいことを始める場合、
確立した方法が無い場合には
成功確率が100%であるはずがありません。
「成功確率100%」はあり得ない
もちろん、やろうとしている人は
「成功確率は100%だ!」
というくらいの勢いは必要ですが、
実際に成功するかどうかは
やってみないとわからない、
それが真実だと思います。
「成功確率を100%に近づける」
ということで
あーでもない、こーでもないと
考えあぐねてしまって、前にすすめない、
そんなことをやっているよりも
まず、やってみて、まずいところを
その都度改善していく方が
確実に前に進んでいけます。
その方が早いですしね。
ということで、今日は当たり前の話ですが
最近のご時勢で、案外、忘れがちな話
ということでご紹介しました。
ムッシュスカラー