会社に入社した34年前には
休暇というのは病欠のことでした。
会社の上司に休みたいというと
「なぜ休むのか?」
けっこう、詳しく聞かれたものです。
よほどのことでなければ
休暇はとれないように思っていました。
たまたま、最初に配属された部署が
そのような雰囲気だったからかもしれません。
同様に、両親から言わせると
「病気じゃないのに、休みをとるなんて
それはおかしいんじゃないの?
仕事は、週末以外は毎日するもので
病気以外に休むなんて有り得ない。」
という感じでしたね。
そんなふうにして育ってきたから
そう思ったのかもしれませんね。
「休暇=病欠」だと思っていた
確かに、学校はそうでした。
病気以外には休むことは無かったですね。
学校以外を知らずに社会に出たので
休暇の概念というのが全然なかった
そこが一番の原因でしょうね。
そういう背景があったので
若いときは、休暇をとるということについて
ものすごく抵抗がありました。
おそらく、当時の上司は、
有給休暇をとることについて
そんなに否定的ではなかったのだと思います。
でも、私の中では、休暇については、
当時の上司も、否定的に考えておられたように
勝手に感じていたのでしょうね。
休暇に対する考え方は180度変わりました
今、休暇に対する考え方は
おそらく180度変わりました。
休暇は積極的に取らないとだめですね。
疲れてどうしようもなくなったから休む
そうではなくて、
もっと活動的に動けるように休暇をとる
そんな感じでしょうか。
休暇を取ることで、
疲れて動きが鈍くなっていた
心、身体をリフレッシュ、
あるいはリセットが出来ます。
そして、新しい発想、新しい行動に
つなげていくことが出来ます。
行動、思考というのは慣れが出てくると
どうしても雑になってくるものです。
疲れるとさらに雑になりますよね。
雑になったものを調整するのに休暇は必要
疲れるまでやってしまうのは
行動、思考の質を維持するうえで
あんまり良くないんでしょうね。
疲れるすこし前で切り上げる。
仕事が雑になるまえに休息をとる。
それがポイントでしょうか。
疲れ切ってしまうまでやることも
時には必要かもしれませんが
それが日常的になっているのは
あんまりよいことだとは言えません。
休暇を積極的に取ること
そのことにより、心と身体を休める、
雑になっていた思考、行動を調整する。
結果として、全体としての思考、行動の質を上げる
これって、案外、大切なことだと思います。
ムッシュスカラー